今年関東地方の梅雨は6月6日から6月27日(22日間)、平年の約半分でした。
つくばの6月1日〜7月11日の降水量は合計でわずか45.5mm。
その上最高気温36.8℃、連日猛暑が続きました。
にわか雨の天気予報もほとんど外れ、毎夕水遣りのつらい日々でした。
せっかく植えたキュウリは下半分が細くなって曲がり、ナスは太短か。
7月12~14日、やっとまとまった雨が降りました(計43.5mm)。
天からの恵みは平等に庭の隅々まで潤します。
人も植物もほっと一息!
この厳しい夏にこの庭で咲いた花達を記録します。
ユキノシタ科チダケサシ属の多年生植物のアワモリショウマ(Astilbe japonica)やチダケサシなどから創られた園芸品種。
南の塀の蔭のアスチルベは「ヤマアジサイ七変化」と偶々花期が揃いました(2022.6.8.)。
チダケサシの花は円錐状の花序にたくさんの花がつきます。
アスチルベはさらに花数が多い。
チダケサシの花は花弁5枚、雄しべ10本、雌しべは2心皮が基部で合着と。
さらに花数の多いアスチルベでは花の構造は分かり難いですね。
東のボーダー花壇のアスチルベは茎が枝垂れました。
南庭のは淡いピンクで直立。
6月18日の南西の庭
狭い庭では紫青色・淡いピンク・白・淡黄色.....これくらいに絞れば後が楽です。
ゲラニウムについては2021年5月20日「初夏の庭」に5種記録しました。
ゲラニウム サンギネウム ストリアタム(ピンク)・(白)。
ゲラニウム サンギネウム マックスフライ
ゲラニウム ミセスケンドールクラーク
ゲラニウム ビオコボ
今年はゲラニウム ジョンソンズブルーが加わり、ビオラと交替して初夏の庭の主役になりました。愛知の庭では夏越しがたいへんでしたが、こちらでは大丈夫です。
ゲラニウム ジョンソンズブルー
ゲラニウム・サンギネウム ストリアタム(アルバ)。
ゲラニウム ミセスケンドールクラーク
やや派手なゲラニューム サンギネウム マックスフライ はタンチョウソウの後に。
北庭は自生のヒメフウロがグランドカバープランツになりました。
昨年はここに繁茂しすぎたシラユキゲシをせっせと抜去。
ヒメフウロの紅葉。
前部は洋種イブキジャコウソウ(クリーピングタイム)。
西庭
7月7日、アナベルの花は淡緑色に変わりました。左はシキンカラマツ。
ユウスゲは6月29日より開花、毎夕賑やかです。
タリクトラム・デラバイ?(シキンカラマツ?)
前の庭にあった2株を転居後に送ってもらいましたが1株は枯れました。
愛知では初めに植えたタリクトラム・デラバイがシキンカラマツとどう違うかを確認しようと「シキンカラマツ」を購入したのですが、どちらが残ったのかわからなくなりました。
タリクトラム・デラバイ(オオシキンカラマツ)は中国原産で花は直径2cmほどと記載されています(朝日百科植物の世界8-285)。
シキンカラマツの自生地は福島・群馬・長野・茨城。
我が家のシキンカラマツ?は大きい花で直径15mmです。
西庭ではユウスゲの長い茎が10本以上170cmほどの高さに伸びて競って開花しています。
今夏は昆虫も少ないためほとんど受粉せず、毎朝花殻摘みをせざるを得ません。
しかし東庭と南庭の株は樹木の陰になったためか、今年は花茎が上がらずがっかりです。
南アフリカ原産
ユウスゲの後方にはアガパンサスが2株、右はやや濃色で花も多い。
寒さや乾燥には強い花ですが木々が茂って日照不足気味です。
オウゴンヤマユリ
この花についてはすでに2020年7月14日・2021年7月15日の記事に書きました。
今年も南庭の株は高さ160cmくらいになって 7花 開花。
2年前 家庭菜園の端に埋めたむかごが育ってミニトマトとコラボ。
寒風が吹き抜けたこの家庭菜園で九州は対馬原産のユリが無事越冬開花したことは感激でした。今年ももうたくさん「むかご」が出来ています。
家庭菜園ができなくなったら百合園にしてもいいですね。
これも昨年ヤマユリ と オウゴンオニユリ 2021に書きました。
今年は周りにあったサルビアが寒さで消え、まさに王様然として堂々16花開花。辺り一面に芳香を漂わせていました。
猛暑のせいか昨年悩まされたユリクビナガハムシの発生はなくて助かりましたが、日照りと水不足で葉焼けをさせてしまいました。
暗いニュースが多すぎる昨今、庭を眺める時間が増えました。
おかげさまで居間の前は木々や芝生の緑で覆われ、何かしら季節の花が咲きます。
それどころではない人々に申し訳なく思いつつ庭を眺める日々です。