イブキジャコウソウの四季 

 イブキジャコウソウ

  伊吹麝香草  シソ科イブキジャコウソウ属小低木

日本に自生する唯一のタイム。

命名伊吹山にたくさん自生し、摘むと良い香りがすることから。

学名:Thymus quinquecostatus 

分布:日本・中国、ヒマラヤ、アフガニスタンにかけての温帯から寒帯。

 

2018年12月、移植したツバキ侘助の株元は土が露出、からっ風で土埃が舞いました。

グランドカバープランツが必要です。

先ず、花友達 Iさんからいただいたイブキジャコウソウ苗を植えました。

左のクリスマスローズは11月に植えたニゲル、右は旧庭からのオリエンタリス。

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1〜2月は氷点下の日が続き、連日霜柱が出来ました。 

春を待って2019年3月中旬、イブキジャコウソウを10株購入。 

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 5月 イブキジャコウソウ一斉開花。

オダマキミヤマホタルカズラクリスマスローズなども咲いて春らしくなりました。

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イブキジャコウソウ草本だと思っていたのですが、 小低木だったのですね。

高さ:5〜15cm。

初夏、枝の先端に短い花穂をつけ淡紅色の花を咲かせます。

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花冠は唇形、上唇はわずかに2裂、花唇は3裂して開出。雌しべ1本、雄しべ4本。

 萼は筒状鐘形。

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5月8日、アオスジアゲハが蜜を吸いに来ました!

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花が終わると急に枝が伸び、葉が繁りました。

7月、カワラナデシコとも良いコンビです。

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 8月、その後も地を這いながら伸長、土が覆われました。

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1株で直径50〜60cmの円形に繁茂。

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9月 ルリトウワタと共演。

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ルリトウワタの種髪の引き立て役になりました。

葉は対生、卵形で長さ数mm。

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11月には倒れ込んだリンドウのベッドにもなりました。 

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2月14日、暖冬とはいえ時に−3℃になる当地では緑色は保てず、赤褐色調に変色。

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3月9日、イブキジャコウソウは紫褐色を帯び、葉もやや疎になっています。

冬中咲き続けたピンクの侘助もそろそろ終わり。

クリスマスローズはニゲルが終盤、オリエンタリスは咲き始め、ビオラと共演です。

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 近くで見ると葉の色はカラフルです。

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こうして緑になっていくようです。

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 葉は厚目で腺点があります。

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裏側は紫色を帯び、やはり紫色の腺点が見えます。

葉に触れて揺すると爽やかな香りが漂いました。

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花の接写写真が撮ってありませんでした。今年追加しましょう。

この1年、庭中にグランドカバープランツが入用で、その選定に悩みました。

イブキジャコウソウは日向では最も優れたグランドカバープランツと思います。

間も無く緑のカーペットになってくれることでしょう。

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