6月23日(火)の午後、梅雨の晴れ間につくば植物園へ行きました。
教育棟では21日から「夏の洋蘭展」が始まっていましたが、団体さん到着で大混雑。
熱帯雨林温室の食虫植物コーナーでウツボカズラの花が咲いているそうです。
ここは車椅子では行けないところ。
最近歩行困難進行中のため、今のうちにと手すりに掴まりながら外階段を登りました。

24段の階段を上がってドアを開けるとそこは食虫植物の世界。
ウツボカズラの怪しげな袋がたくさん垂れ下がっています。
ウツボカズラ Nepenthaceae
靭葛 (捕虫嚢が矢を入れる靭に似ていて蔓性のものが多いことから命名)
ウツボカズラ科ウツボカズラ属の蔓性食虫植物
分布:東南アジアの熱帯
(東は南太平洋のニューカレドニア島、西はインド洋の端のマダガスカル島)
ネペンテス・キナバルエンシス
分布:ボルネオ島キナバル山のみ。
ウツボカズラの王様と言われるネペンテス ラジャ と ネペンテス・ビロサ の交雑種。

ネペンシス・ブルケイ
分布:フィリピンのパラワン島固有種
捕虫袋に赤い模様(黄緑色から赤褐色まで変化)が多く入ります。

袋の縁(ペリストーム)は比較的幅広く、美しい縞模様が現れます。

捕虫嚢の口縁部の内側下部は逆さの棘になって入った昆虫が出られない構造です。
また捕虫嚢の中には消化液を含む液体が溜まっていて落ち込んだ昆虫は捕虫嚢に共生するバクテリアの助けを受けて、消化分解され、植物の栄養源になります。
捕えられる昆虫はアリが多く、稀にハエ、ハチ、ガなどのようです。
ネペンテス・アルボマルギナタ
原産地:東南アジア(マレー半島・ボルネオ島・スマトラ島)
捕虫嚢の開口部の下に白い毛のリングが現れるのが特徴。
シロアリを誘き寄せて捕食するそうです。

ネペンシス シブヤンエンシス
原産地:フィリピンのシブヤン島
円っこい赤い捕虫嚢が美しい高山性ウツボカズラ。
枯れても工芸品として飾っておきたいような面白い姿です。

種名不明のネペンシス
鑑別はなかなか難しく大きな株でもこのまま展示されていました。
下部に液体が溜まっているのが見えます。半分以上溜まっているのもありました。

今までにも何回かここのウツボカズラを見ていましたが、花を見たことがありません。
今回は花が咲いているというので階段を上がってでも見たかったのです。
花が咲いていたのは ネぺンテス トルンカタ。
窓辺にひっそり! 見落とすところでした。
ネぺンテス トルンカタ

ウツボカズラは雌雄異株、これは雄花です。
花の直径は7〜8mm。
花糸は合着して柱状になり頂端に多数の葯が球状に付いています。

次は雌花? もうここでは見られないかもしれません。
でもありがたいことにGoogleで検索すれば画像を見ることができました。
<その他の食虫植物>
ムシトリスミレ
タヌキモ科ムシトリスミレ属の一種
美しい色の可憐な花が咲いていました。
花はスミレに似て距もありますが、花弁は合着。
葉には葉柄がなく、粘液を付けた細かい線毛で覆われ、粘液に捕われた虫を消化吸収するのだそうです。

ハエトリソウ
蠅取草 モウセンゴケ科
別名:ハエトリグサ、ハエジゴク
学名:Dionaea muscipula
分布:アメリカ合衆国(ノウスカロライナ・サウスカロライナ)
これは分かりやすい構造ですね。

ハエトリソウの花も純白で可憐。

清楚な花と似合わない葉身の変形(捕食器)。

久しぶりの温室はまだまだ楽しい発見がありましたが、もう締切時間です。
またの機会に報告しましょう。














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