アンズ咲く頃 つくば植物園 2026.3.19.

アンズの園芸品種

杏子・杏 バラ科サクラ属の落葉小高木

学名:Prunus armeniaca

英名:Apricot

原産地:ロシア南部、アフガニスタン、中国西部を含む中央アジアの山岳地帯

 

「つくば植物園のアンズの花が見たい」、今年はやっと念願が叶いました。

 

花は一重で淡桃色、濃い紅色の萼との対比が美しい。

 

花期がウメとサクラの間のためか、今年初めて満開が見られました。

 

アンズは花期が短く見逃しやすいのです。

 

果実はウメより大きい(2025.6.6.)。



リュウキュウアセビ

琉球馬酔木  ツツジ科の常緑低木

分布:沖縄島(絶滅危惧IA類)

学名:Pieris koidzumiana

アセビより花が大きく、花茎と萼が赤く映えます。

 

白い壺状の花が並んで美しい。

この美しさのため園芸用に乱獲され絶滅の危機に至ったのでしょう。

 

ユキワリイチゲ

雪割一華  キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草

学名 Anemone keiskeana

池の近くの落葉樹の下で今年は特にきれいに咲きそろっていました。

 

根生葉は前年の秋に出て越冬し、ここでは2月下旬から開花します。

そのため花の咲き初めは葉はよれよれでしたが、3月末には新葉に変わっていました。

 

ミスミソウ

三角草 キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草

学名:Hepatica nobilis 

分布:ヨーロッパ、東アジア、北アメリカ

   日本では中部地方以西、九州北部に分布。

 

ここには「オオミスミソウ」の名札がありました。

和名の三角草は葉の形に由来、葉の先が尖らない品種「スハマソウ」(州浜草)は本州と四国に分布。

属名は葉の形にちなんで「肝臓(Hepaticus) から付けられたそうです。

 

ミスミソウは愛好者が多く新しい品種がたくさん作られています。

特に「新潟県の草花」と指定された新潟では国営越後丘陵公園などで「雪割草展示会」が開催され、多彩な新品種が公開されています。

 

シキミ

樒 マツブサ科(←シキミ科)シキミ属の常緑小高木

学名:Illicium   anisatum

分布:本州〜沖縄諸島、朝鮮半島最南部、済州島。

 

仏壇やお墓に供える植物シキミ、しかしシキミの花は知らない人が多いのではないでしょうか。

一方神事に使われるのはサカキ、これはツバキ科で葉は互性して水平に広がり、玉串として使いやすい形状と。

これがシキミの花です。

 

花は直径2.5〜3cm。クリーム色の花被片が10〜20数枚。

シキミとは「悪しき実」からきたと言われるように果実は毒性が強いそうです。

 

カタクリ

片栗   ユリ科カタクリ属の多年草

学名:Erythronium  japonicum

分布:日本原産。北海道、本州、四国、熊本県、

   南千島、サハリン、アムール地方、ウスリー地方、朝鮮半島。

 

カタクリは古名を「堅香子」(カタカゴ)といい、万葉の昔から親しまれてきた植物です。

ここでは柵の中へは入れないので接写できません。

 

10〜15cmの花茎の先に紅紫色の花が一つ、下向きに咲く。

花茎の下部にまだら模様がある葉が2枚(若い株では1枚)つく。

 

カタクリは3〜6月ごろ芽を出し、10日ほどで開花する「春の妖精」です。

かっては片栗粉はこのカタクリの鱗茎からつくられました。

5〜6月頃蒴果が裂開して種子を落とすと葉や茎は枯れて宿根、9月末まで休眠。

鱗茎は10月下旬頃発根し、糸状の葉を出しますが2年目から7〜8年は葉は1枚。

発芽から開花まで平均8年かかり、寿命は40〜50年だそうです。

カタクリをお庭で育てるという方がないはずですね。

 

ツノハシバミ

角榛 ブナ目カバノキ科ハシバミ属の落葉低木

学名:Corylus sieboldiana

分布:北海道・本州・四国・九州・朝鮮半島

枝から紐が垂れ下がっているようで驚きました。

これがツノハシバミの雄花序。枝先の膨らみが雌花でしょう。


雄花序は工芸品の紐のようですが、棘があるので要注意。

 

これは2021年10月21日に撮った果実。

実はカラ炒りして食べると美味しいそうですが、殻を剥く時、毛が刺さるのが難点とか。


この日は特別暖かい好日、息子の送迎を得て早春の花が楽しめました。