初夏のつくば植物園

つくば植物園の初夏の花の中から、初対面の花を数種集めました。

 

中央にある池に架かった橋の名は「つくばね橋」。

5月9日、その向こうが白い花で霞んでいました。

なんの花でしょう?

ツクバネウツギ! そうか、それで「つくばね橋」になったのですね。

 

ツクバネウツギ

イカヅラ科 の落葉低木、 本州・四国・九州に分布する日本固有種。

学名:Aberia spathulata 

アベリアの仲間です。

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 白い花に付く5枚の赤紫色の萼片。

これが羽子板遊びの衝羽根(ツクバネ)を想わせたのでしょう。

f:id:yuusuget:20190620170210j:plain花冠の内側のオレンジ色の編模様も斬新です。

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キンラン

ラン科キンラン属 

学名: Cephalanthera falcata 

分布:日本(本州、九州)、中国、朝鮮。

5月3日、奥のほうの広葉樹林帯で初めてキンランに出会えました。

ポツンポツンと落ち葉の中や通路にひょっこり立ち上がって咲きます。

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木漏れ日の下、花はほとんど蕾か半開状態。

 この1本だけ、辛うじて中の花粉塊が見えました。

(どれも画面をクリックすると大きくなります。)

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5月9日、帰りがけに突如輝くような黄色の集団を発見。

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イテア・ユンナネンシス

ズイナ科ズイナ属(←ユキノシタ科)の常緑中低木、中国原産。

学名:Itea  yunnanensis   

レースの紐が風に揺れるよう。

花はズイナにそっくりですが、葉に光沢があります。

コバノズイナの仲間です。

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小さな花は花弁5枚、雄しべ5本、雌しべ1本。

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 キスツス・キプリウス

ハンニチバナ科ゴジアオイ属の常緑低木

学名:Cistus cyprius

原産地:南欧北アフリカ

これも初めて見る花、ムクゲ日の丸に似ていますが明るい妖気を感じます。

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 左下の花を拡大してみます。

5枚の白い花弁の基部に深紅の斑点。

雌しべは沢山の濃黄色の雄しべに囲まれています。

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セイヨウニワトコ

レンプクソウ科(←スイカズラ科)の園芸品種 、樹高2〜9m。

学名:Sambucus nigra'Black Lace' 

原産:北アフリカ〜ヨーロッパ、西アジア

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咲き始めは淡いピンクの小花が密集して20cmくらいの散房花序になります。

ニワトコもセイヨウニワトコも古くから薬用植物として栽培されてきました。

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 ノゲシ

ケシ科の越年草

学名:Glaucium flavum

分布:地中海沿岸、西アジア

かわいい黄色の花の周りに長〜い果実がニョキニョキ。

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5〜8cmの橙黄色の花弁が4枚。

葉や茎はアルカロイドを含み有毒ですが、種子には含まれず搾った油は食用になるそうです。

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ホソナガバミズアオイ

 細長葉水葵

ミズアオイ科の多年生草本

学名:Pontederia cordata var.lancifolia

分布:北米東部

水辺に美しい薄紫色の花穂が見えました。

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花穂の周りに6弁科の花が並んでいます。

花は下から順に開くそうです(画面をクリックしてご覧ください)。

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 6月4日、遠く淡路島からブログで繋がった友人とそのお友達が来て下さいました。

つくば植物園も全部ご案内したかったのですが、術後の脚では中央部がやっと。

植物の説明もろくろくできず、申しわけないことでした。

植物も待った無し、やはり、その日その時の記録をブログに残すしかありませんね。