5月のつくば植物園

5月2日、連休の谷間につくば植物園に行きました。

初めに撮りたくなったのはこの真紅のシャクナゲ

 

ロドデンドロン・アルボレウム

ツツジツツジ属の常緑高木

学名:Rhododendron arboreum

原産:ヒマラヤ・インド・ネパール・中国雲南省

ヒマラヤの代表的シャクナゲ。ネパールの国花です。

 

迫力のある真紅の花!この植物園には中央広場に巨大な’シャクナゲ太陽’がありますが、この花の方が紅色が鮮明です。

 

ハンカチノキ

   ヌマミズキ科ハンカチノキ属(←ミズキ科←ハンカチノキ科)の落葉高木

学名:Davidia involucrata

今年は花数が特別多いようです。

 

でも風に煽られてiPhoneに収まりません。

 

ハンカチノキの花については既に2019年に観察しましたから今回はここまでに。

 

下を向くとまだ真っ白なハンカチノキの花がたくさん落ちていました。

この若々しい葉はミツバツチグリ。

 

クロバナロウバイ

黒花蝋梅  ロウバイ科の落葉低木

学名:Calycanthus   fertilis

分布:北米 (日本には明治時代中期に渡来。)

 

怪しげな濃いえんじ色の花、これもロウバイの仲間でした。

 

北米の先住民はこの樹の樹皮・葉・根を薬用にしたそうです。

 

この日はこの後、キエビネが咲く小径を抜けてマイヅルソウに直行しました。

前回のラショウモンカズラの隣です。

 

マイヅルソウ

 舞鶴草 キジカクシ科マイヅルソウ属の多年草

 学名:Maianthemum dilatatum

 分布:環太平洋型(北東アジア〜北アメリカ西岸)

    日本では北海道・本州・四国・九州

 

4月14日にきた時はまだ蕾でしたが、この日は丁度見頃でした。

命名は葉の形と脈の曲がり方を、空を舞う鶴が翼を広げたさまになぞらえたと。

 

茎葉の大きさは北海道では大きく(8〜15cm)、順に小さくなって九州では小型(3〜4cm)になるそうです。

5〜6月頃、白い花被片が4枚ある小型の花を10個前後付けると書かれていますが、写真がうまく撮れていません。

 

クサソテツ

 コウヤワラビ科コウヤワラビ属のシダ植物

学名:Onoclea  struthiopteris コウヤワラビ属.....つくば植物園

           (Matteuccia struthiopteris  クサソテツ属......植物分類表)

分布:北海道・本州・四国(まれ)・九州の中央山地/

   アジア東部・ヨーロッパ・北アメリカ東部

これは春のおいしい山野菜「コゴミ」が成長したものです(4月14日)。

一区画びっしり茂っていて迫力があります。黒く見えるのは朽ちていく胞子葉。

 

「コゴミ」として食べるのは早春出芽したばかりの円く巻いた若芽。

 

5月2日には栄養葉は全て展開していました。

 

キンポウゲ

金鳳花  キンポウゲ科キンポウゲ属の多年性草本

学名:Ranunculusu japonicus

突如この花を見て驚きました。これが本物の「キンポウゲ」!

あとで朝日百科「植物の世界」を見ると「そもそも『金鳳花』という華麗な和名は、この植物の八重咲き種につけられたものである」と記載されていました。

でも私は今までこんな八重咲きのキンポウゲを見たことがなかったのです。

 

↑・↓ 葉の白い模様はハモグリバエの寄生。

この植物園でも一重の花には「ウマノアシガタ」の名札が付いていました。

この名は葉身が馬蹄に似ているところからと。

 

これは愛知の庭に咲いた「ウマノアシガタ」の花です。

花弁が光るのは表層の下にデンプンを含んだ細胞層があり、太陽光線を反射させるからだそうです。

植物園に行く度に感動があり、もっともっと見たいと思いますが、もう脚がついていきません。特に帰りは歩けるだろうかと不安になります。

見た植物をもっと記載しておきたいと思いますが、いざとなると写真の整理や文献検索も年と共に遅れます。

そして私の作業より季節の進行の方が早くてまた来年ということに。

頭も脚も動きが悪い、それでもまだ何とか続けたいと思う82才です。

 

ヤマシャクヤクなど 2024.4.

今年は遅かった春。

それでも春は今年も喜びを与えてくれました。

待望のヤマシャクヤクが咲いたのです。

 

ヤマシャクヤク

芍薬 ボタン科ボタン属の多年草

学名:Paenia japonica

分布:北海道・本州・四国・九州・朝鮮半島

   準絶滅危惧(NT)

草丈:30〜40cm

 

愛知の庭ではを何度か植えました。

yuusugenoniwa.blog.ss-blog.jp

でもいつも1〜2年で消えてしまうのでもうやめるつもりでした。

しかし2022年4月蕾付きの苗を見てしまい、また衝動買い。

開花後地植えにしましたが、昨年は花は咲かず葉のみで終わりました。

3月31日、発芽発見(春の花壇 2024.3.

4月4日、羽状複葉の中央に丸い蕾が育っていました。

 

4月17日16時 花弁が開き始めました! 緑色の萼片3枚。

 

花弁6枚(一般に5〜7枚)。

 

4月18日9時 開花。雌しべは1本だけでした(一般に1〜4本)。

直径5cmくらいですが、全開すると7cmほどになりました。

 

右上はサクラソウ初心。

ヤマシャクヤクの花は存在感があって大きく感じます。

 

4月18日9時、早くも黄色い雄しべから花粉が出ています。

 

4月19日9時。柱頭に花粉が付いています。

 

4月20日10時 最終日。

開花はわずか3日間、はかない花です。

 

4月21日8時、花弁半分落下。

 

落ちた花弁もまだ真っ白です。

 

5月1日朝、早くも実が育っています。種子が採れますように。

 

アジュガ

   シソ科キランソウ亜科キランソウ属の多年草

学名:Ajuga tenorii

和名:セイヨウジュウニヒトエ

原産地:ヨーロッパ

 

北の通路沿いに植えたアジュガは暑さにも寒さにも渇水にも耐え、年々増殖しつつ、

グランドカバーとして雑草の繁殖を防いでくれています。

今年は特にきれいに咲きそろいました。

 

ピンクと紫の2種。

 

ほふく茎で広がりますが、ミヤコワスレとも共存共栄。

 

5枚の花弁が筒状にくっついた合弁花冠。

キランソウ属の花は上唇ごく小さいのが特徴。


お行儀の良い優しいピンクの花。


カンアオイ

寒葵 ウマノスズクサカンアオイ属の多年草

学名:Asarum  nipponicum

分布:関東地方南部から近畿地方太平洋側

 

これもグランドカヴァープランツとしての試しに植えました。

悪条件にもめげず、美しい葉を見せてくれます。

 

ツリバナの下、アジュガとも競り合っています。

 

4月4日 周囲の落ち葉を取り除いてみました。

すると葉には長い柄(え)があり落ち葉の下で交錯していました。


その間に暗紫色の花をいくつか発見!

 

これが花! 花弁は退化し、3枚の萼裂片が合着しているのだそうです。

雌しべの周りに雄しべが6個づつ、2輪に配列すると。


この5年間で家の周囲が一回り緑に彩られました。

昨年からは新規植栽は少なく、むしろ繁茂しすぎる樹木などはカットしています。

庭師さんも依頼せず、時折の息子の剪定と私の手入れのみで維持してきました。

今日もこの庭が見られた、それだけでありがたい日々です。

つくば植物園の春2024

今年も4月13日から「サクラソウ品種展」が開かれています。

珍しくソメイヨシノヤマザクラの花がまだ残っていて、サクラソウの陳列棚にもひらひらと落ちるのも優雅です。

サクラソウ品種展については昨年4月30日に記載しましたので今回は山野草を訪ねます。

 

ラショウモンカズラ

羅生門葛 シソ科ラショウモンカズラ属の多年草

学名:Meehania urticifolia

分布:本州、四国、九州、朝鮮半島中国東北部

 

6年目にやっと出会えたラショウモンカズラの花です。

奥まった小道にひっそり咲いていますし、「みごろの植物」のパンフレットにも記載がないので見逃していました。

草丈20cmほどの若い茎にシソ科らしい3角形の葉が対生し、ふんわりと密生しています。

 

茎の先に長さ4〜5cmの花が数個づつ花穂状に付いています。


能の「羅生門」に渡辺綱(わたなべのつな)が羅生門で鬼神と闘い、腕を切り落とすと、鬼神は空遠く逃げ去ったというくだりがあるそうです。

花冠の基部が細く、先が太くて脈が目立つ様子から鬼神の腕を連想して名付けられたとか。

 

ニリンソウ

 二輪草 キンポウゲ科イチリンン草属の多年草

  学名:Anemone  flaccida

 分布:北海道から九州、朝鮮半島中国東北部、ロシア極東地方

 

水路沿いの高木の下に心地良げに毎年咲いています。


二輪づつ花がつくことが多いのですが、必ずしもそうはならず、1〜4輪つくようです。

 

リュウキンカ

立金花   キンポウゲ科リュウキンカ属の多年草

学名:Caltha palustris  var.  nipponica

分布:北海道南部、本州、九州、朝鮮半島

 

これは2019年4月14日に池の辺りで撮ったリュウキンカです。

今回エンコウソウ(下記)を載せようと思ったら、リュウキンカが未記載とわかり、急遽追加しました。

リュウキンカは漢字の如く、茎が立ち、花が金色のように明るい黄色の花です。

 

果実は袋果(ヒメリュウキンカは痩果)。

 

エンコウソウ

猿猴草 キンポウゲ科リュウキンカ属の多年草

学名:Caltha palustris var.enkoso

分布:サハリン、北海道、本州、九州

 

クリンソウの近くでエンコウソウが一足先に開花していました。

 

エンコウソウはリュウキンカに似ています。

茎が長くなって倒れていく様子をテナガザルの腕に見立てて猿猴草と命名されたのです。

 

ミツガシワ

 三槲 ミツガシワ科ミツガシワ属の多年草(一属一種)

 学名:Menyanthes trifoliata

(ミツガシワについては2019.4.18の記事に書きました。)

今年もすでに見頃を迎えていました。毎年見ても見飽きない美しい花です。

 

陽に当たって白毛が輝いていました。蕾のピンクも初々しい。

 

サワオグルマ

沢小車  キク科オカオグルマ属の多年草

学名:Tephroseris pieerotii

分布:本州から九州

湿地にはサワオグルマも開花していました。太い茎が目立ちます。

 

イカリソウ

錨草   メギ科の多年草

学名:Epimedium grandiflorum var. thunbergianum

イカリソウは満開。イカリソウについては「2020年春のつくば植物園」に記載しました。

淡いピンクの萼片の下に白色のイカリ型の距(花弁)が伸びています。

 

白花はヒメイカリソウ。近寄れず接写できません。

 

最近プロムナード西の花壇の植栽植物が華やかになってきました。

 

原種系チューリップ「ライラックワンダー」。

 

原種系チューリップ「’Taco'  」。

 

昨年は春の花を追って歩き過ぎて下腿に紫斑が出てしまいました。

その後自重していますが歩かなければ歩けなくなりそうで加減が難しい。

今は軽い散歩程度に1日1時間くらいにしています。

最高の散歩道です!

 

 

春の花壇 2024.3.

6度目のつくばの春です。

上げ床花壇は樹々の根が広がって草花が植えにくくなりました。

それでも冬中彩りを添えてくれるのはビオラ

後ろでシュンランやクリスマスローズも開花中です。

 

大きくなりすぎて伐採したジューンベリーの株元(左上)に植えたビオラたちは寒風に翻弄されながらも東の花壇を彩り続けてくれました。

淡い黄色は「よく咲くスミレ レモネード」。安くて丈夫な定番です。

 

南の隣家の蔭になるボーダーガーデンにはセキヤノアキチョウジ、ハンショウヅル、コウヤボウキなどが繁茂します。

 

ニホンズイセンは強風で倒れたり折れたりして無理だとわかり、代わりにミニスイセン テタテートNarcissus 'Tete-a-tete'を植えました。

 

それに合う相棒は青い「ローマン系ヒアシンス」。

園芸店に無いので昨秋メルカリで発注、封筒で葉付きの球根が送られてきました。

それでもあちこちに植えて7本くらい開花しました。

 

左上はハナユ(花柚・1才ユズ)、右はソシンロウバイ。その奥に白花ジンチョウゲ開花中。

左下はひとりばえのツワブキと花の終わったフクジュソウ(3月27日)。

 

バイモ(貝母)も6年目の開花です(3月27日)。

 

先週は雨が多く、今朝はゆっくり庭を見回りました(3月31日)。

あらあら、フクジュソウが返り咲き?

ここは私の山野草コーナー、左からフクジュソウムラサキケマンサクラソウ、キエビネ、その下にセツブンソウ、右下にキクザキイチゲ

 

フクジュソウを接写しようとしゃがむと右のムラサキケマンの葉の間から元気な若い葉。

まさかのヤマシャクヤク、蕾もあるようです!

2022年4月開花直前の苗を購入して植えたものの、昨年は開花しませんでした。

昨秋被せておいた自家製堆肥が効いたのかもしれません。


さらに今朝はコウヤボウキの間からレンゲショウマの艶やかな若芽を発見。

酷暑にも耐えたことに感激しました(右はひとりばえのサクラソウ)。

 

正面はヒメユズリハ・右はフイリアオキとワビスケ(白花侘助)。

ここから右は芝生の庭。

 

大型プランターに植えてあったイヌシデを昨秋抜去しました。

(これについてはまた後日記載する予定です。)

その後に衝動買いしたアニソドンテア ピンククイーンを試植。

今年はイヌシデが無くなったのでビオラがふくよかに育ちました。

 

愛知で育てたアニソドンテア ピンククイーン、防寒なしで厳しいつくばの冬を耐え、早くも開花してくれました。

 

クリスマスローズは昨年4月の記事にしました。

その時、自生の交配株?として載せた八重が今年は大きく育ちました。

3月2日。

 

3月19日。花の色は白・ピンク・クリーム色・淡いグリーンと色々。

 

3月27日。

花はすぐ俯いてしまいますが、色が変化していくのが楽しい八重品種です。

 

3月31日。奥の方のは切り花にしました。

 

11月から咲いているピンクの侘助、まだ開花が続いています。


赤い侘助の下は白いクリスマスローズ侘助の落花を楽しませてくれます。

 

南西の花壇はこれからマルバノキ・ヤマユリユウスゲアナベルなどが若葉を拡げます。

 

南の庭は居間から眺める花壇、晩秋に植えたビオラが半年以上咲き続けます。

ビオラも色も形もどんどん多彩になり、高価なフリル咲きや八重咲きが販売されています。

苗の販売時期も年々早くなるようです。

でも私は咲いている夏の草花を抜けず、苗を買うのが遅れがちになり色が揃いません。

早めに買って畑に仮植えしておくのが良さそうですが、実行できず、昨秋もいろんな苗を少しづつ植えることになってしまいました。

 

 

世界の美しいラン(つくば蘭展2024.3.-2)

熱帯資源植物温室では「世界の美しいラン」というタイトルで愛好団体の方々が丹精込めて育てられたランが展示されました。

3月12日は好天で園内も混雑して写真も撮りにくく、今回のブログには割愛しようかと思いましたが、思い直して一部を並べて記録します。

通路左側には華やかなウェルカムフラワーのカトレア2種の次は大株のデンドロビウム

右側の列にはカトレアなど艶やかな鉢が並んでいました。

 

デンドロビウム スペキオサム

Dendrobium  speciosum

別名:大明石斛(タイミンセッコク

何とたくさんの花を咲かせていることでしょう!

植木鉢から溢れそうなたくさんの太い茎、針金で束ねられています。

分布:オーストラリア東部。

 

優しいクリーム色の花です。

 

1本の花茎に100〜200輪咲くとか。

咲き始めは白〜薄いクリーム色で初々しい。唇弁に赤っぽいドット。

 

デンドロビウム ファーメリー

Dendrobium farmeri

房咲きタイプのデンドロの原種。

 

デンドロビウム ハーベヤナム

Dendrobium harveyanum

側花弁と唇弁は髭根のような繊毛に覆われています。

分布:ベトナム・タイ・ミャンマー


エランギス  ルテオアルバ

Aerangis luteoalba    

 下垂する花茎に赤い蕊中が目立つ白花をつける。

 分布:アフリカ熱帯に広く分布                                        

 

レリア  カトレア  サンタ  バーバラ  サンセット

Laelia c.Santa Barbara Sunset'Show Time'

背が高くサーモンピンクの花が美しい。

 

クロウエシア レベッカノーザン ’ミッカビ ’

Cl.Rebecca Northen'Mikkabi'

花がシナモンのような香りがするそうです。

原産地:中央アメリカ〜南アメリカの熱帯域

 

バンダ コエルレ

翡翠

Vanda coerulea

1837年ウイリアム・グリフイス がインドのカシア高地で発見。

原産地:タイ北部

 

バンダ ラメラタ ボクサリー

Vanda lamellata var. boxallii

原産地:フィリピンルソン島

(母種のバンダ ラメラタはコウトウヒスイランと呼ばれ尖閣諸島魚釣島にも自生)

 

アングロア ユニフローラ

Anguloa  uniflora

分布:ペルー中央部

英名:swaddled babies orchid(おくるみの赤ちゃん蘭)

思わず頬が緩みます。

 

ディネマ ポリプルボン

Dinema polybulbon

極小型のバルブに小さな2枚の葉を付け、その中央から小型の花を開花させます。

分布:南米

 

セロジネ インターメディア

Coelogyne  intermedia

ヒマラヤのセロジネ・クリスタータと東南アジアの高地に咲くセロジネ・マッサンゲアナの交配種。

かってランを育てている友人からラン学入門種と言っていただきましたが、これすら枯らして、ランは諦めました。

 

この株は葉も美しく、たくさんの花が豊かに咲いています。

 

セロジネ コビアヌム

Coelogyne  cobianum

原産地:フィリピン

2022年まではデンドロキラム属に分類されていたようです。

細い花茎が長く垂れ下がり、2列に並んだ花が50個も着きます。

 

ブラサンセ・アイランドスターズ 

Brassanthe Island Stars

栽培種  Brassavola Little Stars  x   Brassanthe Maikai

カトレアの仲間 2008年交配

 

リカステ

Lycaste virginalis

学名はトロイの最後の王プリアモスの娘Lycasteに由来するとか。

3枚の萼片が大きく発達。

原産地:グアテマラ以南の中米・南米太平洋側

 

表彰台

この温室には茨城県の3つのラン愛好団体(つくば洋蘭会・水戸市植物公園蘭科協会・らん友会龍ケ崎)の方々の作品が並びました。

 

最上部中央はつくば洋蘭会の斎藤正博さんのカトレアです。

ランは今まで敬遠気味でしたし、学名表示が難しく、誤りがあるかもしれません。

間違っていましたらどうぞ教えてください。

世界のめずらしい野生ラン(つくば蘭展2024.3.-1)

3月10日(日)からつくば植物園で「つくば蘭展」が開かれています。

つくば植物園では毎年2回蘭展が開かれます。

このブログでは 蘭展 つくば植物園2021 - 夕菅の日記を報告しました。

今回の特集は「世界のめずらしい野生ラン」。

まずは3月11日(月)に出かけました。

 

「世界のめずらしい野生ラン」

「つくばコレクション」はアジアのランの世界最大級のコレクションで、約380属3200種を栽培、今年お勧めの野生ランはセッコク属(Dendrobium) から始まりました。

デンドロビウム・トランキミアヌム

(今年のおすすめ1)

ベトナム南部の標高1000〜2000mの森で発見され、つくば植物園で新種として発表された花です。世界でもほとんど栽培されていない希少種ですが、種子繁殖に成功し、次世代が育っているそうです。

 

デンドロビウム・クサントフレビウム 

(今年のおすすめ 3)

タイ〜ミャンマーの標高1350mくらいの山地林の木の上で暮らす種。

これもほとんど栽培されることのない希少種ですが、ここで種子繁殖した第2世代の個体です。ひとつの花が2ヶ月以上も咲き続け、時間とともに色が変わるそうです。

 

めくるめく森の宝石

今回は教育棟で葉の美しいジュエル・オーキッドの展示もありました。

きらめく葉を持つミステリアスなラン達です。

 

日本に自生するジュエル・オーキッド

 

ジャコウキヌラン (今年のおすすめ4)

葉がつややかに輝く大型のジュエル・オーキッド。絶滅危惧IB類。

すがすがしい香りをまといます。節々から根を出して地表を這い回り、枝分かれして定着。

分布:琉球列島・台湾南部。

 

クレピディウム・メタリクム (今年のおすすめ5)

数あるランのなかで最も妖しい色の葉を持つ種。

1879年新種として発表された論文にも「まさに宝石!」と。

分布:マレー半島・ボルネオ

 

特別出演 ’オオヤマザキ’ (今年のおすすめ 6)

リンコレリオカトレア・エンプレス オブ ロシア ’オオヤマザキ

1933年大山崎山荘(京都府)で育成されて開花した銘花。

戦前大山崎山荘は「ランのメッカ」といわれ数々の新品種が生み出されたそうです。

 

デンドロビウムのいろいろ

一般には「セッコク属」より「デンドロビウム」の方が分かり易いかも知れません。

セッコクは漢字で書くと「少彦薬根」、「少彦」はオオクニヌシのミコト大国主命と共に国造りをした「少彦名命スクナヒコナノミコトのことで、医療の神様だそうです。

一般にデンドロビウムといえば右のような花↓を思い浮かべます。

しかし左の花は長〜く伸びた茎が下垂。

 

デンドロビウム・アノスムム 

Dendrobium anosmum

東南アジア・ニューギニア島  

 

デンドロビウム・マクロフィルム

インドネシアニューギニア

これはまたパワフルな造形に見惚れました。

 

デンドロビウム・スブレトウスム

艶やかな葉と透き通るような白い花。

 

デンドロビウム・モリソニイ

 

 

パフィオペディルム

表情豊かなパフィオペディルムの花にはつい引き込まれてしまいます。

昆虫が迷い込むのも無理はありません。

 

パフィオペディルム・カロスム

 ミャンマーマレー半島

 

パフィオペディルム・ハイナルディアヌム

フィリピン

 

 

パフィオペディルム・デレナティイ

中国南部、ベトナム

 

 

ロビクエティア・セリナ

フィリピン

 

果実のように見えるのは花。

追加:熱帯資源植物温室に開花株の展示がありました。

 

 

バンダ・クリステンソニアナ

ベトナム

バンダは紫色のぼってりした花かと思っていたら、こんな軽快なバンダもあるのですね。

 

花弁が透けて見えます。

 

ロックハルティア パルテノグロッサ

ベリーズグアテマラコスタリカエクアドル

 

華奢な花なのにがっちりした果実ができていました。

 

研修展示館2Fでは研究の秘密基地も見せてもらえました。

 

液体回転培養。

 

ゆっくり写真を撮りながら研修展示館1Fの「世界のめずらしい野生ラン」を回ると予定の1時間半を過ぎてしまいました。

13日午後出直して教育棟のジュエル・オーキッド・「研修展示館2F」・熱帯資源植物温室の「世界の美しいラン」を見ました。

どれも力作でiPhoneは満員、とても私のブログには入りきりません。

また次の機会に!

 

 

早春の花(2024.2.)

能登半島地震と共に始まった2024年。

やっとつくばにも遅い春が始まりました。

今回は我が家の庭と昨日訪れたつくば植物園の春の花の速報です。

 

セツブンソウ

節分草 キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草

 

2021年、新たに4株を購入、地植えを試みました。

2022年2月28日初開花、合計5花。

2023年2月24日初開花、合計4花。

今年は暖冬、節分の頃から各地で開花が報告されているのに芽が出ません。

昨年の猛暑で消えたのかと心配していました。

2月20日、やっと1花開花しました!

 

続いて本日2輪目開花。今年はこれで終わりそうです。

年々増えるどころか、花数が減少していますが、1輪でも嬉しい花。

まわりの小さい株に期待しましょう。

追記:3月2日、少し離れたところにもう1花開花しました。

   零れ種でひとりばえしたようです。

 

こちらは2月28日のつくば植物園のセツブンソウです。

 

フクジュソウ

福寿草 キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草

 

フクジュソウも去年より株が小さめです。

でも未だ開花したばかりの花や蕾もありますから、もう少し賑やかになるはずです。

 

これはつくば植物園の「フクジュカイ」、ここでは園芸品種として表記されています。

我が家のフクジュソウは園芸店からフクジュソウというラベル付きで購入したものです。

 

カンザキアヤメ

 寒咲菖蒲  アヤメ科アヤメ属の多年草

 原産地:地中海沿岸地域

こちらで初めて植えたカンザキアヤメは耐寒性強く、正しく寒中に花が咲きます。

 

美しい緑色の葉は常緑、病虫害もなく花の少ない1〜2月に次々開花。

寒風の通路で頑張ってくれています。

 

クリスマスローズ

 キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草

毎年一番早く咲く東花壇のクリスマスローズは今年も一番乗り。

 

西花壇のピンクの株も負けていません。

この2株は愛知の庭からの移植、愛知でも毎年1〜2を競っていました。

 

カワヅザクラ河津桜

  バラ科サクラ属

つくば植物園の入り口に咲くカワヅザクラは園内で1番早く咲く桜です。

オオシマザクラカンヒザクラの自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種。

 

この日は青い空とシャクナゲの葉の間で優しいピンクの花が7分咲きくらい。

 

つくばへ来てからの6年、毎年見ていますがこの日は一番美しく感じました。


次々と見たいところがある春の植物園、しかし歩行障害がある者にとっては危険な季節。

昨年はサクラソウを追って歩きすぎて下肢に紫斑が出ました。

今年は1回1時間、少しづつ散歩として歩くことにします。