ヤマシャクヤクなど 2024.4.

今年は遅かった春。

それでも春は今年も喜びを与えてくれました。

待望のヤマシャクヤクが咲いたのです。

 

ヤマシャクヤク

芍薬 ボタン科ボタン属の多年草

学名:Paenia japonica

分布:北海道・本州・四国・九州・朝鮮半島

   準絶滅危惧(NT)

草丈:30〜40cm

 

愛知の庭ではを何度か植えました。

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でもいつも1〜2年で消えてしまうのでもうやめるつもりでした。

しかし2022年4月蕾付きの苗を見てしまい、また衝動買い。

開花後地植えにしましたが、昨年は花は咲かず葉のみで終わりました。

3月31日、発芽発見(春の花壇 2024.3.

4月4日、羽状複葉の中央に丸い蕾が育っていました。

 

4月17日16時 花弁が開き始めました! 緑色の萼片3枚。

 

花弁6枚(一般に5〜7枚)。

 

4月18日9時 開花。雌しべは1本だけでした(一般に1〜4本)。

直径5cmくらいですが、全開すると7cmほどになりました。

 

右上はサクラソウ初心。

ヤマシャクヤクの花は存在感があって大きく感じます。

 

4月18日9時、早くも黄色い雄しべから花粉が出ています。

 

4月19日9時。柱頭に花粉が付いています。

 

4月20日10時 最終日。

開花はわずか3日間、はかない花です。

 

4月21日8時、花弁半分落下。

 

落ちた花弁もまだ真っ白です。

 

5月1日朝、早くも実が育っています。種子が採れますように。

 

アジュガ

   シソ科キランソウ亜科キランソウ属の多年草

学名:Ajuga tenorii

和名:セイヨウジュウニヒトエ

原産地:ヨーロッパ

 

北の通路沿いに植えたアジュガは暑さにも寒さにも渇水にも耐え、年々増殖しつつ、

グランドカバーとして雑草の繁殖を防いでくれています。

今年は特にきれいに咲きそろいました。

 

ピンクと紫の2種。

 

ほふく茎で広がりますが、ミヤコワスレとも共存共栄。

 

5枚の花弁が筒状にくっついた合弁花冠。

キランソウ属の花は上唇ごく小さいのが特徴。


お行儀の良い優しいピンクの花。


カンアオイ

寒葵 ウマノスズクサカンアオイ属の多年草

学名:Asarum  nipponicum

分布:関東地方南部から近畿地方太平洋側

 

これもグランドカヴァープランツとしての試しに植えました。

悪条件にもめげず、美しい葉を見せてくれます。

 

ツリバナの下、アジュガとも競り合っています。

 

4月4日 周囲の落ち葉を取り除いてみました。

すると葉には長い柄(え)があり落ち葉の下で交錯していました。


その間に暗紫色の花をいくつか発見!

 

これが花! 花弁は退化し、3枚の萼裂片が合着しているのだそうです。

雌しべの周りに雄しべが6個づつ、2輪に配列すると。


この5年間で家の周囲が一回り緑に彩られました。

昨年からは新規植栽は少なく、むしろ繁茂しすぎる樹木などはカットしています。

庭師さんも依頼せず、時折の息子の剪定と私の手入れのみで維持してきました。

今日もこの庭が見られた、それだけでありがたい日々です。