ミヤマガンショウ
学名:Michelia maudiae
原産:中国(中国名:深山含笑)
転居後の2019年11月、庭師さんの勧めで庭の西北部(家庭菜園の奥)に「ミヤマガンショウ」の苗が植えられました。
そこは寒風吹き曝す道路に面した位置、育つかどうか半信半疑でした。
2021年春初めての花が咲きましたが、たちまち花弁をヒヨドリに食べられ無惨な姿!
しかし負けずに成長、今年は3mほどになり、大きな花がたくさん咲きました。
一見、葉が付いたハクモクレンのようです。
上向きに咲くモクレンと異なり、斜め上向きに咲くのも嬉しいこと!
近寄ると仄かにいい香りがします。
1月初め、蕾は比較的薄い(芽鱗)苞に包まれて大きくなりました。
ハクモクレンの毛皮のような(芽鱗)苞と比べれると軽装備に見えます。
3月10日、開花。蕾が大きく膨らんで褐色になった(芽鱗)苞が落下します。
含笑とはこれくらいの笑みでしょうか?
花の直径 約15cm。
さらに開くと中央に黄緑色のめしべ、その周りを白い雄しべが囲んでいました。
樹上の花は撮り難いので1枝切って花器に挿し、ベランダに置きました。
花の裏面は至ってシンプル。
植物学的に見れば花被片のうち外側3枚は萼片、残る6枚が花被片です。
中央に突き出ている黄緑色の部分が雌しべ。
その下の白い部分が雄しべ。下に見えるのは花被片が落ちた後の雌しべと雄しべ。
雄しべの内側の赤褐色の部分から花粉が出ます。
雌しべの柱頭も成熟。
花粉を出し終えた雄しべは褐色になって脱落します。
後に残るのは花被片と雄しべの螺旋状配列の痕。
濃緑色の葉は長楕円形で光沢があり、革質、長さ15cm前後。
葉の裏面は灰緑色。
今回冬芽を包む「芽鱗」なるものに捉われてしまいました。
「芽鱗」はWikipediaなどによれば「合着した托葉2枚からなる」と。
朝日百科「植物用語集」では葉の付け根にあるのは「托葉」、花では「苞」と。
原色牧野植物大図鑑ではモクレンの蕾を覆うのは「苞」と図示されていました。
ならば芽鱗は「合着した苞2枚からなる」のかどうか?
→エフ・エムさんからもコメントをいただき、「芽鱗」を「苞」に訂正しました。
若い蕾を分解してみました。この(芽鱗)苞は辛うじて二つに分かれましたが難しい作業でした。
検索すると「ミヤマガンショウ」にも既に多種の園芸品種が作られているようです。
つくば植物園の「ミケリア・プラティペタラ 」はミヤマガンショウより大木ですが、近縁種です。雄しべの色がサーモンピンクであることから見分けられると思います。
学名:Magnolia stellata
原生地:東海3県
南の庭では今年もシデコブシが咲きましたが、またヒヨドリに全部食べられました。
糸を張ったり、黒い鳥の脅しをぶら下げたりしましたが、効果なくがっかりです。
初めに撮れたこの1枚をここに掲げます。
トサミズキ
土佐水木 マンサク科 トサミズキ属の落葉低木
学名:Corylopsis spicata
原産地:高知県
早春を告げる花、吹き曝しの西の庭でも毎年元気に咲いてくれます。
ロドレイア(シャクナゲモドキ)
直径5cmくらいの花が下向きに咲きます。
我が家では一番赤い花です。年中光沢のある濃緑色の葉が美しい。
今年は春の進行が早く、老化も加わってブログは開花に追いつきません。
足元では山野草が次々と開花しています。
畑の準備もしたい、堆肥の処理もしたい、でも助っ人はまだ花粉症です。