懐かしい花達

もう師走も中旬、しかしまだ晩秋の庭の花々が記録されていません。

毎日が日曜日のはずなのに、何事も鈍間になって捗りません。

とにかく今年のうちに懐かしい花達だけでも振り返りましょう。

 

ヤノネボンテンカ アオイ科の落葉木

南アメリカ原産、園芸名「高砂芙蓉」

この花は今は亡き叔母から苗をいただき、愛知の庭ではあちこちに繁茂していました。

前のブログの最初に取り上げた花でもありました。

 

 しかしこの花の関東での分布は比較的少ないようです。

外来植物でもあり、狭い庭には不向きかとも思って転居の際、移植を断念しました。

 ところが持ってきたクリスマスローズにヤノネボンテンカの根が付いてきたらしく、昨年ヤジリのような葉を発見、今年は花が咲きました。

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 最初の開花が9月でしたから、この花の特徴でもある閉鎖花は無し。

今もまだ蕾がありますが、寒さに弱く花はもう小さく辛うじて開花しているという状態です。

 今朝は冷たい雨に濡れていました。

でもこのままではクリスマスローズが負けますから、一度掘って分離することになります。

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愛知の庭のヤノネボンテンカ 最盛期の頃(2016.8.26)。

この花の閉鎖花のことなど、もう一度まとめたいと思いながら果たせず転居したことも悔やまれます。

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追記:12月13日

ヤノネボンテンカとクリスマス ローズが一塊となった株を掘って分離しようと思いましたが、ヤノネボンテンカの根は深く広く伸びていました。

この繁殖力を考えるとやはり移植は避けるべきと考え、本日抜去しました。

 

 

ダンドク カンナ科の多年草

 原産地:熱帯アメリ

ダンドクの苗は10年前に淡路の花友達 Mさんからいただきました。

これは大株になっていましたから、種子を持ってきて昨春庭隅に撒きました。

10個中2個だけ発芽、しかし1株はいつにまにか消え、1株だけ豊かに葉を広げました。

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10月14日 感激の開花!

 小笠原諸島に残存していたダンドクの子孫だそうです。

 寒いつくばで、それも10月中旬になってからよく開花したものです!

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合計5花開花、実も出来つつあります。

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これは前の庭の最盛期の頃の画像です。

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コバノタツナミ   シソ科の多年草

これは愛知県犬山市の花友達 Iさんから送っていただいた株ですが、こちらの寒さに耐えて咲き続けています。

愛知県一宮市の庭では何度かいただいても夏越しができず消えていました。

茨城県つくば市の気候は合うようで昨年より大株になっています。

赤紫色の匙状のものは花冠が落ちた後に見える萼の付属物、この下に種子があります。

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花が終わっても萼が花のようで楽しい。

真冬の間も葉は濃緑色を保ちました。

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 一宮で咲いた紫色のコバノタツナミ(2010.4.25.)、でも一夏で消えました。

花の色は白やピンクもあるようですからまた増やしていこうと思います。

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 サルビア コクシネア シソ科の1年草(〜常緑多年草

原産地 中央〜南アメリカ

一宮では園芸店で買った苗から種子が落ちて毎年自生し花を咲かせていました。

増えすぎず、絶えず、この優しい色合いが好きでした。

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こちらでは園芸店での出会いがなく寂しく思っていた時、Mさんが種子を送ってくださいました。

しかし、種まきに失敗し、辛うじて育ったのはこれだけ!

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しっかり種を作ってまた来年一人で生えてきてね。

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セキヤノアキチョウジ  関屋の秋丁字 シソ科の多年草

これも10年前に前のブログに記した花です。

転居後の真冬、急に人手に渡ることになった一宮の庭から Iさんがクリスマスローズと一緒に掘って送って下さいました。

まだ小株ですが2年目の開花、もう大丈夫でしょう。

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セキヤノアキチョウジは西日本のアキチョウジに比べて花数が多く、たおやかな印象です。

この色がなんとも美しく、これを見るのは秋の楽しみの一つでした。

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前の庭では居間の真前にあり、2006年にはこんなに大株になりました。

朝日が当たって輝いていたこの日のセキヤノアキチョウジは忘れられません。

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 今回は思い出につながる花達を集めました。

まだまだ懐かしい花がありますが、こちらの庭ではもうほぼ飽和状態のようです。

小さな苗はたちまち大きくなり、喜びと悩みをもたらします。

でもコロナ禍の年、ここはありがたい空間でした。感謝しています。