シモバシラの霜柱 2020-1

 

つくばの庭でシモバシラ(シソ科の多年草)の霜柱が見られるかどうかが宿題でした。

12月16日初めて小さな霜柱が見られたことを「晩秋から初冬へ」に書きましたが、さてどうなったか、その後の経過です。

 

1)南の塀際のシモバシラ

12月29日 下の写真のようにもう少し大きい霜柱ができました。

愛知の庭ではシモバシラの霜柱は株元に多発しましたが、ここでは地表には殆ど無く、20〜30cm上にばらばらと生成されました。

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デジカメ接写のため角度が決まっていませんが、水が茎の長軸から水平に噴出して直ちに凍っていったことが想像できます。

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一方、地面には広範囲に霜柱ができていてこれまた驚きでした。

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 2020年 元旦 

朝から息子一家が来て6人一緒におせちとお雑煮。

忙しくて霜柱のことも忘れていましたら「今朝も出てたよ」と。

でももう9時半です。

やはり、太っ腹母さんのような大きな霜柱が惜しくも解け始めていました。

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  地面近くの小さい妖精たちもはかなく消えていくところです。

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 2020年1月2日

最低気温−3℃、大きな霜柱が出来ていましたが、表皮が剥がれてみすぼらしい印象になってしまいました。

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 2020年1月6日

低い位置に太めの霜柱が出来ています。

痛んだ茎にもまだこんなに水分を汲み上げる力があるのに驚きました。

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2)北側の日陰の庭のシモバシラ

さてもう1株北側の通路に植えたシモバシラはどうでしょう。

12月29日 まだ葉も散り終えない小株ですが、一枝に霜柱が見られました。

緑色の円い葉はシラユキゲシです。

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 緑色が残る部分にも霜柱ができています。

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下部では褐色の皮層が大きく裂けています。

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1月2日

茎の皮層(表皮と篩部)が剥がれて薄緑色の木部が露出。

そこから細い絹の繊維のような霜柱が 噴出しているのがわかります。  

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きっちり巻いた糸巻き型です。 

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1月6日 3本の茎に重いほどの霜柱。

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左の枝の下部の接写画面にはピンボケながら種子も写っていました。

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 つくばの庭でも植えて1年目のシモバシラ2株共に霜柱ができました。

一宮(夕菅の庭)では地表近くに円錐形の霜柱が多く出現しましたが、今年つくばの庭では茎の途中から出るものが多く、今後の変化が楽しみです。

今年は暖冬、そのあと今日1月18日までには霜柱が出ていません。

つくば植物園は12月28日〜1月4日は休園、さらに1月6日(月)は定期休園日。

残念ながらこの冬はまだ見に行くタイミングが合いません。

 

2020年 新春の庭

明けましておめでとうございます。

転居して1年3か月、庭の中央では愛知県の庭から移植したピンクの侘助がもう1か月も前から次々と開花しています。

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おや? 1輪白色 ! 初めての現象です!

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根元はイブキジャコウソウで覆いました。

その周りはクリスマスローズ  ニゲル  と  ビオラなど。

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 年末29日・元旦・2日・6日は特に冷え込みました(−2〜3℃)。

朝の庭は霜と霜柱で凍てつき、ビオラも白く固まっています。

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でも大丈夫! ビオラは陽光を浴びればたちまち復活するのです。

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つくばいには厚い氷が張りました。

芝生が花壇や苔庭に侵入するので年末 息子が境界に石を並べてくれました。

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咲き誇っっていたツワブキも今は綿毛の見頃です。

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この綿毛は もう少しで風に飛ぶと楽しみにしていましたが、昨日の雨で台無しになってしまいました。

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1月3日、つくばいの周りに小鳥の気配。

居間のガラス戸越しにそっとカメラを向けます。

おー、白い肩章はジョウビタキの雄 ) !

追記:雄ではなく雌でした。エフ・エムさんからお教えいただきました。

雄は頭が白っぽく、目の周りが黒い。6年前見たはずなのにお恥ずかしい!

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水が飲みたいのか、水浴びをしたいのかしきりに水面を突つきます。

しかし、そこはまだ無情の氷!

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諦めてナツツバキの枝で一休み。

愛知の庭でも来訪を待っていたジョウビタキがやっと来てくれました。

今までヒヨドリばかり、それも椿の蜜を吸いに来て花を落としてしまうのです。

ジョウビタキは大歓迎、また来てね。

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穏やかに2度目のつくばのお正月が過ぎました。

孫たちと程よく行き来できるスープの冷めない距離がより有り難く感じられます。

この町では帰省する人が多いらしく、年末年始の街は普段より静かです。

転居直後は東西南北もわからず苦労しましたが、 やっと少しづつ解けてきました。

今年はこの庭の隙間にもう少し宿根草などを植えたいと思っています。

良いお年になりますように。

 

 

初めて見た植物(つくば植物園)

つくば植物園には私が初めて見る植物がたくさんあります。

初めて見た日の感動をそのままその日に記事にするといいのですが、最近は何をするのも遅くなってなかなかブログが更新できません。

せめてそのいくつかを今年の最後に並べることにしました。

 

サクララン

花友さんのブログで初めて見た花が熱帯雨林温室にあるよう、手摺りに捉まりながらおそるおそる高い外階段を登りました。

花友さんのところはピンク、それでサクラランと思っていましたが、意外にも白色でした。中心部が少し赤い。(2019.11. 6.)

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学名はHoya carnosa キョウチクトウ科のつる性植物です。 

行儀良く畳まれた蕾が開きます。

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花弁も葉も厚く蝋細工のような光沢があります。(2019.2.21.)

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 オオシロショウジョウバカマ

  植物園の隅の目立たないところに絶滅危惧植物温室があります。

ここで偶々満開の オシロショウジョウバカマに出会いました。

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 大切に育てられているのでしょう。

検索で見つけた自生のオオシロショウジョウバカマより豊かで舞台のバレリーナのように華やかです。

沖縄地方の奥地に咲くという絶滅寸前のこの花を温かい温室でこんなに簡単に見られて感激したものです(20190126)。

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ハマトラノオ

砂礫地に清々しい青い花が並んで咲いていました(2019.10.24.)。

九州南西部などの海岸沿いの岩場に自生していたこの花も開発により絶滅が危ぶまれています。

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コウヤボウキ  キク科コウヤボウキ属の木本

見たかったコウヤボウキにも会えました(2019.11.26.)。

ロープよりかなり奥に植えられていて接写ができませんが、「頭花の直径1センチほどで、13個の白い筒状花からなる」そうです(朝日百科植物の世界1-196)。

高野山ではこれを束ねて箒にしたとか、こんな華奢なものをと驚きました。

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 昨年2月、同じ場所で綿毛になっているところが写してありました。

これも絵になりますね。

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 オキナワハグマ  キク科モミジバハグマ属の草本

今秋、絶滅危惧植物温室へ寄ったら咲いていました(2019.11.13.)。

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コウヤボウキと同じような花ですが「頭花は3個の筒状花」が特徴です。

これは茎が帯化してしまったのでしょうか。

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 イガアザミ  

花の少なくなった秋の植物園の山地草原のあちこちでアザミが元気に咲いていました。

名の如く葉の棘も蕾の棘も痛そうです(2019.10.24.)。

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ナンブアザミの変種トネアザミの海岸型と。

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ハマオケラ  

これもキク科の多年草

砂礫地にひっそり一輪咲いているのが印象的でした(2019.10.24.)。

雌雄異株と。実には綿毛がなく痩果だそうです。f:id:yuusuget:20191228010935j:plain

 

 クサボタン

クレマチス園の奥に大きな株を見つけました。

クレマチスと同じくキンポウゲ科センニンソウ属。

蔓は無く草木かと思ったら下部が木化していて半低木と。

クレマチスに比べ素朴な淡い紫色の花に魅せられますが、全草有毒だそうです。

センニンソウと同じく花後に白い髭のような綿毛のある実ができるようですが、ここはクレマチスの花が終ると閉鎖されるので見られません。

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 まだまだ、画像はたくさん残っていますが、今年はこれまでに。

この一年もたくさんのコメントをありがとうございました。

二人静かな(?)年末と元気な子供たちとの賑やかな新年になりそうです。

 

どうぞ 良いお年をお迎えください。


 





 

晩秋から初冬へ (2019の庭)

植物園の紅葉を追っているうちに庭の秋も深まってきました。

つくばいの前に植えたツワブキには有り余るほどの花!

でもツワブキはもう少し控えめに咲いた方が風情がありますね。

右は枯れ色が混じり始めたフウチソウ。

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花友達のお庭からいただいたリンドウがイブキジャコウソウの上を這っています。

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もう縁を切ろうと思っていたタイワンホトトギスがここにも咲いてしまいました。

ツバキの株に潜入してきたのでしょう。

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もう一株のリンドウは地面を這いながらユウスゲを取り巻き、さらに左のニホンシャクナゲにもよじ登りました。

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リンドウは前の庭では育てなかったので、予想外の繁殖力に驚きました(11.16.)。

さすがに寒さには弱く、初霜で枯れました。

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12月16日の朝は気温−1℃、庭にも霜が降り、つくばいに氷が張りました。

竹の先にはツララも見られます。右はフウチソウの枯れ姿。

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前の庭では冬の楽しみだったシモバシラの霜柱をこちらでも見たくて通販で2株購入。

1株は南の塀の前、ヤツデの隣に植えました(2019.10.10.)。

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上部に残っていた葉は12月初めに剪定、茎だけにしておいたのですが、霜柱はまだ無理でしょうね。

念のため近くで見ると、???

何か白いものが付いています(地面の白いマッチ棒のようなものはヤツデの花殻)。

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葉腋部の茎に裂け目ができて氷の花ともいえぬほどの氷の蕾を 作ったようです。

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小さな霜柱の蕾です。 

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こんなふうに裂け目ができるのですね。

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家の北側に植えたもう1株はまだ緑の葉が残っています(2019.12.16.)。

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シモバシラはつくばでもまた冬の風物詩として楽しめそうです。

シモバシラの霜柱については以前のブログで何度も記事にしました。)

  ↑ 初めての方は緑色の文字をクリックしてください。

 

 

つくば植物園の紅葉 2019

今年はつくば植物園の紅葉を楽しむことができました。

平日の静かな植物園、鳥のさえずりを聴きながら杖をついてゆっくり歩きます。

広い園内、体力的に一度に一周はできませんから今日はこちら、次はあちらと。

紅葉には難しいことは抜き、木の名前だけ確認してシャッターを押しました。

 

フウ

まずは植物園正門のフウの大木です(2019.11.21.)。

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レモンイエローからオレンジへ暖かいグラデーション!

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メタセコイア

初めのプロムナード にはメタセコイアとセコイアの大木が並んでいます。

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メタセコイアの柔らかい紅葉が楽しい。

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幹が黒っぽいのが常緑樹のセコイア、明るいのがメタセコイアです。 

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イロハモミジ

池の向こうの東屋から紅の競演が始まります。

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 裏に回るとイロハモミジの紅があふれんばかり。

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 池の端にも枝を広げていました。f:id:yuusuget:20191125210513j:plain

 

 

池にはカモやカルガモが自由に泳ぎ回っています。

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コマユミ

一足早く紅葉したコマユミはもう終盤です。

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ヤマボウシ

山側では ヤマボウシが最盛期。

愛知の庭のヤマボウシはこんな色になったことがありません。

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 晴れた日のヤマボウシはより美しい。

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カクレミノ

常緑広葉樹林に入りるとシイやカシが茂り、山道を歩く雰囲気です。

ここに意外にも明るい黄色が見えました。

カクレミノの古い葉が黄色になってから落ちています。

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落葉広葉樹林

ひんやりしたモミやツガなどの針葉樹林を抜けると落葉広葉樹林に入ります。

樹々とりどりの紅葉や黄葉が楽しめます。

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クサギ

灰緑色というのでしょうか、こんな白っぽい黄葉は初めて見ました。

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ハウチワカエデ

これは華やか、賑やかな赤です。

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イタヤカエデ

イチョウのような黄葉。

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メグスリノキ

渋い赤に魅せられました。

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ウワミズザクラ

穏やかな暖かい色。

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カツラ

 一番奥のブナやイヌブナの林に近づくと何か甘い匂いが漂ってきました。

ひょっとしてこれがキャラメルの匂い?カツラの木があるのでしょうか?

大当たり! カツラの名札もありました。

でももうほとんど落葉したよう、上の方にわずかに黄褐色の葉が残っています。

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地面には裏が白っぽいカツラの葉が重なり合っていました。

香りはこの辺りから発生しているようです。

前から気になっていたカツラの匂い、やっとはっきり感知することができました。

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 これは11月13日に撮った池の辺りのカツラ。

意識して匂いをかぎましたが、はっきりしませんでした。

息子の家の庭のカツラも何も匂いません。若い木は匂わないようです。

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ブナ

渋い黄褐色、さすがに貫禄があります。

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シモツケ

帰り道の低木林にはシモツケが美しい赤を楽しませてくれました。

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まだまだ写真はありますが、長くなりましたのでここまでに。

静かな植物園を歩くと いつも幸せを感じます。

 

サラシナショウマ

 

サラシナショウマ

  晒菜升麻  キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草

   学名:Cimicifuga simplex 

   分布:日本・中国・朝鮮・サハリン〜東シベリア

   花期:8〜10月

   和名は若菜を水に晒して食べたことに由来。

 

サラシナショウマを初めて見たのは六甲高山植物園でした(2009.9.20.)。

明るい草原帯でおおらかに伸びた白い穂が揺れていました。

下の方の円いのはルリタマアザミ。

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 2年前の10月24日、初めて訪れたつくば植物園にサラシナショウマが満開でした。

しかし、六甲高山植物園で見た花とはかなり異なる印象を受けました。

生育環境(草原と林床)・花期・カメラの位置、それぞれ違っていたからでしょう。

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つくばでは大木の下でも朝日はよく当たる明るい日陰に植えられていました。

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 それからまる2年目の今年10月24日。

つくば植物園のサラシナショウマは2年前に比べてやや野性的に見えました。 

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直径1cm弱の小さな花が円柱状に並んでいます。右は蕾。

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蕾は淡いピンク色の4〜5枚の萼片 で包まれれています。                                                                         f:id:yuusuget:20191112021547j:plain

 

「朝日百花植物の世界」には「花弁は1〜8個、萼片より小さい」と記載されています。

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小花は萼片・白い花弁・線状の雄しべ・ぷっくり膨らんだ雌しべから成ります。

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10月30日、萼片と花弁が散り、雄しべと雌しべが残っていました(両性花)。

ぷっくり膨らみがある雌しべはこの画像では1花に2〜3個あるように見えます。

上記文献には「花弁は1〜8個、萼片より小さい」と記されていました。

多くは両性花のようですが、雄しべだけの雄花もあるそうです。

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ハナバチなど多くの昆虫が飛び交っていました。

スズメバチまでお出ましでそれらを狙ってクモが網を張っていました。

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10月30日、小花は上の花序から順に咲きます。

右の花序は雄しべが散って雌しべだけが残っています。

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薄紫色の短い花柄の上に2〜3組の雌しべが立ち上がっています。

雌しべには薄緑色の柄(え)があり、その先に子房と弯曲した白い柱頭が見えます。

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11月6日、長さ約1cmの楕円形の袋果が出来ていました。

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11月13日、 雄花が多いと云われる下方の花序にも多くの実が出来ている枝もありました。

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全体的には下方の花序には実が少ないようです。

但しこの花序のように結実しなかった両性花もありました(11月19日)。

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ぎっしり並んだ袋果。

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 葉は3回3出複葉。 

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 サラシナショウマに両性花と雄花があると原色牧野植物大図鑑には書かれています。

しかし、触れることもできない植物園の花では雄花を確認することは不可能でした。

 

 

秋の草花

 この1年、地元の園芸店や通販で購入した花が庭の隙間を埋めつつあります。とりあえず今秋咲いた草花を記録しておきます。

 

シュウメイギク

昨秋は外構工事中でデッキの籠に入れていたシュウメイギク、春を待って東の花壇に植えました。

この花は一花一花異なるのが楽しい。

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サクラタデ

偶々見つけた苗を北側のフェンスの前に植えました。

3度の台風でかなり傷みましたが自力で回復、か弱そうで逞しい花です。

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サクラタデ の詳細については前のブログに載せました。

いただいたシロバナサクラタデを持って来られなかったのが残念です。

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こちらのサクラタデも長花柱花でした。

三つに別れた白い柱頭が花冠より長く突出しています。

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ユーパトリウム セレスチナム(青色フジバカマ

隙間を埋めたければこの花が早いということは前の庭で経験済みです。

白花1株、青花2株を植えました。

案の定、たちまち繁茂、でもこれではあまりにも旺盛過ぎ。

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源平ツリフネ(栽培品)(→ハナツリフネソウ

10年ほど前に育てた源平ツリフネ、偶々苗を購入することができました。

自生のツリフネソウに比べて優しく可憐です。

2株のうち、中庭に植えた方は7月に咲いてすでに花期を終えました。

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北側の日陰の庭に植えた株は7月開花後、さらに大きくなって9月、2度目の花を見せてくれました。

今朝は最後(?)の一花が咲いていました。

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シロホトトギス(栽培品)

北側の日陰の庭に植えました。

愛知の庭より葉の痛みが少なく発育良好です。

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雄しべまで純白。日陰では写真が撮りにくいのが難です。

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セキヤノアキチョウジ

前の庭から一株送ってもらった株は大きく育ったのに、開花前に突如枯れました。

しかし同梱のクリスマスローズの株から伸び出た1本が懐かしい花を見せてくれました。

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シモバシラ

愛知より寒いつくばでシモバシラの霜柱が出来にくいのは何故でしょう。

自分の目で確かめたくてシモバシラを2本購入、中庭と北側に植えました。

中庭は10月始めからにぎやか、北側はやや元気がなく10月下旬から開花中。

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雄しべが揃って長く突出しています。

今年の冬はどちらかの株で霜柱が見えるでしょうか?

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ツキミソウ

前の庭で採取したツキミソウの種子を植木鉢に蒔きました。

種蒔きが遅かったので開花は9月になりました。

こればかりは開花したら室内で観賞できるので鉢植えがお勧めです。

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ツキミソウは夜の花ですが、朝、淡いピンク色に染まっている姿もまたいいものです。

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ヤマハッカ

北側の日陰が気に入ったのか、たちまちこんなに育ちました。

初めて見る野の花、小さな薄紫の花が次々と咲きます。

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花の長さは7mm、辛うじて雄しべが写りました。

薄暗い上、風に靡くのでたいへんでした。

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出会いのまま先着順の植栽です。

それでも1年で家の周りが大体緑になりました。