日光植物園-1

せっかく日光に来たんだからどうしても日光植物園へ行きたい。

二日目は江戸村へ行く孫達と別れて私達は植物園で降ろしてもらいました。

 

日光植物園

東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園)

明治35年(1902年)、本園(小石川植物園)では行えない高山植物の教育研究のために東照宮の近くに開設されましたが、9年後に手狭になって現在の場所に移転したのだそうです。

 

こじんまりした入口の近くに早くもレンゲショウマ!

レンゲショウマ

 蓮華升麻 キンポウゲ科、レンゲショウマ属 1属1種の多年草(日本固有種)。

 学名 : Anemonopsis macrophylla

    分布:東北地方から中部地方大峰山(近畿)

 

長く伸びたチョコレート色の茎から雰囲気のある花や蕾が下垂していました。

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みな俯いています。上の方の花をできるだけ下から撮りました。

外側は萼片、内側の先端が藤紫色の部分が花弁です。

萼片も花弁も厚目なのに透けそうで趣きがあります。

基部に雄しべ多数、突出する雌しべ数本(この花では3本)。

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植物園は名札があるから安心です。

レンゲショウマの名は葉がサラシナショウマに、花がハス(蓮)に似ているとて付けられたそうです。

ぽってりとした花に比べて葉は薄く、荒い鋸歯があるのが意外でした。

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キレンゲショウマ

 黄蓮華升麻 アジサイ科キレンゲショウマ属の多年生の植物

 学名:Kirengeshoma palmata Kirengeshoma

受付でキレンゲショウマも咲いていると言われ期待していましたが、探すまでもなく通路のロープからはみ出すように咲いていました。

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あっちにもこっちにも。

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 その先は裏斜面一面に群生! でも中へは入れません。

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カメラのせいか、光線の具合も悪かったためか、黄色が映えません。

残念ながら今回は身軽に徹してカメラは200gのコンデジのみ。

もっと輝くような黄色のはずなのに残念です。

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 キレンゲショウマレンゲショウマに似ているとて命名されたようですが、レンゲショウマはキンポウゲ科で花や葉の姿も似てませんね。

 

 モミジガサ

 紅葉笠 キク科 コウモリソウ属の多年草 

 学名:Parasenecio delphiniifolius

 別名:シドケ、シトギ、モミジソウ

   花期:8〜9月

モミジガサを初めて見ました。

山菜料理に使うシドケはこのモミジガサのことだったのですね。

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あちこちにありましたが遠くて花の構造がわかりません。

これでキク科? まだ蕾でしょうか?

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 やっと近くで撮れましたがピンボケ。

ソフトに載せてできるだけ拡大しました。

やはりモミジガサの花はキク科の特徴を備えた管状の頭花のようです。

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淡緑色の総苞の中に小花が5つ。

白い筒状の花弁が5裂して開くと、中から雄しべの葯(黒い部分、5本合着)が伸び、さらにその中から雌しべが花粉を押し出しながら伸び出して2裂して柱頭となる。

キク科の両性花のおさらいでした。

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これで満開。

キクやタンポポでは中央にたくさん固まっている筒状花が、モミジガサではバラバラになっていると考えればよかったのですね。

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タマアジサイ

   玉紫陽花  アジサイ科アジサイ属の落葉低木

 学名: Hydrangea involucrata

 分布:福島県岐阜県琉球諸島

 花期:7〜9月

 

 入り口近くからアジサイが目につきます。

もう8月も下旬、アジサイの季節ではないはずなのにと思って近づくと少し雰囲気が違います。

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蕾が球形! これぞ、タマアジサイ! 初めての観察です。

蕾はきれいに苞葉に包まれています。

葉は大きくて先が尖り、表面は両面ともザラザラし、縁は細かい鋸歯状。

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開花すると苞葉は脱落。

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装飾花は白色で花弁は4枚。

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 両性花は淡紫色。花弁は5枚が多そうです。 

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タマアジサイは園内あちこちで見られました。

種子で増えたのでしょうか?

園内は大木の日陰になるところもあり、無帽でも気にならない散策でした。

まだまだ花は色々咲いていましたが、続きは次回に。