5月のつくば植物園

5月2日、連休の谷間につくば植物園に行きました。

初めに撮りたくなったのはこの真紅のシャクナゲ

 

ロドデンドロン・アルボレウム

ツツジツツジ属の常緑高木

学名:Rhododendron arboreum

原産:ヒマラヤ・インド・ネパール・中国雲南省

ヒマラヤの代表的シャクナゲ。ネパールの国花です。

 

迫力のある真紅の花!この植物園には中央広場に巨大な’シャクナゲ太陽’がありますが、この花の方が紅色が鮮明です。

 

ハンカチノキ

   ヌマミズキ科ハンカチノキ属(←ミズキ科←ハンカチノキ科)の落葉高木

学名:Davidia involucrata

今年は花数が特別多いようです。

 

でも風に煽られてiPhoneに収まりません。

 

ハンカチノキの花については既に2019年に観察しましたから今回はここまでに。

 

下を向くとまだ真っ白なハンカチノキの花がたくさん落ちていました。

この若々しい葉はミツバツチグリ。

 

クロバナロウバイ

黒花蝋梅  ロウバイ科の落葉低木

学名:Calycanthus   fertilis

分布:北米 (日本には明治時代中期に渡来。)

 

怪しげな濃いえんじ色の花、これもロウバイの仲間でした。

 

北米の先住民はこの樹の樹皮・葉・根を薬用にしたそうです。

 

この日はこの後、キエビネが咲く小径を抜けてマイヅルソウに直行しました。

前回のラショウモンカズラの隣です。

 

マイヅルソウ

 舞鶴草 キジカクシ科マイヅルソウ属の多年草

 学名:Maianthemum dilatatum

 分布:環太平洋型(北東アジア〜北アメリカ西岸)

    日本では北海道・本州・四国・九州

 

4月14日にきた時はまだ蕾でしたが、この日は丁度見頃でした。

命名は葉の形と脈の曲がり方を、空を舞う鶴が翼を広げたさまになぞらえたと。

 

茎葉の大きさは北海道では大きく(8〜15cm)、順に小さくなって九州では小型(3〜4cm)になるそうです。

5〜6月頃、白い花被片が4枚ある小型の花を10個前後付けると書かれていますが、写真がうまく撮れていません。

 

クサソテツ

 コウヤワラビ科コウヤワラビ属のシダ植物

学名:Onoclea  struthiopteris コウヤワラビ属.....つくば植物園

           (Matteuccia struthiopteris  クサソテツ属......植物分類表)

分布:北海道・本州・四国(まれ)・九州の中央山地/

   アジア東部・ヨーロッパ・北アメリカ東部

これは春のおいしい山野菜「コゴミ」が成長したものです(4月14日)。

一区画びっしり茂っていて迫力があります。黒く見えるのは朽ちていく胞子葉。

 

「コゴミ」として食べるのは早春出芽したばかりの円く巻いた若芽。

 

5月2日には栄養葉は全て展開していました。

 

キンポウゲ

金鳳花  キンポウゲ科キンポウゲ属の多年性草本

学名:Ranunculusu japonicus

突如この花を見て驚きました。これが本物の「キンポウゲ」!

あとで朝日百科「植物の世界」を見ると「そもそも『金鳳花』という華麗な和名は、この植物の八重咲き種につけられたものである」と記載されていました。

でも私は今までこんな八重咲きのキンポウゲを見たことがなかったのです。

 

↑・↓ 葉の白い模様はハモグリバエの寄生。

この植物園でも一重の花には「ウマノアシガタ」の名札が付いていました。

この名は葉身が馬蹄に似ているところからと。

 

これは愛知の庭に咲いた「ウマノアシガタ」の花です。

花弁が光るのは表層の下にデンプンを含んだ細胞層があり、太陽光線を反射させるからだそうです。

植物園に行く度に感動があり、もっともっと見たいと思いますが、もう脚がついていきません。特に帰りは歩けるだろうかと不安になります。

見た植物をもっと記載しておきたいと思いますが、いざとなると写真の整理や文献検索も年と共に遅れます。

そして私の作業より季節の進行の方が早くてまた来年ということに。

頭も脚も動きが悪い、それでもまだ何とか続けたいと思う82才です。