今年も4月13日から「サクラソウ品種展」が開かれています。
珍しくソメイヨシノやヤマザクラの花がまだ残っていて、サクラソウの陳列棚にもひらひらと落ちるのも優雅です。
サクラソウ品種展については昨年4月30日に記載しましたので今回は山野草を訪ねます。
ラショウモンカズラ
学名:Meehania urticifolia
6年目にやっと出会えたラショウモンカズラの花です。
奥まった小道にひっそり咲いていますし、「みごろの植物」のパンフレットにも記載がないので見逃していました。
草丈20cmほどの若い茎にシソ科らしい3角形の葉が対生し、ふんわりと密生しています。
茎の先に長さ4〜5cmの花が数個づつ花穂状に付いています。
能の「羅生門」に渡辺綱(わたなべのつな)が羅生門で鬼神と闘い、腕を切り落とすと、鬼神は空遠く逃げ去ったというくだりがあるそうです。
花冠の基部が細く、先が太くて脈が目立つ様子から鬼神の腕を連想して名付けられたとか。
学名:Anemone flaccida
水路沿いの高木の下に心地良げに毎年咲いています。
二輪づつ花がつくことが多いのですが、必ずしもそうはならず、1〜4輪つくようです。
学名:Caltha palustris var. nipponica
分布:北海道南部、本州、九州、朝鮮半島。
これは2019年4月14日に池の辺りで撮ったリュウキンカです。
今回エンコウソウ(下記)を載せようと思ったら、リュウキンカが未記載とわかり、急遽追加しました。
リュウキンカは漢字の如く、茎が立ち、花が金色のように明るい黄色の花です。
果実は袋果(ヒメリュウキンカは痩果)。
エンコウソウ
学名:Caltha palustris var.enkoso
分布:サハリン、北海道、本州、九州
クリンソウの近くでエンコウソウが一足先に開花していました。
エンコウソウはリュウキンカに似ています。
茎が長くなって倒れていく様子をテナガザルの腕に見立てて猿猴草と命名されたのです。
ミツガシワ
三槲 ミツガシワ科ミツガシワ属の多年草(一属一種)
学名:Menyanthes trifoliata
(ミツガシワについては2019.4.18の記事に書きました。)
今年もすでに見頃を迎えていました。毎年見ても見飽きない美しい花です。
陽に当たって白毛が輝いていました。蕾のピンクも初々しい。
サワオグルマ
沢小車 キク科オカオグルマ属の多年草
学名:Tephroseris pieerotii
分布:本州から九州
湿地にはサワオグルマも開花していました。太い茎が目立ちます。
錨草 メギ科の多年草
学名:Epimedium grandiflorum var. thunbergianum
イカリソウは満開。イカリソウについては「2020年春のつくば植物園」に記載しました。
淡いピンクの萼片の下に白色のイカリ型の距(花弁)が伸びています。
白花はヒメイカリソウ。近寄れず接写できません。
最近プロムナード西の花壇の植栽植物が華やかになってきました。
原種系チューリップ「ライラックワンダー」。
原種系チューリップ「’Taco' 」。
昨年は春の花を追って歩き過ぎて下腿に紫斑が出てしまいました。
その後自重していますが歩かなければ歩けなくなりそうで加減が難しい。
今は軽い散歩程度に1日1時間くらいにしています。
最高の散歩道です!