4年目の師走

当地へ来て早くも3年が過ぎ、4度目の冬を迎えました。

つくば駅から3km、大通から我が家へと東に曲がると突如田園風景が広がります。

11月23日は筑波山と稲刈りを終えた田んぼ、その間に黄葉した銀杏並木が輝いていました。

今日の筑波山は?と楽しみなポイントです。

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平塚通りの銀杏並木。

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左の塔は国土地理院の測地観測塔。

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大通りのユリノキはすでに落葉。

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花が咲いた木には実が付いています。

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モミジバフウ

  紅葉葉楓 マンサク科フウ属の落葉高木

  北アメリカ原産

つくば市の街路樹としてはトウカエデに次いで多く、約2000本植栽されています。

我が家の近くでは最も多く見られる木で、秋から初冬の紅葉は壮観です。

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紅葉が一斉ではなく、早い遅いがあったり、色も紅・黄・紫と混じり合うのが妙です。

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紅〜黄色。

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黄〜紅〜紫。

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もう今年の紅葉は終盤です。どっさり降り積もった落ち葉。

市の清掃車も来ますが、付近の住人の方は落ち葉掃きが大変です。

こうして街路樹を楽しめる街に住めたことをいつも感謝しています。

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葉の大きさも大小様々でモミジのように5〜7裂、幅7〜25cm。

落ち葉はしっとりした優しい色になっていました。

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たくさん実ができている木もあります。

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イガイガの実がたくさん落ちていました。

直径3〜4cmの集合果。トゲトゲで触れると痛い。

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フウ

 楓 マンサク科フウ属の落葉高木

 台湾原産。江戸時代中期に渡来。

日本のフウ属はフウとモミジバフウの二種のみですから、ここに植物園正門のフウについても併記しておこうと思います。

2021.12.9. 見上げるような大木です。

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クリのような実がいっぱい(2019年12月8日)。

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葉には8〜10cmの葉柄があり、葉身は3裂。

葉は殆ど黄色、時に赤色が混じります。幅 7〜15cm。

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果実は直径約3cmのクリのいがのような球形集合果。

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落ちていた昨年と今年の果実を並べて撮影しました。  

モミジバフウに比べると一回り小さく華奢な感じです。              

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残念ながらフウもモミジバフウもまだ花を見たことがありません。

雌雄別々の頭状花序だそうです。

高所の葉陰で見え難く撮影もしにくいでしょうが、また春を待ちたいと思います。


近況:
2週間前から平日の午前中約2時間、コーギーの仔犬を預かっています。

長いリードをつけて芝生の庭とベランダで半ばフリーに遊ばせます。

でも穴を掘ったり、落ち葉を食べたり、リードが木に巻き付いたりして目が離せません。

とはいえ、思いもしなかった犬と暮らす老後、ありがたいことです。

お蔭で庭の手入れは捗りましたが、ブログの更新は遅れました。

 

 

蘭展 つくば植物園2021

今秋 つくば植物園で「つくば蘭展」が開催されました。

ランはやはり高嶺の花、ランがわからん者の「ラン学事始め」です。

 

1)「つくばコレクション」

10月31日(日)から11月7日(日)まで筑波実験植物園(通称:つくば植物園)が保全する3000種以上の世界の野生ランの中から、美しい花、珍しい花など約200種類のランが多目的温室で公開されました。

初日にはつくば植物園の遊川知久先生の講演「シラン?ワカラン?ランの七不思議」がありましたが、この日は人も車もいっぱい、高齢者は遠慮しました。

ところが展覧会が終わってからYou Tubeで講演が公開されていることに気づき視聴しました。

「シラン?ワカラン?ランの七不思議」

初めに予習してから行けばよかったのに残念でした!

高温多湿の温室内で人を避けて写真を撮るのはむつかしく、画像がよくありませんが、今年の記録として遅まきながら少しだけ報告します。

 

ディモルフォルキス・ベッカリー

ニューギニア島低地の灼熱の環境で育つ奇妙なラン。

現地では花茎5〜7m、葉の長さ1.5mにもなるそうです。

つくば植物園で10年以上育て、3年前に初めて開花したという貴重な花です。

茎は枯れずに同じ茎に3年目の花を付けています(ランとしては珍しい)。

DNA鑑定からフウランに近いランだとわかったそうです。

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パフィオペディルム ミクラントウム

中国南部とベトナム北部の国境地帯に自生。

見事な造形美! クマガイソウやアツモリソウに似ていますね。

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パフィオペディルム スピケリアヌム

原産地:中国(雲南省)〜ブータンの山地

なんとひょうきんな花でしょう!

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あっ!昆虫が入りました。翅が見えています。

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デンドロビウム・カスバートソニー

原産地ニューギニア島

クリーム色に赤褐色の一刷毛、もこもこした葉が珍しい。

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デンドロビウム・ラエビフォリウム

原産地:ニューギニアソロモン諸島など

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コリバス ピクタス

原産地:オーストラリア、ニューギニア

キノコに擬態し、キノコバエが産卵に来て受粉に関わっているという珍しいラン。

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マスデバリア・コッキネア

主にアンデス山脈の雲霧林に生育。

萼片だけが大きく発達してこんな面白い形になったそうです。

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2)ラン愛好団体の作品

アカバナナが咲く大温室に県内の協力団体のラン愛好者の力作が熱帯植物を背に並んでいました(つくば洋蘭会・らん友会龍ケ崎水戸市植物公園蘭科協会)。

初めは「ランの女王」とよばれるカトレアのいろいろ。

そのカトレアの命名には意外なドラマがあったことを知りました。

1818年、イギリスの園芸家カトリーはブラジルから届いた資料の梱包に使われていた肉厚の丈夫な葉をもつ植物に興味を持ち、育てたところ見たこともない華麗な花が咲き、カトリーの名を冠したカトレア属が設けられたのだそうです(朝日百科植物の世界9-203)。

カトレア・ラビアタ

 自生地:ブラジル西北部アマゾン川河口の南側

 長楕円形で肉厚の葉を1枚だけ付け、直径13〜15cmの桃紫色の花を咲かせます。

カトレア・マキシマ 

 自生地:南米ペルーからエクアドル

最近のカトレアの主流。カトレアの中でも最も大型で豪華。

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右端はグアリアンセ・ボーリンギアナ ↓ 。

たくさん花が咲く性質を活かして カトレア・ラビアータとの交配種が多数作られているそうです。

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次はデンドロビウム、でも昔育てたのとはかなり異なりそれぞれ個性的です。

デンドロビウム・キャンディ・ストライプ

      交配種

        優しいストライプに惹かれました。

       

(参考)ランの花の基本構造は6枚の花被片です。

    うち花弁は3枚で2枚の側花弁と中央の唇弁(リップ)。

    そして萼片が3枚。

    中央は雌しべ・雄しべが合体した蕊柱(ズイチュウ)。

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デンドロビウム グリーン ミスト

 交配種

 唇弁にだけ血管のような模様がありますね。

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デンドロビウム ブラマ ツイスト

唇弁以外の花被片が延びて螺旋状に撒いているようです。

「3年目でやっと咲きました」とコメント欄に書かれていました。

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バンダ・コエルレア Vanda coerulea
ヒスイラン属 和名:ヒスイラン 翡翠蘭(命名 牧野富太郎博士)

原生地:インド カシア高地 

ランには珍しく淡青色の地に青紫色の網目模様が入る花です。

「coerule」は「暗青色」の意。

日本には明治30年に渡来。

遊川先生のお話では大正天皇即位式のために和名を付け、新宿御苑に飾られたそうです。

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ハベナリア レグ二エリ

交配種 Habenaria carnea x Habenaria rhodocheila

ランには珍しいサーモンピンクの花です。見事な大株!

サギソウに近い種と。

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エピデンドラム・エブルネウム

原産地:パナマコスタリカ 

白く大きな唇弁と5枚のプロペラ状の花弁・萼片との組み合わせが美しい。

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デンドロキラム・ウェンゼリー

フィリピンの熱帯多雨林で樹幹に着生。

細い葉と穂状の花。ランとは思えぬ姿です。

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ラン科は被子植物の中で最も多様性に富む科です(約800属2万種)。

つくば植物園は「世界の主要なラン保全施設」に日本から唯一選定されているそうです。

今回は「日本固有の希少種」のパネル展示もありました。

この植物園の屋外ではキンラン・クマガイソウ・フウラン・サギソウなども見られます。

私の庭にもシュンラン・シラン・エビネネジバナなどが少しだけ植えてあります。

(前のブログではシュンランシランの花粉塊や種子 を観察を記載しました)

遅すぎの感もありますが、これからもラン科植物を楽しませていただこうと思います。

 

追加 2021.11.30.

まだ 「シラン?ワカラン?ランの七不思議」 のYou Tubeが見られるようです。

ここに追加しますので是非ご覧ください。

 

www.youtube.com

 

 

スマホの秋2021(つくば植物園)

もともと暑さに弱い上、今夏は新型コロナ第5波が猛威を振るい、植物園に出かける気にもなれずこもっていました。

続く9月の体調不良を抜けると、やはり植物園が恋しい。

しかし杖を手にゆっくりしか歩けぬ身にフレイルが加わり、カメラがより重く感じられます。

そうだ、スマホで行こう。というわけで10月はスマホのみで3回植物園へ行きました。

その中から今回は木の実の写真を並べます。

 

コマユミ 小檀 ニシキギニシキギ

植物園の中央広場と池の周りには黄葉したカツラの大木が多く、なつかしい甘い香りが漂っています。これだけでも来た甲斐があったと思われる至福のひとときです。

池の南端のコマユミはいつも紅葉一番乗り。

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さて、コマユミの実は?

紅い葉の中にはなかなか見つかりません。

下部のまだ緑っぽい葉の間にちらほらと濃いオレンジ色の小さな実がありました。

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ツリバナと同じくニシキギニシキギ属ですから果実の付き方も似ています。

意外に果実が少ないのはもう落下してしまったからでしょうか? 

果実は蒴果。熟すと果皮が裂けて仮種皮(かしゅひ)に覆われた種子が下垂します。朱赤色に見える部分が仮種皮。

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マユミ  ニシキギニシキギ

マユミの果実は裂開が始まったばかり、葉も緑を保っています。

果実の成熟はコマユミより1 か月くらい遅いようです。

マユミの実は高いところにあるのでうまく撮れません。

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ズミ 桷 バラ科リンゴ属

今春初めて見たズミの花の美しさが忘れられません。

どんな実を付けているのでしょう?f:id:yuusuget:20211028001726j:plain

 

2021.10.21. ウメの実くらいの大きさの実がたくさん付いていました。

ところどころ赤い実が混じります。

ブログで見せて頂いた信州の真っ赤なズミの実が思い出されます。

これからもっと紅くなるのでしょうか?

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2021.10.28. 1週間後再訪しましたが、前より紅いとは感じられません。

今年はこれで終わるのでしょうか。

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ハクウンボク 白雲木 エゴノキエゴノキ属の落葉高木

5月 中腹でひっそり咲いていたハクウンボク

どんな実が付いているでしょうか?

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ありました ありました!

ブドウの実のような円い実が垂れ下がっています。

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ふっくら膨らんだ実は直径1.5cmくらい、卵形の蒴果。

この実は晩秋縦に裂け、黒褐色の種子が落ちるそうです。

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ゴンズイ 権萃 ミツバウツギ科 落葉性小高木

行く手に突如派手な赤い実が現れました。

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ゴンズイの実です。

真赤な果皮が割れて黒光りする球果がツリバナのようにくっ付いていました。

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ウツギ 空木 アジサイ科ウツギ属の落葉低木

独楽のような実が上を向いて並んでいるのはウツギ。

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接写してなかったので一部を拡大してみました。

独楽の心棒は1本ではなく、2〜3本づつありますね。

愛知の庭で花は何度も見ましたが、こんな実は見た覚えがありません。

大きくなりすぎるので花後強剪定してしまったのでしょうか?

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ガマズミ 莢蒾 レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木

大らかな緑色の葉と輝くような紅い実が美しく、試食したくなります。

近くにコバノガマズミやオニコバノガマズミもあります。

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クコ 枸杞 ナス科クコ属の落葉低木

真っ赤に熟れた瑞々しい果実、思わず口に含みたくなります。

これがクコの実でした!

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幸い まだ近くに花も咲いていました。上の方に「とげ」が見えます。

若芽、葉、果実のどれも食用になるそうです。

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メギ 目木 メギ科メギ属の落葉低木

葉や木部を煎じて洗眼薬として用いられたことから「メギ」と命名されました。

果実は長さ1cm弱の液果。

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クコよりもっと棘が多いメギは鳥も止まれそうにないとて、コトリトマラズとかヨロイドオシの別名もあります。確かに鋭い棘です。

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ノイバラ バラ科バラ属

これも紅い実と鋭い棘の典型。

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イタドリ 虎杖 タデ科ソバカズラ属の多年草 

         別名:スカンポ スイバ

突如、花かと惑う白い造形が現れました。

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よくみればこれが果穂。白い果実が密に下垂しています。

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中心にある緑色を帯びた部分に種子があるようです。

「果実は翼果で、3枚の萼片が痩果を包み込んで翼状に張り出したもので風によって散布される」Wikipedia

和紙か絹で造ったペンダントの束のようです。

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イタドリは若い茎がニョキニョキ生えているのを見たきり、花も果実も見過ごしていました。

来年は是非花が見たい。それも雌雄異株だそうです。

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イカチ マメ科イカチ属の落葉高木

白の次は黒。

突然大きな黒い造形物がぶら下がっていて驚きました。

くるくると捻ったモダンアートのような実はサイカチの果実。

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長さ30cmくらいの黒褐色の豆果が思い思いに捻れながらぶら下がっています。鞘の中には数個の種子があるようです。

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自由な造形の果実をもつサイカチ の木、幹を見て驚きました。

真っ直ぐな端正な幹です。樹高12〜20m、建材にもなるそうです。

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スマホの写真はぶっつけ本番、中には思いの外よく撮れていたり、撮りたいものがピンボケだったり、いろいろありました。

一番面倒だったのはマスク、顔認証だったのでマスクをしていると認証できず、その都度暗証番号を入れなければならなかったことです。

私のようにオート専門ならスマホに慣れる方が楽でいいのかもしれません。

仔犬と庭

 

9月19日、息子の家に生後8週のウェルシュ コーギー(♂)がやってきました。

チャーリーと名付けられ家族4人にかわいがられて順調に育っています。

私の家との距離は数十メートル、毎日でも会いたくなり、庭に出す時間帯に出かけます。

10月3日。ガウラが満開、花の方にぐんぐん近付きました。

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ガウラって香りがあったのかしら、しっかり匂いをかいでいます。

私も近くでクンクン、やはりかすかな香りがありました。

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あらあら、目の下に花殻がついてしまいましたよ。

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何でも噛みたい。でも玩具は飽きてしまう。

この日は要らなくなったプラのコップをもらって大喜び。

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ついに解体、孫の側で噛み放題。

今は噛みたくてしょうがない頃、私の指も弄ばれます。

でもこの犬歯は尖っていて犬は甘噛みしているつもりでしょうが、結構痛い。

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あ、それ僕のだよ。とらないでね!

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でも子犬は子供が大好き。一緒に遊びたくてしょうがありません。

子供が走れば必死で追いかけます。

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10月13日、うちの庭にもビニール紐を張ってもらいました。

上から1/3くらいの高さの黒い線が見えるでしょうか。

左はナツツバキ、右は樋に結んであります。

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ビニール紐にクリップを通し、螺旋状のスプリングワイアーを付けたリードを挟みます。

これで犬はかなり広い範囲を自由に動けます。

落ち葉は試食品、何でも口に入れてしまいますから先づは落ち葉拾い。

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落ち葉拾いしにくい苔山は絶好の探検場所。

この下にはモグラの通路か住まいもあるはず、臭うのでしょうか?

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フウチソウの花穂にも執心、香りはないはずですが、感触がいいのでしょうか?

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さあ、探検に飽きたら何かかじりたい。

この日はつくばい用のブラシが玩具です。これは硬くて壊せません。

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今日10月19日はここへ来てちょうど1か月です。

初めは片耳づつ垂れていた耳も今では両耳とも立っています。

ヒトでいえば5才頃にあたるよう、孫達と遊ぶのが大好きです。

でも疲れると老婆の膝がいい、昨日は私の膝の上で1時間も熟睡しました。

急に寒くなった雨上がりは子犬もぬくもりが欲しかったのでしょうか。

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今はまだ躾の期間、息子達は試行錯誤しながら努力の日々です。

ワクチンを打ったり、餌の量を考えたり、犬の飼い方も40年前とは変わっています。

世話もせず、好きな時だけかわいがれるのは本当にありがたいことです。

今日はリードなしで放されていて「チャーリー」と呼ぶとまっしぐらに走ってきてくれました!

 

 

 

 

 

八十の坂

この前の日曜日、夕菅の庭に仔犬がやってきました。

「はじめまして。僕 チャーリー、生後2か月半のコーギーです。」

といっても飼い主は近くに住む息子、孫に抱かれて初登場でした。

40年前に飼ったシェルティーは10才で亡くなりました。

子犬はめっぽう可愛い! 久しぶりの感触でした!

また来てね!

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その夕菅の庭では木々が繁り、シュウメイギクなど秋の花の開花が進行中です。

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つくばい周辺ではフウチソウに花が咲き、ツワブキの蕾が上がってきました。

左の奥は栽培品種のホトトギスです。

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ホトトギスの大敵はルリタテハの幼虫。

今年は裏庭のシロバナホトトギスにはたくさんこの幼虫が付きましたが、こちらは被害を免れました。

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ふっくらした上品な花です。

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今春植えたセキヤノアキチョウジが大株になって開花。

花は淡いブルーでした。

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これからまだまだ咲きそうです。

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トレニアは毎年苗を植えていますが、今年はミニトマトの株元に10株ほど自生して驚きました。

私の庭では処分した花や野菜を堆肥にして畑に入れています。

その堆肥に種子が残っていて育ったかと思われます。

愛知の庭ではもっとたくさんのトレニアを植え、同じく堆肥を作っていましたがこんなことは一度もなかったのです。

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前庭にも自生のトレニヤが育っています。

ここのは見たことがない淡い青紫色とピンク。固定できるといいのですが?

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東の庭の奥の方が賑やかです。今春植えた3種のサルビアが競演。

サルビア ガラニチカ(右)・サルビア バンヒューティ(上)

サルビアあやのピーチ(下)。

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サルビア ガラニチカの蜜をホバリングしながら吸うのはスズメガ科のホシホウジャク。

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こちらのサルビア ガラニチカ には大きな黒い蝶が止まりました。

尾状突起はなく真っ黒に見えます。

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しかし横から見ると赤い模様! ナガサキアゲハの雄でしょう。

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黒い蝶を見ることはあってもなかなか撮れません。

去年はたくさんきてくれたジャコウアゲハ、やっと1枚撮らせてもらえました。

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この9月、80才になりました。

しかし、これぞ「八十の坂」? 

ちょうど不調と重なって、もはやこれまでかなと思うこともある日々でした。

誕生日の前日、偶々内服した漢方薬が奏功、当日のお料理は美味しくいただけました。

どの臓器も古びてきました。

でも花や蝶やと楽しめる庭にこの日は子犬も加わり、ほんとうに嬉しいひと時でした。

 

 

 

 

キレンゲショウマ など

キレンゲショウマ

黄蓮華升麻 アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草

学名:Kirengeshoma palmata 

 

前回つくば植物園のキレンゲショウマを載せましたが、この花は愛知の庭にもありました。

  →   夕菅の庭「キレンゲショウマ

しかし毎年きれいな花を見るには至らず、暖地では無理と半ば諦めていました。

こちらへ来た翌秋(2019年)、野菜市場の傍の園芸店でキレンゲショウマと書いたポットを見つけ、2個衝動買い。北側通路脇に植込みました。

翌2020年春2株とも元気に芽生え、掌のような葉を展開。

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7月28日1花開花しました。

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ところが愛知でも取り憑かれた「クロウリハムシ」に食害され、この1花が咲いただけで終了しました。

そのまま放置していたら今春2株とも元気に発芽しました。

2021年5月8日。

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中央に小さな蕾を見つけました。

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7月31日 蕾をつけた茎が光を求めて木塀の外に伸び出しています。

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8月25日 たいへん! またクロウリハムシの襲来!

何十匹かの虫がいて、人の気配がするとたちまち飛び立ってしまいます。

後に残るのは ほんの例外!

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柔らかい葉から食べられます。蕾まで!

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虫が逃げ去った後の葉、私がいなくなると虫はすぐ戻ってきます。

無農薬を心掛けてきた庭ですが、我慢できず、とりあえずハマキムシに使った薬の残りを撒いてみました。

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9月13日、薬は9割くらい効いたようです。

ツリバナの葉影でクロウリハムシの被害を免れた蕾が大きくなってきました。

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9月17日、辛うじて開花。クロウリハムシはツリバナの葉は食べません。

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下の方にもうツリバナの実が開いていました。

その下はカンアオイです。

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ツリバナの実。

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キレンゲショウマの花はいつも半開。

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下から覗くとやっと雄しべが見えます(9月17日)。

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9月19日朝、落下した花弁5枚がきれいに下の葉の上に並んでいました。

雄しべは15本、雌しべの花柱は2本に見えますが、拡大してよく見るとやはり3本です。

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まだ蕾もありますが、クロウリハムシもいて心配です。

 

ナツズイセン

 夏水仙 ヒガンバナ科

 

玄関の横が突如明るくなりました。

植えた覚えがないのにナツズイセンが咲いていたのです。

たしかにここには一時、何かわからぬ大きな葉が出ていました。

前の土地所有者が植えられた球根が残っていたのでしょう。

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ダンドク

 檀特 カンナ科ダンドク属

 

昨年咲いたダンドクは寒波で株ごと枯れてしまいましたが、埋めてあった種子は芽を出し、また元気な花を咲かせました。

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ツルボ 

 蔓穂 キジカクシ科 ツルボ属の多年生草本

常緑ヤマボウシの根元に細い葉が出て淡いピンクの細かい花が咲きました。

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パッパッと開く線香花火のような花です。

つくばでは道端に野草として咲いていますが愛知では見たことがなかったのです。

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このところ少しバタバタしていましたが、植物の世界に戻ると落ち着きます。

 



夏の山野草 つくば植物園2021

はや9月、今朝は急に涼しくなりました。

遅ればせながらつくば植物園の夏の山野草を記録しておきます。

今夏は長い梅雨が明けた7月後半から連日30℃を超える日々でした。

少し涼しかった7月27日、朝9時から久しぶりに植物園に出かけました。

目的はレンゲショウマ、今春ブナ林を歩いたとき、近くの小川のほとりにレンゲショウマの群落を見つけていたからです。

 

レンゲショウマ

  蓮華升麻 キンポウゲ科、レンゲショウマ属の多年草

       1属1種の日本の固有種。

  学名:Anemonopsis macrophylla

 

つくば植物園の中では最も高い所に 標高800〜1600m付近の山地に見られる落葉広葉樹(ブナ・イヌブナ ・ミズナラ・シラカバなど)が植栽されています。

その下に流れる小川の周りは夏なお涼しい散歩道、レンゲショウマが茂っていました。

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思い思いに長く伸ばした茎から枝分かれして多数の円い蕾がぶら下がっています。

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どれも俯いて咲き、絶えず風になびく花はしゃがめぬ身には撮影困難です。

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花の直径3〜4cm。外側に花弁のように並ぶのは萼片で7〜10個。

雄しべを囲むように内側に並ぶ花弁は10〜13個で淡い紫色を帯びています。

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 たまたまキタキチョウが訪れていました。 

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葉は大形で美しく、243出複葉、互生。

小葉は卵形で長さ4〜8cm、縁には不規則な鋸歯があります。

木漏れ日の下にやさしい緑色がふんわりと広がっていました。

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アキノタムラソウ

淡い紫色の花が静かに咲いて「山路来て何やらゆかし」の雰囲気です。

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キレンゲショウマ

すでに終盤のようですが1輪だけひっそりと開花していました。

これはアジサイ科キレンゲショウマ属、「黄花のレンゲショウマ」ではありません。

俄雨がぱらぱらと、でも折り畳み傘持参でしたから大丈夫。

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コバギボウシ

群落をつくって横並び。オオバギボウシより優しい印象です。

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ヒオウギ

前の庭でヒオウギだと思って植えて繁茂したのは「キャンディリリー」という園芸種でした。

本物のヒオウギは花弁に斑点があり、ひっそりとした佇まいでした。

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ヒゴタイ

六甲高山植物園で見てから10年余、やっと満開の花を見ることができました。

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カノコユリ(鹿の子百合)

 学名:Lilium speciosum

 分布: 四国、九州、台湾・中国の一部

園芸種かと思うほど華やかなユリですが、江戸時代後期シーボルトによってヨーロッパに紹介され、1830年代の園芸誌に「もし美しさにおいて最高のものがあるとすれば、それは間違いなくこの花である」とまで書かれました。

私は2019年7月25日にもここでこの花を見ましたが、今年の方が美しい佇まいでした。

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和名は花被片の基部に「鹿の子絞りのような乳頭状突起がある」からと。

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ヤマユリが「ユリの王様」ならばこのカノコユリが「ユリの女王」でもいいと思うのですが、現在「ユリの女王」と呼ばれているのはオリエンタルハイブリッドといわれる「カサブランカ」で カノコユリヤマユリ・ヒメサユリ・タモトユリなどを交雑してオランダで育成された大輪種です。

 

参考「カサブランカ2021.7.15.市内で撮影

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やはり植物園はいいですね。

でも1時間ほどで首に巻いた保冷剤入りスカーフも生温くなり、脚も疲れました。

車で7〜8分、家に帰ると周りの道路がしっかり濡れていました。

局所的な俄雨があったようです。