梅雨に咲く花

長く厳しい今年の梅雨。

にもかかわらず、花は自らの設定通り日々咲き進んでいきます。

6月下旬、梅雨に打たれたナツツバキの花が毎朝たっぷり落ちていました。

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見上げて撮ってもグレイの空では花が映えません。

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たっぷりの雨を歓迎している植物もあります。

中央の若緑色の葉はアジサイアナベル’ 

一昨年の秋の転居後に植えられたとき、地上部は箸のような茎1本でした。

昨春何とか葉は出ましたが蕾は見当たりません(2019.6.23)。

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ところが今年はこの盛況です(2020.6.8)。

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大きなぼんぼりが重くて垂れ下がりそう(2020.6.22)。

右側の常緑ヤマボウシと競っています。

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嬉しいことがありました。オウゴンオニユリが咲いたのです。

オウゴンオニユリ(黄金鬼百合)は対馬のみに自生するというオニユリの変種ですが、自生地では絶滅が心配されています。
オニユリと同様、むかご(零余子)を作るのが特徴です。
愛知県にいるときこのむかごを頂いて、花壇に植えたら2年目にもう花が咲きました。
転居の際、球根を掘り起こす余裕がなく、樹木の運搬のとき、むかごから芽が出ていた植木鉢をそのまま載せてもらいました。
庭に植えて2年目、1株だけ育って4つも蕾が付きました。
6月21日まずは1輪開花。

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次々咲きます。しかし、そのあとは毎日雨ばかり 。

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ここはうちでは最も日当たりの良いミニ菜園の南側です。

背後には今年も少しだけ ナス・ミニトマト・キュウリなどが育っています。

転居直後はまだ花壇が整地されていなかったので、とりあえずここに植えたのです。

温暖な対馬に比べ、ここは最低気温−6℃にもなり、筑波下ろしも吹き荒れます。

愛知県よりさらに厳しい条件ですから育つかどうか心配でした。

しかし、こじんまりと育った株にできた蕾は4輪とも開花しました。

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葉腋に零余子(むかご)も育っています。また埋めておきましょう。

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 ユウスゲ

今年も3株とも咲きました。初開花は7月1日。

これは東南のボーダーガーデンの株、私の身長を超えています。

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7月2日 18:45  月がうっすら見えました。

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その後 次々開花中です。今年はアブラムシが付かず蕾もたくさんあります。

他の2株も同じよう、寒肥が効いたようです。

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つくばいの後の株は花茎2本だけ。花冠がパッと開かず控えめです。

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南西の花壇の株は大株ですが、今年は樹々が茂って写真が上手く撮れません。

お隣からの方がきれいに見えるようです。

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雨の合間にビオラを抜いて、夏の草花やグランドカバープランツをぼちぼち植えています。

やはりしゃがむ作業は低い椅子を使っても腰にきつく、長くは続けられません。

我武者羅に働いたのは遠い過去のこと、今は二人暮らしの家事と庭仕事で精一杯。

でも長い自粛の日々も庭と暮らせば心穏やか、ありがたいことです。