初夏の庭 2021

何と月日が経つのが早いことか、はや3年目の梅雨の到来です。

今日は今年の前庭の記録を残すことにしました。

これは5月20日の前庭です。もぐらに荒らされた芝生が生えそろってきました。

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まずは遅ればせながら今年の春の庭を振り返りましょう。

特筆すべきは昨年の庭の中心だったイブキジャコウソウ の衰退です。

昨年の今頃、庭中央のツバキの周りにはイブキジャコウソウのカーペットでした。(2020.5.16.)

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しかしイブキジャコウソウは昨秋から徐々に枯れていったのです(↓4月1日)。

特にツバキの北側(手前)は発芽が少なく、株ごと枯れました。

再起不能と考えて3月から新たにカワラナデシコ、フッチンシア(白)、ツルハナシノブ(青)などの苗を植え込みました。

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5月18日 

ツバキの南側には少しまとまったイブキジャコウソウの開花が見られました。

こちらにも余地にアネモネ シルベストリア、キキョウなど追加。

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今では 芝生側から見ればイブキジャコウソウの欠損は殆どわかりません。

前に植えたカワラナデシコゲラニウム、メリテス、ツボサンゴなどで隠れます。

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タイワンツバキの根元に植えた白花イブキジャコウソウは意外に元気です。

紅い葉はタイワンツバキの落葉。

今後はイブキジャコウソウを踏石の間などに少しづつ植えてみようと思っています。

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 今まで下草をビオラトレニアなどの1年草で繋いできましたが、少しづつ多年草に置き換えていきたいと思っています。

愛知では耐暑性が問題でしたが、こちらでは耐寒性が重要です。

それに合格したゲラニウムフウロソウ)について調べたことを記録します。

 

ゲラニウム サンギネウム ストリアタム

 アケボノフウロ(曙風露)

  フウロソウ科の半常緑多年草(園芸種) 

  学名:Geranium sanguineum striatun

      コーカサスを中心に自生する原種をもとにした園芸品種

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フウロソウ科 Geraniaceae には次の3属があります。

1)Erodium  オランダフウロ属 ... オランダフウロなど

 2)Geranium  フウロソウ属...ゲンノショウコ・ヒメフウロ・アケボノフウロ など  

 3)Pelargonium テンジクアオイ属...ゼラニウム・ペラルゴニウム など

 

アケボノフウロは暑さ寒さにも負けず、葉の緑も美しい多年草(半常緑)です。

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淡いピンクの花弁に赤紫色の筋が入ります。

透けて見えるような細い血管を連想して命名されたようです。

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昨夏、アケボノフウロがこの土地に合うことがわかり、ゲラニウムの他種を探しました。

すでに「在庫なし」が多かったのですが以下4種を追加植栽しました。

いずれもマイナス8℃に耐え今春花が見られました。


ゲラニウム サンギネウム アルブム

   Geranium sanguineum  album

 純白の清々しい花です。

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ピンクのストリアタムの単なる色違いではなく、花弁も葉もややスリムです。

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ゲラニウム サンギネウム マックスフライ

   Geranium sanguineum L.'Max Frei'

日当たりが良くスギゴケが育たないところに植えましたが、よく育ちました。

個人的には花の色が少々紅過ぎましたが、ニホンサクラソウクリンソウと同じくらいです。左は花後のタンチョウソウ 。

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 冬季には紅葉が見られました。半常緑とはこういうことなのですね。

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ゲラニウム ビオコボ

 クロアチア原産のハイブリッド系園芸品種 半常緑多年草

これだけは家の北側、北風強く、西日が当たるという劣悪環境に試しに植えたのですが、厳冬にもよく耐え、珍しい花を咲かせてくれました。

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雄性先熟。右が雄性期、黄色い花粉が出ています。

左は雌性期、雌しべが伸び、柱頭が開いています。

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ゲラニウム ミセスケンドールクラーク

淡青色の大きな花が毎日次々と開花、丈も高くなります(約40cm)。

花弁は5枚、萼片も5枚。

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2株植えましたが、1株は日陰になってほとんど育っていません。

 雄しべは10本。

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アナベルが咲くと負けるでしょうか。

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近々 ゲラニウム’ジョンソンズブルー’の苗が到着する予定です。


もう一つ、追加です。

今年の初めに撤去したウキツリボク(チロリアンランプ)の跡に衝動買いしたハンショウヅルを植えました。

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この下には山野草を少々植える予定です。