塀ができたのは2019年の初め、露出した土を早く緑で覆いたくて春を待ちました。それから1年半、枯らしたもの、増え過ぎたもの、悲喜交々です。
今回は愛知県の庭にあったからと急いで植えて失敗した植物を記録します。
1)ツルニチニチソウ
学名:Vinca major
原産:ヨーロッパから西アジア
ツルニチニチソウは愛知県ではレンガの小径の狭い空間に植えてありましたが、花は清楚で手入れも楽、こちらにも早速10株植えました(2019.3.8.)。
しかし、この年はどれもただ蔓を伸ばすのみで花は咲かず。
(緑色の葉はキチジョウソウ)
今年4月やっと花を咲かせましたが、葉の勢いに比べ花は少なめでした。
ところがその後は勢いよく蔓を伸ばしてレンガの道を通せんぼ。
切っても切ってもすぐ伸び、エアコンの屋外機にも侵入します。
愛知県の庭ではこんなには繁らなかったと思い写真を探し出しました。
3種類のツルニチニチソウが植えてありました。
A) 緑色の葉のツルニチニチソウ(Vinca major)。
葉が小さめで茎が直立しているものが多く、花数も多い。
B) 斑入りの葉(覆輪葉)のツルニチニチソウ。
つるが横にも伸びやすく今回植えた品種に似ていますが、葉は小さめです。
3) ヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)
花も葉も小さめでゆっくり成長するタイプ。
今度植えた苗はB)斑入りの葉の系統ですが、花に対して葉が大きく思えました。
繁殖力が強く、すぐ通路を塞ぐので、頻繁に剪定しなければなりません。
また壁沿いに長い蔓を伸ばし、着地すると新たな根を出して次々と子株を作っていました。
品種の改良でよりたくましくなっていたのか、ここの土の栄養分が多くて育ちすぎたのかはわかりませんが、狭い通路沿いには不合格、花が終わってから抜去しました。
半低木と言われるだけあって根はたくましく、植えて1年半でも抜くのが大変でした。
2)ユーパトリウム セレスチナム
学名:Eupatorium coelestinum
原産:アメリカ南東部、メキシコ
青色フジバカマは前の庭では暑さ寒さに強く丈夫で切花にもできましたから、昨年6月、通販で青色と白色の苗を入手、ボーダー花壇に植えました。
ところが予想を上回る繁殖ぶり、わずか3か月でこんなに繁茂!(2019.9.21.)
周りにも侵入し、やはり半年後に抜去せざるを得ませんでした。
しかし抜いてまたびっくり! 無数に枝分かれした太い根の塊!
細かい根は抜ききれず、未だに周辺で芽が出てきます。
やや大人しい白花を庭隅に1株、切り花用に移植しました。
3)ラミウム・ガレオブドロン(ツルオドリコソウ)
蔓踊子草 シソ科オドリコソウ属の蔓性多年草
花については「夕菅の庭」に記載しています。
4)ウキツリボク(チロリアンランプ)
浮釣木 アオイ科イチビ属の常緑低木
学名:Abutilon megapotamicum
原産:ブラジル
塀に沿った狭い通路には蔓性の植物を試しました。
ウキツリボクは愛知の庭では生育不良でしたが、こちらの町内ではよく育っていましたから、つくば下ろしにも耐えられそうです。
蔓を塀の隙間に入れて次の隙間から出せば、固定されます。
思いの外 生育順調ですぐ花が咲きました(2019.8.19.)。
1年後、しっかり繁り、緑の壁になりました(2020.7.6.)
と思ったのは束の間、繁り過ぎて隙間からお隣に伸び出してしまうことがあり、見つけると引き摺り下ろさねばなりません。
花の姉妹が並びます。切り花でも楽しめました。
ところが、その2か月後の惨状!(2020.9.8.)
ハマキムシ(ワタノメイガ)の被害です。
先月載せたタイタンビカスから移動したのでしょう。
負けじと新しい葉が出てはいますがもカットも限界、悩んでいます。
全て順調に思えた1年目と異なり、2年目は枯れたり、増え過ぎたり悩ましい日々です。
花が咲けば昆虫が来る、チョウの訪問をうっとり眺めているのは幸せですが、こっそり侵入する招かざる客も多く、今朝も大量の毛虫退治に汗を流しました。