ウツボカズラなど 2026.6.23.

6月23日(火)の午後、梅雨の晴れ間につくば植物園へ行きました。

教育棟では21日から「夏の洋蘭展」が始まっていましたが、団体さん到着で大混雑。

熱帯雨林温室の食虫植物コーナーでウツボカズラの花が咲いているそうです。

ここは車椅子では行けないところ。

最近歩行困難進行中のため、今のうちにと手すりに掴まりながら外階段を登りました。

 

24段の階段を上がってドアを開けるとそこは食虫植物の世界。

ウツボカズラの怪しげな袋がたくさん垂れ下がっています。

 

 

ウツボカズラ Nepenthaceae

靭葛 (捕虫嚢が矢を入れる靭に似ていて蔓性のものが多いことから命名)

   ウツボカズラ科ウツボカズラ属の蔓性食虫植物

分布:東南アジアの熱帯

       (東は南太平洋のニューカレドニア島、西はインド洋の端のマダガスカル島)

 

ネペンテス・キナバルエンシス

分布:ボルネオ島キナバル山のみ。

ウツボカズラの王様と言われるネペンテス ラジャ と ネペンテス・ビロサ の交雑種。

 

ネペンシス・ブルケイ

分布:フィリピンのパラワン島固有種

捕虫袋に赤い模様(黄緑色から赤褐色まで変化)が多く入ります。

 

袋の縁(ペリストーム)は比較的幅広く、美しい縞模様が現れます。

捕虫嚢の口縁部の内側下部は逆さの棘になって入った昆虫が出られない構造です。

また捕虫嚢の中には消化液を含む液体が溜まっていて落ち込んだ昆虫は捕虫嚢に共生するバクテリアの助けを受けて、消化分解され、植物の栄養源になります。

捕えられる昆虫はアリが多く、稀にハエ、ハチ、ガなどのようです。

 

ネペンテス・アルボマルギナタ

原産地:東南アジア(マレー半島・ボルネオ島・スマトラ島)

捕虫嚢の開口部の下に白い毛のリングが現れるのが特徴。

シロアリを誘き寄せて捕食するそうです。

 

ネペンシス シブヤンエンシス

原産地:フィリピンのシブヤン島

円っこい赤い捕虫嚢が美しい高山性ウツボカズラ。

枯れても工芸品として飾っておきたいような面白い姿です。

 

種名不明のネペンシス

鑑別はなかなか難しく大きな株でもこのまま展示されていました。

下部に液体が溜まっているのが見えます。半分以上溜まっているのもありました。

 

 

今までにも何回かここのウツボカズラを見ていましたが、花を見たことがありません。

今回は花が咲いているというので階段を上がってでも見たかったのです。

花が咲いていたのは ネぺンテス トルンカタ。

窓辺にひっそり! 見落とすところでした。

 

ネぺンテス トルンカタ

 

ウツボカズラは雌雄異株、これは雄花です。

花の直径は7〜8mm。

花糸は合着して柱状になり頂端に多数の葯が球状に付いています。

 

次は雌花? もうここでは見られないかもしれません。

でもありがたいことにGoogleで検索すれば画像を見ることができました。

 

<その他の食虫植物>

ムシトリスミレ

タヌキモ科ムシトリスミレ属の一種

美しい色の可憐な花が咲いていました。

花はスミレに似て距もありますが、花弁は合着。

葉には葉柄がなく、粘液を付けた細かい線毛で覆われ、粘液に捕われた虫を消化吸収するのだそうです。

 

ハエトリソウ

蠅取草 モウセンゴケ科

別名:ハエトリグサ、ハエジゴク

学名:Dionaea muscipula

分布:アメリカ合衆国(ノウスカロライナ・サウスカロライナ)

これは分かりやすい構造ですね。

 

ハエトリソウの花も純白で可憐。

 

清楚な花と似合わない葉身の変形(捕食器)。

 

久しぶりの温室はまだまだ楽しい発見がありましたが、もう締切時間です。

またの機会に報告しましょう。

コリダリスの仲間 2026.6.15.

コリダリス ソリダ?

2022年4月2日東花壇に見なれない葉を見つけました    。

 

2022.4.18. 4茎開花。

 

花はジロボウエンゴサクに似ています。

 

2022.4.26.

小葉は小さい被針形、種子は出来ずに落花しているようです。

これも春の妖精、夏には消えてしまいました。



翌2023年4月11日、開花しましたがこの年は花茎1本のみ。

さてこの花は何でしょう?

検索してもピッタリの花が見つけられず、ヤマエンゴサクの仲間?で終わりました。

 

2024年3月31日

翌春また芽生えました。根生葉は青緑色で紫褐色の筋模様が入っています。

しかしこの年は葉だけで開花には至らず消えました。

 

2025年も葉はたくさん出たものの花は見られず終了。

今年は1株のみ開花しました(4月11日)。


名札にもたげて写真を撮りました。


さてこの儚い花は何でしょう?

検索再開。

PictureThis では「ムラサキケマン」と。

Googleの画像検索では今年は初めて「コリダリス ソリダ?」と。

前の年に購入したジンチョウゲの株についてきたのではないかと思います。

しかしここに至るまでずいぶん長い時間が流れました。

 

ChatGPT

先月息子が私のパソコンに ChatGPT(無料版)を設定してくれました。

これで質問するとしばしの問答と画像追加の末、ごく短時間で回答が出ました。

Corydalis solida(コリダリス・ソリダ)の ヨーロッパ系園芸種 

年余に亘る疑問が数分で解けました! 

改めて「コリダリス・ソリダ」をGoogle検索するともっとふっくらしたピンクの花の画像が出てきました。

しかし、コリダリス・ソリダには園芸品種が多種あり、まだこの花と合致する品種を見つけることができません。

 

今回はコリダリスの仲間の特集にしました。

 

六甲高山植物園

六甲高山植物園は兵庫県神戸市の六甲山上にある植物園です。

牧野富太郎博士の指導を受けて植栽し、1993年に開園。

海抜865mに位置するため冷涼で高山植物など約1,500種が栽培されています。

 

2008年5月、初めて六甲高山植物園を訪れ感動、以後愛知県から新幹線で5回通いました。

2009年4月16日 エゾエンゴサクに初対面。

 

エゾエンゴサク

蝦夷延胡索 ケシ科キケマン属の多年性草本

学名:Corydalis fumariaefolia

分布:南千島、北海道、サハリン

地下に直径1〜2cmの塊茎を持つ。

 

2010年4月15日

生憎の小雨でしたが、山の中腹にカタクリが群生していました。

 

ところどころにエゾエンゴサクも咲いていました。

 

これが最後の六甲高山植物園になりました。

 

ジロボウエンゴサク

次郎坊延胡索 ケシ科キケマン属の多年草

Corydalis decumbens

分布:本州・四国・九州、台湾、中国。

 

Iさんからいただいて北の庭に植えたジロボウエンゴサクが南の庭にも現れました。

私はこれが好きで、いくら増えても大丈夫です。

 

ムラサキケマン

紫華鬘  ケシ科キケマン属の越年草

Corydalis  incisa

分布:日本全土、中国、台湾

庭の大型プランターに自生したムラサキケマンについては2020.4.4.のブログに書きました。

 

その後は種子が出来すぎて熟す前に抜去しました。

7

 

それでもムラサキケマンはたくましい。

ジロボウエンゴサクに紛れてまだあちこちに自生します。↓右端は ムラサキケマン。

 

初夏のつくば植物園 2026.5.26.

2026.5.26.植物園に行ってきました。

花壇に出るや水しぶきにびっくり! なるほど移動式散水装置ですね。

カタカタと音を立てながら方向転換、時々移動させればいいのでしょう。

 

ハニーサックル’ゴールドフレーム’

 スイカズラ科スイカズラ属の半落葉蔓性植物

学名:Lonicera x heckrottii Rehd.`Goldframe`

原産地:アメリカ(園芸作出品種)

 

愛知県で庭づくりをした2000年頃には見なかった品種です。

その頃植えたのは スイカズラ(学名: Lonicera   japonica) 。

咲き始めは白、徐々に黄色くなるので金銀木とも言われます。

花筒の奥に蜜があり、その甘い蜜を吸うところから和名は「スイカズラ」。

この日はピンクとオレンジの鮮やかなスイカズラに時代の変遷を感じました。

 

コバノズイナ

小葉髄菜   ズイナ科ズイナ属(←ユキノシタ科)の落葉低木

学名:Itea  virginica

原産:北アメリカ東部

 

これも昔懐かしい植物です。愛知の庭ではのちに繁茂し過ぎて苦労しました。

 

ブラシのような白い花。秋には紅葉も楽しめます。

 

 

カシワバアジサイ

柏葉紫陽花   アジサイ科アジサイ属の落葉低木

学名:Hydrangea quercifolia

原産:米国南東部

 

見上げるような大株に驚きました。その名の如く葉が柏の葉に似ています。

 

20〜30cmの円錐花序に白い花が咲きます。

愛知の庭にも植え、秋には渋い赤色の紅葉が楽しめました。

 

 

ワトソニア マルギナタ

                        アヤメ科ワトソニア属の球根植物

学名:Watsonia marginata

原産:南部アフリカ

 

つくば植物園の植物図鑑には茎の長さは120〜150cmと記載されていますが、今年はもっと大きく育っているように見えます。

新入りのエキウム ウイルドプレッティイ の肥料をもらったのでしょうか。

 

ここでは後ろにエキウム・ウイルドプレッテイイ の花がまだ少し残っています。

 

「根出葉は長さ60〜70cmで葉縁が肥大して褐色になる」これが学名のmarginataの由来のようです。

 

マグワ

真桑 クワ科の落葉高木

学名:Morus alba

原産:中国北部・朝鮮半島

カイコの飼料として広く栽培されていた種で高さ10mになる。

 

果実は白色から赤色になり完熟すると黒紫色になります。

(追記)先客は楽しげな女性ふたり。あら、クワの実をパクパク食べてる!

    園内は全て採取禁止なんですが......。

 

ヤグルマソウ

矢車草 ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草

学名:Rodgersia podophylla

和名は葉の形から鯉のぼりの矢車になぞらえたと。

愛知の庭に植えて毎年花を待っていたのに花を見られず転居しました。

つくば植物園で花が見られると期待していましたが、葉も花も貧弱でがっかり。

朝日百科植物の世界には高さ1mほどになる大型の多年草として、濃い緑色の大きな葉と1mほどになるという花茎に円錐状に密生した白い花が輝いています。

 

エゾアジサイ

蝦夷紫陽花  アジサイ科の落葉低木

学名:Hydrangea  serrata Ser.var.yesoensis

分布:北海道から九州の日本海側と九州

多雪地域に生え、高さ1〜1.5m。

私の庭にも植えたくなるような優しい小柄なアジサイでした。

 

ここは左にクリンソウが咲く小川があり、両側に花木が多い大好きな通りです。

でも歩行が覚束なくなり帰り路が心配でしたが、今は電動車椅子のお蔭で安心して進めます。

写真を撮る時は降りて近寄るといいのですが、もうそのままで撮ることが多くなりました。

 

このサツキはこの日最高の花数でした。

 

シモツケ

下野 バラ科シモツケ属の落葉低木

学名:Spiraea japonica

分布:日本、朝鮮半島から中国西北部の温帯

 

シモツケもたくさん増えています。

私はやさしいピンクと白のミックスが好きです。

 

直径4〜6mmの淡紅色の花が多数揃い咲いています。


まだ写真はありますが、もう時間切れです。

次第に頭も体も動きが悪くなって編集が捗りません。

また次回に!

初夏の庭 2026-5

待ち遠しかった春はいつも足早に駆け去り早くも初夏の到来です。

冬の間につくばいに給水する太い竹が朽ちて自動散水できなくなっていましたが、息子が創作してくれました。今度は木製ですから暫く保ちそうです。

 

つくばいが植物に包囲されてしまいました。

ツワブキもフウチソウも競って大きくなります。

 

竹筒の先に現れたのはアマガエル。滴下する水が心地よいのでしょうか。

 

ここは鳥の溜まり場、狙われないようにね!

 

カルミア ラティフォリア

ツツジ科カルミア属の常緑低木

原産:北アメリカおよびキューバ

2020年5月の中庭にカルミアの記事を書きました。

しかしこの塀に登るように植えた冬咲きクレマチスが大繁茂し、カルミア ラティフォリアは覆い尽くされて枯れそうになりました。

冬咲きクレマチスは塀の隙間から隣家へも侵入したので抜去、カルミアは復活しました。

 

咲き掛けの金平糖のような蕾がかわいい。


ニシキギ

錦木 ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木(1〜4m)

学名: Euonymus   alatus

分布:北海道・本州・四国・九州、中国、アジア北東部

 

ここは県道に面する北側のボーダー花壇です。

2年前からヤマアジサイの隣に見慣れぬ植物が育ってきました。

昨年6月13日、開花したヤマアジサイより大きくなっているのがわかります。

対生する葉が整然と並んでいます。さてこれは何でしょう?

 

今年はますます大きくなって1. 7mに育ち、3月下旬には蕾が見えてきました。

 

5月6日、開花していました。

 

花は直径6〜8mm、淡緑色の花弁4枚。

この近くに植えてあるツリバナと似ています。

そうです。ツリバナもニシキギ科でした。

 

昨年まだこの木の名前がわからない時、茎が四角く見えることに気付きました。

結果的にこれがニシキギの特徴でした。

草本ではシソ科、アカネ科、タデ科、キク科(シカクヒマワリなど)などに四角形の断面を持つものは多いが、木の仲間で断面が四角に見えるのはニシキギの類だけのようです。

目で見るより手で触った方が茎が四角だという実感がありました。

ニシキギには枝の周りにコルク質の4個の翼があるので四角く見えるのです。

 

これはつくば植物園の紅葉したニシキギです(2023.11.29.)。

 

枝から四方に張り出した翼が奇怪に見えます。



セイヨウシャクナゲ

西洋石南花 ツツジ科ツツジ属の常緑低木

 

県道沿いの北側花壇は筑波下ろしが厳しく植物には過酷な環境です。

そこへ植えられたこのセイヨウシャクナゲはよく耐えてまた今年も花を見せてくれました。

8年目の開花です。


セアノサス マリー サイモン

Ceanothus x pallidus `Marie Simon'

クロウメモドキ科セアノサス属の落葉低木

原産地:北アメリカ

 

この花を見ると一宮の庭を思い出します。

仕事場から庭を見ると真っ先に目に入った花でした。

華奢に見えて意外に強く、寒風に煽られてもしなやかに生き延びています。

 

 

 

私の庭ではまだビオラが咲いているので初夏の作業は家庭菜園から。

ここが筑波下ろしの通り道だとは知らずに囲った小さな菜園は3年ほど前から連作障害にも悩まされています。

今年は通販で連作に強いという苗を購入してみました。

もう深く耕せないので少し掘って自家製堆肥と有機肥料を少しづつ入れて植え付け完了。

いつも手間取るネットや支柱は息子が設定してくれました。

 

 

 

 

 

 

春の植物園 2026.4.26.

4月26日絶好の日和に誘われて植物園に向かいました。

この日は「さくらそう品種展」の最終日、クレマチス園も開いているので混雑が予想され、電動車椅子ではなく徒歩で行ける範囲を見るだけにしました。

先ずは広場のベンチで軽食。

日蔭を求めて行ったクスノキの大木の近くに新たに植えられた落葉樹がありました。

何と早くも開花! ちょうど見頃の「キモクレン」でした。

 

キモクレン

黄木蓮   モクレン科の落葉大木

学名:Magnolia  acuminata

自生地:北アメリカ東部

近くにハクモクレンの大木があり、それについては2021.3.17.に記載しました。

 

ハクモクレンの花は葉が出る前に開花、シモクレン(紫木蓮)は葉と同時に開花しますが、このキモクレンは葉の展開後に咲きます。

 

若くて青い集合果がキュウリに似ていることから英名は  cucumber tree 。

 

この花は花被片がめくれて「螺旋状に並ぶ雄蕊とその上の雌蕊」が見えていました。

 

 

ハンカチノキ

ハンカチノキについては2019.5.21.の記事に書きましたが、高木で風に揺られやすく雌花を写すことができず残念に思っていました。

ところがどうでしょう! いつの間にかここに若木が植えられ目の高さに花がありました。

 

乳白色の2枚の苞葉の真ん中に頭花。

 

頭花の左下部に雌花が見えました(矢印↑の先)。

忘れていた宿題が果たせました!

 

 

ロサ・バンクシアエ’ルテスケンス’

学名:Rosa banksiae lutescens

バラ園には大株の黄色い薔薇が満開でした。

 

 検索するとこの八重品種を植えている所は幾つも見つかりましたが一重は少ないようです。


エキウム・ウイルドプレッテイイ
ムラサキ科の多年草

学名:Echium wildpretii

原産:地中海カナリー諸島(スペイン)固有種 

教育棟の西口にたくさんの鉢植えが並んでいました。

植物園の「みごろの植物 第1066号」によればこれらは「宝石の塔」のニックネームを持つ植物で、高さ3mにも伸びて45,000個の花を咲かせることがあるそうです。

火山の標高1300〜2000mの乾燥地に自生し、種子から2年間かけて成長し開花。

開花後は種子で存続するというたいへん珍しい植物です。

 

高さ2〜3mの茎に長さ20cm程の葉と直径1cmほどの赤い花が密につく。

 

直径1cmほどの赤い5弁花。

ミツバチが興奮して飛び回っていました。

 

熱帯資源植物温室の壁近くに エキウム・ウイルドプレッテイイ が地植えで育っていました。

今年新たな実験だったようですが、−5℃にもなるつくばの屋外で無事越冬して花が咲き始めていました。

 

咲き始めたばかりの花は赤1色です。

咲き終えると紫色になるのでしょうね。

銀白色の葉も太い茎から直接出て初々しい。

Wikipediaによれば「1980年高林成年(1993年より京都府立植物園園長)がコペンハーゲン大学植物園より種子を譲り受け、京都府立植物園の田中寛幸に栽培を委託。田中は試行錯誤の末に京都の戸外でできる栽培体系を確立した」と。

 

 

「さくらそう品種展」

今年も伝統のさくらそう展が開催されていました。

これについては2023年4月30日の記事にしましたから今回は見るだけにしました。

 

年をとるにつれ、野生種が気になります。

 

無弁花

1株、花が咲いていない鉢がありました。開花終了?

すぐ近くに立っていらした年配のボランティアの方にお尋ねすると、「無弁花」ですと。

なるほど鉢のラベルにも「無弁花」と。


よく見るとそれぞれに雌蕊の柱頭が見えました!

葉は生き生きと元気に育っています。

またサクラソウ愛好家の研究心の深さに感じ入りました。

追加

 サクラソウには柱頭が葯より高い位置にある長花柱花と葯より低い短花柱花があります。この花は長花柱花、花弁がない柱頭が葯より高く突出しているのがよく見えます。


毎年出入口で愛好家が育てられたサクラソウの苗の販売があります。

今年はまだ苗が残っていたのでまた2株購入しました。

うちの庭で育ってくれたら幸いです。

 

 

春の庭 2026-4

かっては「早春植物」といわれ、近年は「春の妖精」spring ephemeral と呼ばれのは早春 葉や茎を地上に出して花を開き、初夏には種子を残して枯れてしまうはかない花達。

まずは春の妖精達の登場です。

 

キクザキイチゲ

菊咲一華(菊咲一輪草)

学名:Anemone pseudoaltarica

分布:北海道・本州の近畿地方以北

今年はこの8年間で最も多く40花くらい開花しました。

 

淡いブルーの花。よくみると花弁の数もまちまちです。

 

サクラソウ

桜草 サクラソウ科サクラソウ属の多年草

分布:北海道南部、本州、九州、朝鮮半島、中国東北部

純白のサクラソウは2019年のつくば植物園の桜草展で購入した「初心」。

 

サクラソウ(白兎)

周りの木々が茂って日陰になったせいか、元気がありません。

植え替えした方が良さそうです。


サクラソウ(原種)

ピンクの侘助の下のサクラソウはたくましく咲いています。

周りが白っぽいクリスマスローズですから良いアクセントになりました。

 

4)ニリンソウ

二輪草 キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草

学名:Anemone flaccida

この写真では白い花が中央に3輪、周辺に1輪づつ数輪咲いているように見えます。

なぜ「ニリンソウ」というのでしょう。

 

これは6日後の写真です。

総苞葉の中心から2本の花茎が出て、1輪だったところも2輪づつになっています。

 

ヤマシャクヤク3輪

今年は初めて1株から3輪が同時に開花しました。

 

何度見ても美しい開花し始め。

 

 まもなく全開。

 

全開。

 

花蜂も忙しい。

 

ヤマシャクヤクの開花はわずか3日。

3輪揃ったのはたった1 日。

 

まもなく散華。



(この後は春の妖精ではありません。)

シロバナタチツボスミレ

白花立坪菫 スミレ科スミレ属の多年草

白侘助の根元に植えられた杉苔が枯れた後、白いスミレが自生しました。

花弁も距も純白です。

 

花弁も純白。

 

距も白い。距が淡紫色なるのは オトメツバキ 「オトメスミレ」。

「オトメスミレ」は箱根の乙女峠で牧野富太郎博士に発見・命名されたそうです。

(4月16日、花咲かばあばさんに入力ミスを指摘していただき訂正追加しました。)

 

キズイセン

黄水仙 ヒガンバナ科スイセン属の多年草

別名:イトズイセン、ジョンキルスイセン

日陰になって元気が無かったキズイセン、日向に移植したら俄然元気になりました。

Iさんからいただいてもう8年になります。

 

毎朝庭に出るのが楽しい季節です。

この幸せが限りあることを実感しつつ。

 

 

アンズ咲く頃 つくば植物園 2026.3.19.

アンズの園芸品種

杏子・杏 バラ科サクラ属の落葉小高木

学名:Prunus armeniaca

英名:Apricot

原産地:ロシア南部、アフガニスタン、中国西部を含む中央アジアの山岳地帯

 

「つくば植物園のアンズの花が見たい」、今年はやっと念願が叶いました。

 

花は一重で淡桃色、濃い紅色の萼との対比が美しい。

 

花期がウメとサクラの間のためか、今年初めて満開が見られました。

 

アンズは花期が短く見逃しやすいのです。

 

果実はウメより大きい(2025.6.6.)。



リュウキュウアセビ

琉球馬酔木  ツツジ科の常緑低木

分布:沖縄島(絶滅危惧IA類)

学名:Pieris koidzumiana

アセビより花が大きく、花茎と萼が赤く映えます。

 

白い壺状の花が並んで美しい。

この美しさのため園芸用に乱獲され絶滅の危機に至ったのでしょう。

 

ユキワリイチゲ

雪割一華  キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草

学名 Anemone keiskeana

池の近くの落葉樹の下で今年は特にきれいに咲きそろっていました。

 

根生葉は前年の秋に出て越冬し、ここでは2月下旬から開花します。

そのため花の咲き初めは葉はよれよれでしたが、3月末には新葉に変わっていました。

 

ミスミソウ

三角草 キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草

学名:Hepatica nobilis 

分布:ヨーロッパ、東アジア、北アメリカ

   日本では中部地方以西、九州北部に分布。

 

ここには「オオミスミソウ」の名札がありました。

和名の三角草は葉の形に由来、葉の先が尖らない品種「スハマソウ」(州浜草)は本州と四国に分布。

属名は葉の形にちなんで「肝臓(Hepaticus) から付けられたそうです。

 

ミスミソウは愛好者が多く新しい品種がたくさん作られています。

特に「新潟県の草花」と指定された新潟では国営越後丘陵公園などで「雪割草展示会」が開催され、多彩な新品種が公開されています。

 

シキミ

樒 マツブサ科(←シキミ科)シキミ属の常緑小高木

学名:Illicium   anisatum

分布:本州〜沖縄諸島、朝鮮半島最南部、済州島。

 

仏壇やお墓に供える植物シキミ、しかしシキミの花は知らない人が多いのではないでしょうか。

一方神事に使われるのはサカキ、これはツバキ科で葉は互性して水平に広がり、玉串として使いやすい形状と。

これがシキミの花です。

 

花は直径2.5〜3cm。クリーム色の花被片が10〜20数枚。

シキミとは「悪しき実」からきたと言われるように果実は毒性が強いそうです。

 

カタクリ

片栗   ユリ科カタクリ属の多年草

学名:Erythronium  japonicum

分布:日本原産。北海道、本州、四国、熊本県、

   南千島、サハリン、アムール地方、ウスリー地方、朝鮮半島。

 

カタクリは古名を「堅香子」(カタカゴ)といい、万葉の昔から親しまれてきた植物です。

ここでは柵の中へは入れないので接写できません。

 

10〜15cmの花茎の先に紅紫色の花が一つ、下向きに咲く。

花茎の下部にまだら模様がある葉が2枚(若い株では1枚)つく。

 

カタクリは3〜6月ごろ芽を出し、10日ほどで開花する「春の妖精」です。

かっては片栗粉はこのカタクリの鱗茎からつくられました。

5〜6月頃蒴果が裂開して種子を落とすと葉や茎は枯れて宿根、9月末まで休眠。

鱗茎は10月下旬頃発根し、糸状の葉を出しますが2年目から7〜8年は葉は1枚。

発芽から開花まで平均8年かかり、寿命は40〜50年だそうです。

カタクリをお庭で育てるという方がないはずですね。

 

ツノハシバミ

角榛 ブナ目カバノキ科ハシバミ属の落葉低木

学名:Corylus sieboldiana

分布:北海道・本州・四国・九州・朝鮮半島

枝から紐が垂れ下がっているようで驚きました。

これがツノハシバミの雄花序。枝先の膨らみが雌花でしょう。


雄花序は工芸品の紐のようですが、棘があるので要注意。

 

これは2021年10月21日に撮った果実。

実はカラ炒りして食べると美味しいそうですが、殻を剥く時、毛が刺さるのが難点とか。


この日は特別暖かい好日、息子の送迎を得て早春の花が楽しめました。