真夏の庭(2023)

隣家のお庭では毎年タチアオイが見事に咲きます。

この花が下から咲き進んでてっぺんに達する頃、梅雨が明けると言われています。

確かに今まで4年間はそうでした。

でも今年はもう咲き終わったのに、まだ梅雨明け宣言はなく暑さは盛夏並みです。

 

この季節の主役はウラハグサ。大株に育って風に揺れています。

 

ウラハグサ

裏葉草 イネ科の多年草

別名:フウチソウ(風知草)

分布: 本州太平洋岸地域(神奈川県〜和歌山県).....日本固有種

学名:Hakonechloa macra 

      Hakone は箱根、chloaは草。

 

「ウラハグサ」は一般には フウチソウ(風知草)と呼ばれています。

私も2022年ブログに載せるとき和名が「ウラハグサ」と知り驚きました。

2019年1月、つくばいの青竹を依頼した庭師さんの発案で小さな和庭ができました。

つくばいの左にツワブキ、右に枯葉のようなウラハグサが植えられました。

 

2019年3月、ウラハグサをカットし、後ろにオモトを植えました。

 

2019年4月 植栽後初めての春、待望の芽生えです。

 

2019年5月新しい葉が日毎に伸びます。後の白い花はニホンシャクナゲ

 

2020年6月、ツワブキと競い合って繁茂。

 

2020年9月29日 花穂が出る頃には葉は黄変し始めます。

晩秋、葉はすっかり枯れ色に(2020.11.29.)。

 

2022年スギゴケの維持を断念、シランを植えました。2023.5.開花。

 

ウラハグサはますます旺盛、つくばいが小さく見えます(2023.7.12.)。

 

花穂が風に揺れる様は「風知草」の風情です。

 

近づいて見ると確かに見えているのは裏側の葉。それで「ウラハグサ」!

 

花は主役の葉の存在を損なわぬよう配慮しているかのように目立たず控えめです。

 

1cmくらいの小穂に紫色を帯びた小花が散在(2019.10.24.)。

 

 

オウゴンオニユリ

  黄金鬼百合 ユリ科ユリ属の多年生草本

  学名: Lilium lancifolium var. flaviflorum

  分布:対馬のみ

  2021年「ヤマユリとオウゴンオニユリ」に既述

 

オウゴンオニユリはミニ菜園の前景になるようむかごを並べてありました。

しかしチャーリーを庭に離すと畑へまっしぐら!

アスパラもカブも食べられてしまいますので境界にネットが張られました。。

6月29日、オウゴンオニユリの蕾が膨らんできました。

 

7月5日 ほぼ満開です。

 

ネットの南にはモナルダの白花。

 

ヤマユリ

山百合 ユリ科ユリ属の多年生草本

 学名:Lilium auratum

 分布:東北地方から近畿地方に自生。北海道・四国・九州には栽培品が野生化。

 (2021年「ヤマユリとオウゴンオニユリ」に既述)

 

昨年16花咲いたヤマユリは今年はさらに大きくなって22花も咲きました。

初めての開花は7月2日。

この日は念願かなって二人の従姉妹が大阪と東京から来てくれる日。

花が少ないこの季節、ヤマユリの開花が待たれました。

そして当日、これまた願い叶って2花開花! 記念撮影できました。

 

あたり一面芳香が漂っていました。

 

赤い花粉に触れないよう要注意!



左の花は雄しべが退縮中。

 

南の庭ではユウスゲと競演。

これは一昨年ユリクビナガムシに食べられて開花できなかった株です。

今年は見事に開花。


アナベルの花も薄緑色になりました。ドライフラワーにする時期です。


猛暑の頃は植物園へは行けません。
冷房が効いた家の中から樹々の葉の色の微妙な違いを飽きず眺めています。