4月下旬、好天に誘われてカメラを持って散歩に出ました。
雑草地には植物園では見られない新たな発見があってこれまた新鮮でした。
1枚目、これは何でしょう?
だんだん歩いていくと大株がありました。
ヘラオオバコ 箆大葉子 オオバコ科の多年草
ヨーロッパ原産の帰化植物 日本には江戸時代末期に渡来。要注意外来生物。
花は下から順に開花、白く突き出しているのは雄しべ。
1枚目のヘラオオバコの背景の黄色い小花は何でしょう? 拡大します。
コメツブツメクサ 米粒詰草 マメ科の1年草
ヨーロッパ・西アジア原産。1936年東京で確認、すでに全国に発生。
さらにもう一種、タンポポみたいは花は?
ブタナ 豚菜 キク科の多年草
別名:タンポポモドキ
ヨーロッパ原産、ほぼ世界中に帰化。
若葉は食用可。ブタナはフランスでの俗名ブタのサラダに由来。
愛知では見たことがなかったのですが、つくばではここかしこに咲いています。
葉は根生してロゼットを形成、長い花茎はよく分岐してタンポポに似た頭状花を付けます。
タンポポ?も咲いていました。
ヨーロッパ原産の帰化植物。要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100の一種。
見るからにたくましいですね。
総苞辺が反り返る点で日本産のタンポポと区別できます(左中央)。
冠毛を付けた種子が 今にも飛びそうです。
マツバウンラン 松葉海蘭 オオバコ科(←ゴマノハグサ科)の越年草
(科名はエフエムさんからコメントをいただき↑訂正しました。)
マツバウンランはたいてい風に揺られていて撮りにくい花です。
直径1cmくらいの花はのっぺりしていて、仮面状花というそうです。
北アメリカ原産。日本では1941年京都市で初めて採集された比較的新しい帰化植物です。
かって六甲高山植物園でこんなに群生しているのを見て、庭隅に殖やしたかったのですが、思う様に増えずいつの間にかなくなってしまいました。
フデリンドウ 筆竜胆 リンドウ科の越年草
今春つくば植物園で見たばかりのフデリンドウがひょっこり現れました。
左側に突き出ているのはスズメノヤリ。
そしてまた唐突ににょっきり立ち上がっていたのはヤセウツボ。
マメ科やキク科などの植物に寄生するそうですから、ここのはシロツメクサに寄生?
またにょきにょき2本!
この2本の根元にはシロツメクサはありませんね。何に寄生したのでしょう?
クリやクヌギの林の端では ジュウニヒトエ が見頃を迎えていました。
下から順に咲いてもう蕾はごく僅かです。
これは日本固有種で本州と四国に分布。
ベニシジミが蜜を吸いに来ていました。
北欧原産のセイヨウジュウニヒトエは地上を這う茎を伸ばして群生します。
日本固有種のジュウニヒトエはこのように這性の茎は見られません。
何か古き日本の良さを見た様でほっとします。
日本では新型コロナウィルス感染症もやっと下火になってきた様です。
今回の野草にも繁殖力旺盛な外来種とおとなしい日本固有種の違いが見られましたが、コロナ禍もジャパニーズミラクルと言われながら終焉しますよう祈っています。