つくばの植木屋さんお勧めの「ゴードニア」は3m近い常緑樹でした。
調べてみると和名は「タイワンツバキ」、学名 Gordonia axillaris 。
台湾から中国大陸南部に分布するツバキ科の常緑小高木のようです。
下の方にまだ蕾が付いています。
下方のマルバノキの紅葉に合わせて濃い緑の葉の一部が赤く染まりました。
白い花が次々開花、霜が降りる頃まで続きました。
花は一日で落ちてしまうようです。
白い花はナツツバキに似ています。
花弁は5枚。
多数の雄しべの黄色い葯の中央に雌しべの柱頭が飛び出しています。
柱頭は分かれず一塊。
12月3日、まだセイヨウミツバチが訪れていました。
つくばには筑波実験植物園があります。
幸い65才以上は入園無料、車なら10分ですから通うのを楽しみにしていました。
年末に行った時温室の近くで白い落花を発見。
よく見ればまさしく「タイワンツバキ」です!
うちの庭のより葉の緑濃く発育良好。
葉は互性で光沢があり長楕円形。
しかし学名は 「Polyspora axillaris 」 。
幸い、朝日百科「植物の世界」に次のように書いてありました。
「タイワンツバキ属は約40種が知られ、北アメリカに1種、ほかはすべて東アジアに分布する。この東アジアのものをタイワンツバキ属 Polyspora 、北アメリカのものをゴルドニア属Gordoniaとして区別することもある。」
「属名のゴルドニアは1730年ごろにイチョウをイギリス に導入したことで有名な種苗業者ゴードン(James Gordon)を記念したものである。」
果実は ツバキとはかなり異なるようです。
種子が飛んだ後の蒴果が残っていました。
生育良好、赤っぽい若い葉が勢いよく伸びています。
タイワンツバキがつくばで育つかどうか、心配していたのですが植物園で見て安心しました。今度は大きくなり過ぎないかと按じられます。
移植した樹は「侘助」の紅白とナツツバキ、ここにタイワンツバキが加わって、大きな樹は4本ともツバキ科ということになりました。