学名:Helleborus orientalis
原産地:地中海地方
一宮の庭ではクリスマスローズが主役でした。
早春のメインフラワーは花が終わっても常緑の下草として雑草を防止。
ダブルのクリスマスローズもすぐ大株になり、自生する子株も加わって株数が数えられなくなっていました。
しかしつくばではー8℃にも達する寒波やつくば下ろしの寒風に翻弄され、一宮から移植した株も縮小しました。
これは一宮で咲いていた「スノウホワイト」。
つくばの東の花壇へ移植、寒風に耐えて小株になりましたが、今年も咲いてくれました。
これでほぼ満開です(3月14日)。
南の花壇のタイワンツバキの株下には一重の淡いピンクと白。
居間から一番よく見える場所です。
ピンクの侘助の株下にも一重の白花。
その奥に大切に植えたのは八重の「ピコティダブルホワイト」。
2008年まだダブルも少ない時、迷った挙句購入した我が家で一番高価な株でした。
一宮では地植えしたもののなかなか大きくならず、また鉢に戻したり苦労したものです。
それがこちらでこんなに育つとは!
昨年は原生地に咲くクリスマスローズを想って緑色を購入してみました。
ソヨゴの下にはふくよかでやさしい八重。
これは? 交配種でしょうか。一宮の庭でもいろんな交配種ができました。
私は花が終わっても切り取らず放っておくので、株元に種子が落ちて芽生えてくるのです。
新たに購入した株は温室育ち、それをすぐ地植えにしますから枯らしたものもありました。
レイズドベッドの花壇に植えたものが最も育ちが悪かったのは意外でした。
その中で意外にも残ったピコティ「眉引き」(2022年3月5日)。
今年はさらに大きくなりました(3月14日)。
これは組織培養によるメリクロン苗で昔と比べて驚くほど安くなりました。
東花壇の端(玄関の左)には黄色の一重。
玄関の右には八重の黄色。
その北側にピンクの八重。
寒風吹き荒ぶ道路沿いですが、健気に優しい花をたくさん見せてくれました。
左のマホニアコンヒューサの葉に覆われていたのが却ってよかったのかもしれません。
さらに条件が悪く冬は北風・夏は日照りの道端を守ってくれるのは一宮から来た一重の晩生種です。ヤブコウジやツルオドリコソウに絡まれながら咲き始めました。
今年は白花も加わったのが不思議です。
原種系クリスマスローズ
ヘレボルス・ニゲル
学名:Helleborus niger
英名:Christmas rose
ニゲルは有茎種のクリスマスローズで、「ニゲル」は根が黒いことに由来します。
愛知ではあまり育ちが良くなかったニゲルですが、造園の時に数株植えられました。
初めはよく育ち、12月に花が咲きました(2020年1月)。
ところがこの後の寒波で萎れ、どれも縮んでしまいました。
フェチダス ゴールドブリオン
木立生クリスマスローズ
2021年3月には南庭でこのように輝かしく咲きましたが、今年は元気がありません。
クリスマスローズ Dacaya
小輪ですが深みのある紅色に惹かれます。
私の庭のクリスマスローズは冬の寒波や強風にも夏の暑さや乾燥にも耐えねばなりません。
81歳の腰椎術後の身では手入れも行き届きませんが、何とか古株を維持しています。
1花でも咲いた株を数えたら20株ありました。
しゃがみこんで花を見ることは殆どありませんから、繊細なセミダブルはもう不要です。
それでも時には衝動買いの新株も加えつつ、共に年を重ねていきたいと思っています。