立春から10日余、こちらで三度目の冬が終わろうとしています。
今年の冬は3年間で最も厳しい寒さで庭の植物にも被害がありました。
ウキツリボク(チロリアンランプ)
2020-09-10「繁り過ぎた植物」4)として記載しました。
2年前に植えてからあれよあれよといううちに繁茂し、もったいないほど花が咲きました(2020.5.16)。愛知ではなかなか育たなかったので不思議なほどでした。
しかしそのあと夥しいハマキムシ(ワタノメイガ)に食害され、無残な姿になりました。
その後一旦回復したのですが、この冬の寒波で今度は上の葉から次々萎れていきました。
アブチロンの中では耐寒性が強い方ですが、ー8℃には耐えられなかったのでしょう。
実は以前から蔓が隣家のブロック塀との隙間に侵入し越境するので悩んでいました。
やはりもはやここまでと、蔓を引っぱり出しては切断、2日がかりで撤去しました。
レイズドベッド(上げ床花壇)
「2019-08-09真夏の上げ床花壇」の続き。
腰椎術後のガーデニングには最適だと考えて造った花壇でした。
しかしそう簡単にはいかなかったのです。
初めに低木を植えましたが水遣りがたいへんでした。
愛知では地植え専門だったため、主に水は天から貰い水、雨が少ないときは井戸水をホースで追加していました。
しかしここは高さ50cm、苗木もそれ以上根を伸ばさないと地面に届きません。
穴あきホースによる自動散水装置を設置しましたが、1列では奥行き75cmには不足、しばしば手動で追加しました。しかし多すぎると冬は凍土になるから量がむつかしいのです。
次にこの花壇に何を植えるかが難題でした。
空間を出来るだ手間をかけず、年中花と緑を維持したい。
試行錯誤の末、グランドカバープランツとして2種のペラルゴニウムとオレガノを選びました。
ペラルゴニウム オーストレイル
濃い緑色の葉が下垂するように繁り、白い花が咲きます。
清楚な小さい花は花径1cmくらい。
真夏は花は咲かずベゴニアの引き立て役。
2019年晩秋、ベゴニアを抜いてビオラに植え替え、また半年そのまま。
ペラルゴニウム シドイデス
これも同じくフウロソウ科テンジクアオイ属 ゼラニウムの仲間です。
葉はシルバー、花はワインレッド。
ペラルゴニウム オーストレイルより耐寒性が弱く、初めの年に半分消えました。
花色も優美、追加再掲します。
オレガノ カントリークリーム
シソ科ハナハッカ属の多年草
淡いピンクの目立たない花が咲きますが斑入りの葉が美しい。
ペラルゴニウム シドイデス と オレガノ。
紫色はスーパートレニア。
左に下垂する白い花がペラルゴニウム オーストレイル。
次がペチュニア「さくらさくら」とスーパートレニア、右端はオレガノ(2020年8月5日)。
これでこの花壇は今後も楽に維持できると楽観していました。
昨秋はこのペチュニアやトレニアが長持ちし過ぎてビオラを植える時期が遅れました。これは11月29日、上と同じ位置での写真です。
後ろのドウダン2株の紅葉が終わりかけています。
ペラルゴニウム オーストレイルも紅葉している葉がありました。
続くこの冬の厳しい寒波! 1月には最低気温ー8℃の日が3日ありました。
そのあと散水装置も凍結で壊れ、ホースの中は凍ったまま解けない。
12月も1月も雨はほとんど降らず、土は乾いて地面に霜柱を見たことはありません。
先ず ペラルゴニウム シドイデス が枯れました。
次いで ペラルゴニウム オーストレイル も無残な姿。
オレガノ カントリークリーム は枯れてはいませんが情けない姿です。
後列に植えていたクリスマスローズも半分枯れましたが、この株は花芽が出てきました。
右のシュンランは元気です。
とりあえずペラルゴニウムを抜いて今季はビオラを植えて凌ぎましょう。
でも、南の庭では嬉しいことがありました。
地植えにしたフクジュソウがこんなに咲いたのです!
ー8℃に耐えられる植物はまだまだあるはず。
さあ、また元気を出しましょう!
追加:2021.2.26.
上げ床花壇が枯れたままでは淋しいので、ホームセンターで売れ残りのビオラを10株ほど購入して間に植えました。淡い紫の大株があって幸いでした。