記録的猛暑もお彼岸を過ぎると和らぎ、9月29日、やっと植物園に行けました。
今回はそこで出会った植物の中からいくつかを記録します。
1)ナンバンギセル
学名:Aeginetia indica
分布:日本全土・中国・台湾・インドシナ半島・マレーシア・インド
ススキの大株の根元にちらっとピンク色が見えました。
嬉しいこと! この植物園で2度目の出会いです。
開花したときの状態がキセル(煙管)に似ているとて命名されたと。
ハマウツボ科の植物は他の植物の根から養分を吸収する寄生植物です。
花茎の先の鞘状の萼から淡紅紫色の花冠が咲き出ます。
道の辺の尾花がしたの思ひ草今さらになど物か思はむ(万葉集)
2)ノブドウ
学名:Ampelopsis glandulosa var.heterophylla
分布:日本・朝鮮半島・中国・ウスリー地方
青〜紫〜白〜 美しい果実にうっとり!
しかしこれはブドウタマバエなどの幼虫が寄生したためにできた「虫こぶ」です。
虫の付かない果実はこれらの数分の1の大きさだそうです。
食べられるのは ヤマブドウ Vitis coignetiae 。
3)マイヅルソウ
今年の5月16日花を載せたマイヅルソウ、赤い実が実っているでしょうか。
予想していたほどにはありません。遅すぎたようですね。
でもこれだけでも見られて良かった!
4)ブドウザンショウ
ぶどう山椒 ミカン科の落葉低木
学名:Zanthoxylum piperitum cultivar
分布:北海道〜九州・朝鮮半島南部
丁度赤く熟した実が美しい頃でした。
ブドウザンショウは和歌山県の特産で、その大部分は発祥地である有田川町で栽培され、他の品種より大粒で爽やかな柑橘の香りが特徴だそうです。
5)サイカチ
学名:Gleditsia japonica
分布:本州、四国、九州・朝鮮半島・中国
長さ20〜30cmの黒い捻れた豆果がぶら下がっています。
5〜6月に花が咲いているはずですが、いつも見逃してこの豆果を見て気付きます。
2021年11月にも載せましたが、今回は緑葉との組み合わせが新鮮でした。
6)ハマゴウ
浜栲 シソ科ハマゴウ属(←クマツヅラ科)の常緑小低木
学名:Vitex rotundifolia
分布:本州・四国・九州・琉球諸島、中国、朝鮮、東南アジア、ポリネシアなど
あらあら、これは? 何でしょう?
並んで下垂する白い玉は「スズメウリ」!
スズメウリは愛知の庭のあちこちに自生した雑草でした。
初めて見るこの実がハマゴウの果実です。
直径5mmほどの球形の白っぽい果実が密生しています。
熟すと淡黒色になり水に浮き海流に流されると。
花期は7〜10月。青紫の美しい花です。
7)コムラサキ
ムラサキシキブ(学名:Callicarpa japonica )の園芸品種
分布:日本各地
この日は丁度見頃、紫の色の実が午後の光に輝いていました。
ハマゴウも ムラサキシキブも同じくシソ科とは意外でした。
8)ヒガンバナ
帰り道、緑一色のハンゲショウやシャガの葉が茂る日蔭の湿地にヒガンバナが数輪咲いていました。
池のほとりには群生するヒガンバナについては2022年に書きましたが、どう間違ってこんな所に迷い込んだものか、それでも開花するヒガンバナの逞しさに見とれました。
また一つ増えて83才になりました。
7月25日心臓に異常を認め、運転中止宣言。
9月18日ついに8年間乗ったマイカーとお別れ、車庫が寂しくなりました。
買い物は週2回息子に便乗、私の通院や夫のプール・植物園は息子が送り迎え。
それでも10月7日、遅ればせながらカブの種まき、何とか発芽しました!
「終の住まいで10年は住みたい」早くも6年経過。
アップルウオッチが警告してきます「歩行安定性:非常に低い」転ばぬように。