学名:Lilium auratum
分布:東北地方から近畿地方に自生。北海道・四国・九州には栽培品が野生化。
花期:7月
7月3日 東の花壇でヤマユリが開花しました。
その左は虫に食べられて切らざるを得なかった茎です。
辺りに芳香が漂っています。
7月4日 無常の雨の中さらに2花開花。
7月7日までに次々と10花開花しました。
2018年の秋に埋めた球根から1茎伸びて翌2019年7月に4花開花。
しかし2020年は1花も咲かなかったのでもうダメかと思っていました。
株元を見ると花茎は6本、うち4本が開花。辺り一面の強い香りに酔いそうです。
世界のユリの中で最も豪華華麗といわれるヤマユリ。
直径20cmを超える大きな花です。
花の黄色い条線から英名では gold lily とかqueen of lilyとよばれ愛されてきました。
外花被片3枚、内花被片3枚。雄しべは6本、雌しべ1本。
未開の葯。
葯が開いて花粉が出始めます。
満開。花粉がこぼれています。
7月8日16時
折しもユウスゲが5輪咲いて共演になりました。
ピンクと真紅の花はこんなにヤマユリが咲くと知らずに植えてしまったサルビアの新顔です。
7月13日朝、ヤマユリの花殻を除きました。 夢の様な10日間でした。
もう1株の方はどうなったのでしょう?
この写真は2年前初めて開花した南庭のヤマユリです(2019.7.21.)。
これも東庭のヤマユリと同じく、昨年は咲きませんでした。
そして今年は?
5月16日、花芽が ありません! 何か黒いものがたくさん付いています。
虫のふん? それにしては大きい。
やっと犯人を見つけました。ユリクビナガハムシです。
黒い塊の中にいたのはこんな赤いお洒落な昆虫の幼虫でした。
自分の糞でカムフラージュしていたのです。
1か月後土の中で蛹になり羽化したのがこの赤い成虫!
球根には被害はありませんから、また来年の開花を期待しましょう。
オウゴンオニユリ
学名: Lilium lancifolium var. flaviflorum
分布:対馬のみ
愛知県からむかご苗の状態で転居、昨年4花咲きましたが、今年北の株はオルレアに取り巻かれてしまいました。
6月14日開花。今年は花よりむかごがよく育っています。
南庭に植えたオウゴンオニユリは下方の葉にユリクビナガハムシの被害が見られました。
しかし幸いにも蕾はほぼ無事でした(2021.6.10.)。
北の株から遅れること2週間余、7月3日開花しました。
下の方の葉や蕾には虫害の痕が見られますが、花は次々と開いていきます。
オウゴンオニユリは下から順に咲きますから、まだ楽しめそうです。
それから昨年埋めたむかごがたくさん育っています。これは来年のお楽しみ。
愛知県にいたとき差し上げたむかごを育てて上手に花を咲かせた方がきれいな写真を送って下さいました。
対馬では絶滅が危ぶまれたオウゴンオニユリはこうして各地の愛好家の間で育てられている様です。
またすでに販売もされています。
むしろ何故自生地で絶滅しかけたのか不思議なほどです。