1月27日、暖かい日差しに誘われてつくば植物園に出かけました。
ここは昨年5月18日からは開園していますが、イベントやセミナーは中止になったものが多く、入園時には体温測定とマスク着用を要します。
高齢者の外出には躊躇いもありますが、散歩には最適の場所です。
園内に入れば人影は少なく、たちまち森林浴のような心地よさに深呼吸したくなります。
ウメの園芸品種
バラ科アンズ属の落葉高木
学名:Prunus mume
原産:中国
中央広場のピンクのウメは高さ4〜5mありそうな大木です。
遠くから開花がわかりますが、近づけば5分咲きくらいでしょうか。
咲いたばかりの花は初々しい。
雌しべのない花もあるようですが、これは中央に雌しべが撮れました。
これは2019年2月21日満開のころの全景です。
素心蝋梅 ロウバイ科の落葉低木(栽培品種)
学名:Chimonanthus praecox
原産:中国
良い香りが漂ってきて、何かなと思ったらソシンロウバイが開花していました。
最近の園芸店には黄色が濃い品種が多いのですが、これは私の好きな淡い黄色です。
ソシンロウバイは前の庭に老木があり、冬季の庭の花形でした。
そこで観察したのが「雌性先熟」 の花の構造、ここの花は大きくて見易いので復習。
蕾が開くと放射状に開く未熟の雄しべが見えます。ここでは5本。
中央の雌しべが先に熟して他家からの花粉を受けます。
次に雄しべが雌しべを包むように中央に集まり、葯が熟します。
これは熟した葯から花粉が出ているところ。
昨年の実がまだかなり残っています。
ふつう子房が大きくなって「果実」になりますが、ロウバイでは花床(雌しべ・雄しべ・花冠・萼をつける台)が大きくなるので「偽果」といわれます。
これを開くと中に種子ではなく果実(痩果)が数個入っています。
支那満作 マンサク科の落葉小高木
学名:Hamamelis molis
分布:中国
春を告げるマンサクより早く咲くのがシナマンサクです。
しかし大きな葉が枯れたまま散らずに残っているため、花が咲いていることを知らずに通り越す人もあります。
蕾はマントのような4枚の厚い萼に包まれています。
その中にそれぞれ巻いた包帯のような4枚の黄色い花弁が見えます。
開花後も枯れた大きな葉や前年の蒴果が落ちずに残っています。
萼片の内側は赤褐色、折り畳まれていた線形の花弁が皺を伸ばしながら開きます。
花弁の長さは約2cm。
以後は2019年2月21日の画像です。
花弁は真っ直ぐ伸び、4枚の萼片の内側にそれぞれ雄しべ1本。
中央に柱頭が2つある雌しべがのぞいています。
満開のころは葉より花が目立ちます。
青空に散りばめたように輝く花。
明日はもう立春と。
厳しかったコロナ第三波も後半を迎えようとしています。
一昨日の昼頃、何故か急に頭が痛くなりました。熱を測ると37.0℃!
痛みからは以前経験した片頭痛と思われ、安静だけで翌日には治まりましたが、やはりドキリとしました。
これから次々と開花する早春の花々、何とか見られますように。