筑波山梅林

 筑波山の中腹標高250m付近に筑波山梅林があります。

去年は機を逸した「筑波山梅まつり」が今年も2月15日から始まりました。

やはり一度は見たくて平日シャトルバスで行ってきました。

つくば駅から35分、「筑波山神社入口」で下車、坂道を500mほど下ると梅林入り口です。

ここから展望あずまやまでは上りの坂道ですが、梅まつり中は「身体の不自由な方専用無料循環ワゴン」がピストン運行、私共も乗せていただけました。 

カーブの多い山道を登っていきます。

 目指すはこの茅葺き屋根のあずまや。

f:id:yuusuget:20200223155659j:plain 

 

紅白の梅が程よく配置されています。

f:id:yuusuget:20200222234354j:plain

 

ここからは木道を歩いて展望台に上がります。f:id:yuusuget:20200222234436j:plain

 

  この梅林は1966年(昭和41年)筑波山観光開初の一環として4,5haの荒地を開墾造成、3,000本の梅が植えられたそうです。

当初は梅の実が収穫出荷され、1974年には第1回梅まつりが開かれたものの次第に人手不足のため放置されるようになりました。

2005年つくばエクスプレス開通に合わせて2000年から再生プロジェクトが開始され、残っていた1300本の梅を剪定もしくは伐採し、800本が残されたのだそうです。

 今年の梅まつりは第47回目。木道にも修理の跡が見られます。

f:id:yuusuget:20200223173830j:plain

 

今日は紅梅はほぼ満開、白梅は5分咲きくらい。

f:id:yuusuget:20200223114148j:plain

 

全体では白梅が紅梅の4倍くらい多いようですが、紅梅は早咲きのためこの日は紅梅の方が多いような気がしました。

f:id:yuusuget:20200223165351j:plain

 

かなり老木もあるようです。                          

f:id:yuusuget:20200223112310j:plain

 

地衣類に 覆われた幹。

f:id:yuusuget:20200223120025j:plain

 

白い花弁の一部にうっすらとピンクが入るのは名のある園芸種でしょうね。

残念ながら平日は案内のボランティアさんはみえません。

f:id:yuusuget:20200223113349j:plain

 

筑波石と呼ばれる班れい岩が梅に趣を添えています。

筑波山は中腹から山頂には班れい岩、山麓には花崗岩御影石)が分布しているそうです。

f:id:yuusuget:20200223152507j:plain

 

 あずまやもかなり老朽化しています。

f:id:yuusuget:20200223111836j:plain

 

最上部は造り直されたばかりの立派な木造でした。

f:id:yuusuget:20200223112006j:plain

 

 あずまやを守るかのように伸びた老木の枝。

f:id:yuusuget:20200223115740j:plain

 

眼下にはたくさんの岩が散在しています。

f:id:yuusuget:20200223172526j:plain

あずまやからは関東平野が見渡せます。

晴れるとスカイツリーも見られるそうですが、この日は霞んでいて残念!

「 霞ヶ浦まで18.5km」

f:id:yuusuget:20200223114353j:plain

 

「富士山頂まで155.6km」

新宿副都心のビル群がうっすら見えましたが、カメラでは判別できません。

f:id:yuusuget:20200223115528j:plain
 

どこも梅の香りが満ち満ちています。

犬を連れた人にもよく会いました。

f:id:yuusuget:20200223115926j:plain

 木道の下は南斜面ではオオイヌノフグリのブルーを見つけました。

f:id:yuusuget:20200223160214j:plain

 梅は咲いたものの、新型コロナウイルス警戒のため今年の梅まつりは人出が少なく、この日はシャトルバスも循環ワゴンも空いていました。

花を見るにはありがたかったのですが、早く終焉するよう願うばかりです。

 

 

ショクダイオオコンニャク

ショクダイオオコンニャク

 燭台大蒟蒻 サトイモ科コンニャク属の植物

学名:Amorphophallus titanum

自生地:インドネシアスマトラ(別名:スマトラオオコンニャク )

 

1月19日、暖かい日差しに誘われ、つくば植物園に行くことにしました。

ところがいつもは静かな植物園の入り口に満車の立て札、警備員が旗を振っていて入れません。

何事かと携帯で検索すると18日世界最大の花・ショクダイオオコンニャク開花と。

開花は2日間だけ、それも数年に一度だそうです。

やはりもう一度出直すことにしました。

3時過ぎ再訪、今度は辛うじて入園できました。

 

受付でいただいた「コンニャク新聞」に掲載されていた写真です。

満開時の花序は高さ2m32cm、直径86cm。

f:id:yuusuget:20200127222532j:plain 1月18日(土)22時半。

 

 特設の入り口を通り行列の末見たのは怪物のような花、正しくは花序でした。

下半分のひだを寄せたような部分が仏炎苞、上の灰色の部分が付属体。

今回の満開は1月18日21時半だったそうです。

この写真は19日15時47分撮影、すでに仏炎苞がしぼみかけていました。

       f:id:yuusuget:20200126222314j:plain 

 

咋年11月6日 この大きな鉢に重さ67kgの塊茎を移植。

12月16日 発芽。その後は濃緑色の鞘状葉に包まれて成長。

1月 2日  付属体出現、これで花芽と確定。

1月13日 花芽を包んでいた鞘状葉が枯れて剥落。 f:id:yuusuget:20200126225333j:plain 1.19.15.43.写

1月14日 仏炎苞のフリル部分が赤くなり高さ220cmに。

18日夜 ついに開花、湯気が出て、キャベツが腐ったような臭いがしたそうです。

19日にはもう仏炎苞の赤いフリル部分が少しづつ萎んでいきます。 f:id:yuusuget:20200126225522j:plain 1.19.15.48写

 

 1月19日夕方、仏炎苞に小窓が開けられたことをHPで知りました。

20日は月曜、普段は休園日ですが特別開園。行ってみましたがやはり満車。

翌21日の11時にもまだ満車、また午後出直し辛うじて駐車、温室に直行!

確かに仏炎苞の下方に 小窓が開いていました。

f:id:yuusuget:20200127010356j:plain                              2020.1.21.13:57写

カットした仏炎苞の窓部分と採取された花粉。

仏炎苞の内部は暗赤色です。

f:id:yuusuget:20200127012516j:plain

 

窓の中。上に雄花、下に雌花が整然と密に並んでいます。

f:id:yuusuget:20200127012359j:plain

 

精一杯拡大すると上の雄花周りには花粉が一部は糸状になって付着。

雌花は子房・花柱・柱頭の模型のよう。

f:id:yuusuget:20200128081602j:plain

 

通路にはいろいろな説明展示がありました。

自生地での花粉の運び手「シデムシ」の説明、花の色素(5種類のアントシアニン色素)・臭いの成分(ジメチルトリスルフィドなど)の解析結果など 熱がこもっていました。

 

これはショクダイオオコンニャクの芋(塊茎)です。

f:id:yuusuget:20200127180851j:plain

 

芽の出始め。

f:id:yuusuget:20200127160801j:plain

 

葉の展開(前2鉢)。

長い葉柄と大きな葉、これだけ合わせて一枚の葉だそうです。

f:id:yuusuget:20200127152505j:plain

 

ショクダイオオコンニャクの花が咲くのは自生地でも珍しいことだそうです。

日本での開花記録は今回で19例目。

つくば植物園では2012年から一年おきに咲き今回が5回目、最多記録です。

その他は神代植物園4回、フラワーパークかごしま3例、小石川植物園2回など。

つくば植物園のショクダイオオコンニャク育ての親たちは娘のお産に立ち会う母親のようにいつ開花するか気をもみ、つきっきりだったようです。

 さらに詳しい経過をご覧になりたい方は下の「コンニャク日記」をどうぞ!

(下の太字部分をクリックして下さい。)

追 記

 ショクダイオオコンニャクは開花時の悪臭のためか、2009年にイギリス王立園芸協会が行ったインターネット投票では「世界で最も醜い花」に選ばれたそうです。

 

シモバシラの霜柱 2020-1

 

つくばの庭でシモバシラ(シソ科の多年草)の霜柱が見られるかどうかが宿題でした。

12月16日初めて小さな霜柱が見られたことを「晩秋から初冬へ」に書きましたが、さてどうなったか、その後の経過です。

 

1)南の塀際のシモバシラ

12月29日 下の写真のようにもう少し大きい霜柱ができました。

愛知の庭ではシモバシラの霜柱は株元に多発しましたが、ここでは地表には殆ど無く、20〜30cm上にばらばらと生成されました。

f:id:yuusuget:20200113010828j:plain

 

デジカメ接写のため角度が決まっていませんが、水が茎の長軸から水平に噴出して直ちに凍っていったことが想像できます。

f:id:yuusuget:20200115005144j:plain

  

一方、地面には広範囲に霜柱ができていてこれまた驚きでした。

f:id:yuusuget:20200113020638j:plain

 

 2020年 元旦 

朝から息子一家が来て6人一緒におせちとお雑煮。

忙しくて霜柱のことも忘れていましたら「今朝も出てたよ」と。

でももう9時半です。

やはり、太っ腹母さんのような大きな霜柱が惜しくも解け始めていました。

f:id:yuusuget:20200113015752j:plain

  地面近くの小さい妖精たちもはかなく消えていくところです。

f:id:yuusuget:20200115023004j:plain

 

 2020年1月2日

最低気温−3℃、大きな霜柱が出来ていましたが、表皮が剥がれてみすぼらしい印象になってしまいました。

f:id:yuusuget:20200118175006j:plain

 

 2020年1月6日

低い位置に太めの霜柱が出来ています。

痛んだ茎にもまだこんなに水分を汲み上げる力があるのに驚きました。

f:id:yuusuget:20200118171700j:plain

 

2)北側の日陰の庭のシモバシラ

さてもう1株北側の通路に植えたシモバシラはどうでしょう。

12月29日 まだ葉も散り終えない小株ですが、一枝に霜柱が見られました。

緑色の円い葉はシラユキゲシです。

f:id:yuusuget:20200118011019j:plain

 

 緑色が残る部分にも霜柱ができています。

f:id:yuusuget:20200118013038j:plain

 

下部では褐色の皮層が大きく裂けています。

f:id:yuusuget:20200113012208j:plain

 

1月2日

茎の皮層(表皮と篩部)が剥がれて薄緑色の木部が露出。

そこから細い絹の繊維のような霜柱が 噴出しているのがわかります。  

f:id:yuusuget:20200114094617j:plain

 

きっちり巻いた糸巻き型です。 

f:id:yuusuget:20200115175628j:plain

 

1月6日 3本の茎に重いほどの霜柱。

f:id:yuusuget:20200118005708j:plain

 

左の枝の下部の接写画面にはピンボケながら種子も写っていました。

f:id:yuusuget:20200118015604j:plain

 

 つくばの庭でも植えて1年目のシモバシラ2株共に霜柱ができました。

一宮(夕菅の庭)では地表近くに円錐形の霜柱が多く出現しましたが、今年つくばの庭では茎の途中から出るものが多く、今後の変化が楽しみです。

今年は暖冬、そのあと今日1月18日までには霜柱が出ていません。

つくば植物園は12月28日〜1月4日は休園、さらに1月6日(月)は定期休園日。

残念ながらこの冬はまだ見に行くタイミングが合いません。

 

2020年 新春の庭

明けましておめでとうございます。

転居して1年3か月、庭の中央では愛知県の庭から移植したピンクの侘助がもう1か月も前から次々と開花しています。

f:id:yuusuget:20200107152052j:plain

 

おや? 1輪白色 ! 初めての現象です!

f:id:yuusuget:20200107215538j:plain

 

根元はイブキジャコウソウで覆いました。

その周りはクリスマスローズ  ニゲル  と  ビオラなど。

f:id:yuusuget:20200108000539j:plain

 

 年末29日・元旦・2日・6日は特に冷え込みました(−2〜3℃)。

朝の庭は霜と霜柱で凍てつき、ビオラも白く固まっています。

f:id:yuusuget:20200108174654j:plain

 

でも大丈夫! ビオラは陽光を浴びればたちまち復活するのです。

f:id:yuusuget:20200108000731j:plain

 

つくばいには厚い氷が張りました。

芝生が花壇や苔庭に侵入するので年末 息子が境界に石を並べてくれました。

f:id:yuusuget:20200108182005j:plain

 

咲き誇っっていたツワブキも今は綿毛の見頃です。

f:id:yuusuget:20200108182218j:plain

 

この綿毛は もう少しで風に飛ぶと楽しみにしていましたが、昨日の雨で台無しになってしまいました。

f:id:yuusuget:20200108182246j:plain

 

1月3日、つくばいの周りに小鳥の気配。

居間のガラス戸越しにそっとカメラを向けます。

おー、白い肩章はジョウビタキの雄 ) !

追記:雄ではなく雌でした。エフ・エムさんからお教えいただきました。

雄は頭が白っぽく、目の周りが黒い。6年前見たはずなのにお恥ずかしい!

f:id:yuusuget:20200108181017j:plain

 

水が飲みたいのか、水浴びをしたいのかしきりに水面を突つきます。

しかし、そこはまだ無情の氷!

f:id:yuusuget:20200108180456j:plain

 

諦めてナツツバキの枝で一休み。

愛知の庭でも来訪を待っていたジョウビタキがやっと来てくれました。

今までヒヨドリばかり、それも椿の蜜を吸いに来て花を落としてしまうのです。

ジョウビタキは大歓迎、また来てね。

f:id:yuusuget:20200108181431j:plain


穏やかに2度目のつくばのお正月が過ぎました。

孫たちと程よく行き来できるスープの冷めない距離がより有り難く感じられます。

この町では帰省する人が多いらしく、年末年始の街は普段より静かです。

転居直後は東西南北もわからず苦労しましたが、 やっと少しづつ解けてきました。

今年はこの庭の隙間にもう少し宿根草などを植えたいと思っています。

良いお年になりますように。

 

 

初めて見た植物(つくば植物園)

つくば植物園には私が初めて見る植物がたくさんあります。

初めて見た日の感動をそのままその日に記事にするといいのですが、最近は何をするのも遅くなってなかなかブログが更新できません。

せめてそのいくつかを今年の最後に並べることにしました。

 

サクララン

花友さんのブログで初めて見た花が熱帯雨林温室にあるよう、手摺りに捉まりながらおそるおそる高い外階段を登りました。

花友さんのところはピンク、それでサクラランと思っていましたが、意外にも白色でした。中心部が少し赤い。(2019.11. 6.)

f:id:yuusuget:20191228000706j:plain

 

学名はHoya carnosa キョウチクトウ科のつる性植物です。 

行儀良く畳まれた蕾が開きます。

f:id:yuusuget:20191228000724j:plain

 

花弁も葉も厚く蝋細工のような光沢があります。(2019.2.21.)

f:id:yuusuget:20191229173009j:plain

 

 オオシロショウジョウバカマ

  植物園の隅の目立たないところに絶滅危惧植物温室があります。

ここで偶々満開の オシロショウジョウバカマに出会いました。

f:id:yuusuget:20191227221359j:plain

 

 大切に育てられているのでしょう。

検索で見つけた自生のオオシロショウジョウバカマより豊かで舞台のバレリーナのように華やかです。

沖縄地方の奥地に咲くという絶滅寸前のこの花を温かい温室でこんなに簡単に見られて感激したものです(20190126)。

f:id:yuusuget:20191227221425j:plain

 

ハマトラノオ

砂礫地に清々しい青い花が並んで咲いていました(2019.10.24.)。

九州南西部などの海岸沿いの岩場に自生していたこの花も開発により絶滅が危ぶまれています。

f:id:yuusuget:20191228004319j:plain

 

コウヤボウキ  キク科コウヤボウキ属の木本

見たかったコウヤボウキにも会えました(2019.11.26.)。

ロープよりかなり奥に植えられていて接写ができませんが、「頭花の直径1センチほどで、13個の白い筒状花からなる」そうです(朝日百科植物の世界1-196)。

高野山ではこれを束ねて箒にしたとか、こんな華奢なものをと驚きました。

f:id:yuusuget:20191227230132j:plain

 

 昨年2月、同じ場所で綿毛になっているところが写してありました。

これも絵になりますね。

f:id:yuusuget:20191227230733j:plain

 

 オキナワハグマ  キク科モミジバハグマ属の草本

今秋、絶滅危惧植物温室へ寄ったら咲いていました(2019.11.13.)。

f:id:yuusuget:20191227214731j:plain


コウヤボウキと同じような花ですが「頭花は3個の筒状花」が特徴です。

これは茎が帯化してしまったのでしょうか。

f:id:yuusuget:20191227215127j:plain

 

 イガアザミ  

花の少なくなった秋の植物園の山地草原のあちこちでアザミが元気に咲いていました。

名の如く葉の棘も蕾の棘も痛そうです(2019.10.24.)。

f:id:yuusuget:20191228015306j:plain

 

ナンブアザミの変種トネアザミの海岸型と。

f:id:yuusuget:20191228015555j:plain

 

 

ハマオケラ  

これもキク科の多年草

砂礫地にひっそり一輪咲いているのが印象的でした(2019.10.24.)。

雌雄異株と。実には綿毛がなく痩果だそうです。f:id:yuusuget:20191228010935j:plain

 

 クサボタン

クレマチス園の奥に大きな株を見つけました。

クレマチスと同じくキンポウゲ科センニンソウ属。

蔓は無く草木かと思ったら下部が木化していて半低木と。

クレマチスに比べ素朴な淡い紫色の花に魅せられますが、全草有毒だそうです。

センニンソウと同じく花後に白い髭のような綿毛のある実ができるようですが、ここはクレマチスの花が終ると閉鎖されるので見られません。

f:id:yuusuget:20191229225933j:plain

 

 まだまだ、画像はたくさん残っていますが、今年はこれまでに。

この一年もたくさんのコメントをありがとうございました。

二人静かな(?)年末と元気な子供たちとの賑やかな新年になりそうです。

 

どうぞ 良いお年をお迎えください。


 





 

晩秋から初冬へ (2019の庭)

植物園の紅葉を追っているうちに庭の秋も深まってきました。

つくばいの前に植えたツワブキには有り余るほどの花!

でもツワブキはもう少し控えめに咲いた方が風情がありますね。

右は枯れ色が混じり始めたフウチソウ。

f:id:yuusuget:20191218012650j:plain

 

花友達のお庭からいただいたリンドウがイブキジャコウソウの上を這っています。

f:id:yuusuget:20191217234530j:plain

 

もう縁を切ろうと思っていたタイワンホトトギスがここにも咲いてしまいました。

ツバキの株に潜入してきたのでしょう。

f:id:yuusuget:20191218010208j:plain

 

もう一株のリンドウは地面を這いながらユウスゲを取り巻き、さらに左のニホンシャクナゲにもよじ登りました。

f:id:yuusuget:20191218010850j:plain

 

リンドウは前の庭では育てなかったので、予想外の繁殖力に驚きました(11.16.)。

さすがに寒さには弱く、初霜で枯れました。

f:id:yuusuget:20191218011221j:plain

 

12月16日の朝は気温−1℃、庭にも霜が降り、つくばいに氷が張りました。

竹の先にはツララも見られます。右はフウチソウの枯れ姿。

f:id:yuusuget:20191217012541j:plain

 

前の庭では冬の楽しみだったシモバシラの霜柱をこちらでも見たくて通販で2株購入。

1株は南の塀の前、ヤツデの隣に植えました(2019.10.10.)。

f:id:yuusuget:20191218110447j:plain

 

上部に残っていた葉は12月初めに剪定、茎だけにしておいたのですが、霜柱はまだ無理でしょうね。

念のため近くで見ると、???

何か白いものが付いています(地面の白いマッチ棒のようなものはヤツデの花殻)。

f:id:yuusuget:20191217012838j:plain

 

葉腋部の茎に裂け目ができて氷の花ともいえぬほどの氷の蕾を 作ったようです。

f:id:yuusuget:20191217013158j:plain

 

小さな霜柱の蕾です。 

f:id:yuusuget:20191217232358j:plain

 

こんなふうに裂け目ができるのですね。

f:id:yuusuget:20191217013458j:plain

 

家の北側に植えたもう1株はまだ緑の葉が残っています(2019.12.16.)。

f:id:yuusuget:20191218110848j:plain

 

シモバシラはつくばでもまた冬の風物詩として楽しめそうです。

シモバシラの霜柱については以前のブログで何度も記事にしました。)

  ↑ 初めての方は緑色の文字をクリックしてください。

 

 

つくば植物園の紅葉 2019

今年はつくば植物園の紅葉を楽しむことができました。

平日の静かな植物園、鳥のさえずりを聴きながら杖をついてゆっくり歩きます。

広い園内、体力的に一度に一周はできませんから今日はこちら、次はあちらと。

紅葉には難しいことは抜き、木の名前だけ確認してシャッターを押しました。

 

フウ

まずは植物園正門のフウの大木です(2019.11.21.)。

f:id:yuusuget:20191127205152j:plain


レモンイエローからオレンジへ暖かいグラデーション!

f:id:yuusuget:20191127221011j:plain

 

メタセコイア

初めのプロムナード にはメタセコイアとセコイアの大木が並んでいます。

f:id:yuusuget:20191127221321j:plain

 

メタセコイアの柔らかい紅葉が楽しい。

f:id:yuusuget:20191127221407j:plain

 

幹が黒っぽいのが常緑樹のセコイア、明るいのがメタセコイアです。 

f:id:yuusuget:20191127222353j:plain

 

イロハモミジ

池の向こうの東屋から紅の競演が始まります。

f:id:yuusuget:20191127223026j:plain

 

 裏に回るとイロハモミジの紅があふれんばかり。

f:id:yuusuget:20191127230831j:plain

 

 池の端にも枝を広げていました。f:id:yuusuget:20191125210513j:plain

 

 

池にはカモやカルガモが自由に泳ぎ回っています。

f:id:yuusuget:20191127224054j:plain

 

コマユミ

一足早く紅葉したコマユミはもう終盤です。

f:id:yuusuget:20191125182224j:plain

 

ヤマボウシ

山側では ヤマボウシが最盛期。

愛知の庭のヤマボウシはこんな色になったことがありません。

f:id:yuusuget:20191127224350j:plain

 

 晴れた日のヤマボウシはより美しい。

f:id:yuusuget:20191125183300j:plain

 

カクレミノ

常緑広葉樹林に入りるとシイやカシが茂り、山道を歩く雰囲気です。

ここに意外にも明るい黄色が見えました。

カクレミノの古い葉が黄色になってから落ちています。

f:id:yuusuget:20191125182654j:plain

 

落葉広葉樹林

ひんやりしたモミやツガなどの針葉樹林を抜けると落葉広葉樹林に入ります。

樹々とりどりの紅葉や黄葉が楽しめます。

f:id:yuusuget:20191127234846j:plain

 

クサギ

灰緑色というのでしょうか、こんな白っぽい黄葉は初めて見ました。

f:id:yuusuget:20191127235022j:plain

 

ハウチワカエデ

これは華やか、賑やかな赤です。

f:id:yuusuget:20191127235318j:plain

 

イタヤカエデ

イチョウのような黄葉。

f:id:yuusuget:20191127235524j:plain

 

メグスリノキ

渋い赤に魅せられました。

f:id:yuusuget:20191128222039j:plain

 

ウワミズザクラ

穏やかな暖かい色。

f:id:yuusuget:20191201215006j:plain

カツラ

 一番奥のブナやイヌブナの林に近づくと何か甘い匂いが漂ってきました。

ひょっとしてこれがキャラメルの匂い?カツラの木があるのでしょうか?

大当たり! カツラの名札もありました。

でももうほとんど落葉したよう、上の方にわずかに黄褐色の葉が残っています。

f:id:yuusuget:20191125020319j:plain

地面には裏が白っぽいカツラの葉が重なり合っていました。

香りはこの辺りから発生しているようです。

前から気になっていたカツラの匂い、やっとはっきり感知することができました。

f:id:yuusuget:20191128011119j:plain

 

 これは11月13日に撮った池の辺りのカツラ。

意識して匂いをかぎましたが、はっきりしませんでした。

息子の家の庭のカツラも何も匂いません。若い木は匂わないようです。

f:id:yuusuget:20191125182756j:plain

 

ブナ

渋い黄褐色、さすがに貫禄があります。

f:id:yuusuget:20191201231018j:plain

シモツケ

帰り道の低木林にはシモツケが美しい赤を楽しませてくれました。

f:id:yuusuget:20191125182717j:plain

 

まだまだ写真はありますが、長くなりましたのでここまでに。

静かな植物園を歩くと いつも幸せを感じます。