スマホの秋2021(つくば植物園)

もともと暑さに弱い上、今夏は新型コロナ第5波が猛威を振るい、植物園に出かける気にもなれずこもっていました。

続く9月の体調不良を抜けると、やはり植物園が恋しい。

しかし杖を手にゆっくりしか歩けぬ身にフレイルが加わり、カメラがより重く感じられます。

そうだ、スマホで行こう。というわけで10月はスマホのみで3回植物園へ行きました。

その中から今回は木の実の写真を並べます。

 

コマユミ 小檀 ニシキギニシキギ

植物園の中央広場と池の周りには黄葉したカツラの大木が多く、なつかしい甘い香りが漂っています。これだけでも来た甲斐があったと思われる至福のひとときです。

池の南端のコマユミはいつも紅葉一番乗り。

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さて、コマユミの実は?

紅い葉の中にはなかなか見つかりません。

下部のまだ緑っぽい葉の間にちらほらと濃いオレンジ色の小さな実がありました。

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ツリバナと同じくニシキギニシキギ属ですから果実の付き方も似ています。

意外に果実が少ないのはもう落下してしまったからでしょうか? 

果実は蒴果。熟すと果皮が裂けて仮種皮(かしゅひ)に覆われた種子が下垂します。朱赤色に見える部分が仮種皮。

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マユミ  ニシキギニシキギ

マユミの果実は裂開が始まったばかり、葉も緑を保っています。

果実の成熟はコマユミより1 か月くらい遅いようです。

マユミの実は高いところにあるのでうまく撮れません。

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ズミ 桷 バラ科リンゴ属

今春初めて見たズミの花の美しさが忘れられません。

どんな実を付けているのでしょう?f:id:yuusuget:20211028001726j:plain

 

2021.10.21. ウメの実くらいの大きさの実がたくさん付いていました。

ところどころ赤い実が混じります。

ブログで見せて頂いた信州の真っ赤なズミの実が思い出されます。

これからもっと紅くなるのでしょうか?

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2021.10.28. 1週間後再訪しましたが、前より紅いとは感じられません。

今年はこれで終わるのでしょうか。

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ハクウンボク 白雲木 エゴノキエゴノキ属の落葉高木

5月 中腹でひっそり咲いていたハクウンボク

どんな実が付いているでしょうか?

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ありました ありました!

ブドウの実のような円い実が垂れ下がっています。

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ふっくら膨らんだ実は直径1.5cmくらい、卵形の蒴果。

この実は晩秋縦に裂け、黒褐色の種子が落ちるそうです。

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ゴンズイ 権萃 ミツバウツギ科 落葉性小高木

行く手に突如派手な赤い実が現れました。

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ゴンズイの実です。

真赤な果皮が割れて黒光りする球果がツリバナのようにくっ付いていました。

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ウツギ 空木 アジサイ科ウツギ属の落葉低木

独楽のような実が上を向いて並んでいるのはウツギ。

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接写してなかったので一部を拡大してみました。

独楽の心棒は1本ではなく、2〜3本づつありますね。

愛知の庭で花は何度も見ましたが、こんな実は見た覚えがありません。

大きくなりすぎるので花後強剪定してしまったのでしょうか?

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ガマズミ 莢蒾 レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木

大らかな緑色の葉と輝くような紅い実が美しく、試食したくなります。

近くにコバノガマズミやオニコバノガマズミもあります。

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クコ 枸杞 ナス科クコ属の落葉低木

真っ赤に熟れた瑞々しい果実、思わず口に含みたくなります。

これがクコの実でした!

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幸い まだ近くに花も咲いていました。上の方に「とげ」が見えます。

若芽、葉、果実のどれも食用になるそうです。

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メギ 目木 メギ科メギ属の落葉低木

葉や木部を煎じて洗眼薬として用いられたことから「メギ」と命名されました。

果実は長さ1cm弱の液果。

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クコよりもっと棘が多いメギは鳥も止まれそうにないとて、コトリトマラズとかヨロイドオシの別名もあります。確かに鋭い棘です。

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ノイバラ バラ科バラ属

これも紅い実と鋭い棘の典型。

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イタドリ 虎杖 タデ科ソバカズラ属の多年草 

         別名:スカンポ スイバ

突如、花かと惑う白い造形が現れました。

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よくみればこれが果穂。白い果実が密に下垂しています。

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中心にある緑色を帯びた部分に種子があるようです。

「果実は翼果で、3枚の萼片が痩果を包み込んで翼状に張り出したもので風によって散布される」Wikipedia

和紙か絹で造ったペンダントの束のようです。

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イタドリは若い茎がニョキニョキ生えているのを見たきり、花も果実も見過ごしていました。

来年は是非花が見たい。それも雌雄異株だそうです。

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イカチ マメ科イカチ属の落葉高木

白の次は黒。

突然大きな黒い造形物がぶら下がっていて驚きました。

くるくると捻ったモダンアートのような実はサイカチの果実。

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長さ30cmくらいの黒褐色の豆果が思い思いに捻れながらぶら下がっています。鞘の中には数個の種子があるようです。

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自由な造形の果実をもつサイカチ の木、幹を見て驚きました。

真っ直ぐな端正な幹です。樹高12〜20m、建材にもなるそうです。

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スマホの写真はぶっつけ本番、中には思いの外よく撮れていたり、撮りたいものがピンボケだったり、いろいろありました。

一番面倒だったのはマスク、顔認証だったのでマスクをしていると認証できず、その都度暗証番号を入れなければならなかったことです。

私のようにオート専門ならスマホに慣れる方が楽でいいのかもしれません。