春の花を楽しみにしていたつくば植物園も今春は新型コロナウイルス禍のため、2月29日から休園になりました。
茨城県は3月16日までは感染者無しでしたが、昨日100名を超えました。
緊急事態宣言の対象にはならなかったものの、つくばエクスプレスで東京に直結していることからも不安な毎日です。
初めは春休みまでとされた小中学校の休校も5月6日まで延長。
植物園も同様かと思っていましたが、HPでは3月25日から再開(但し屋外のみ)と。
4月7日(火)久しぶりに植物園に行ってみました。
駐車場には車が2台のみ、園内も人影は殆どなく、ほっとする大空間でした。
樹々の若芽が出る頃、思わず深呼吸しました。
最初の林床ではヒメウズの間にカタクリ。
ムラサキケマン(紫華鬘)ケシ科
続いて何とムラサキケマン!
こちらではニリンソウと仲良し。
さらに水辺ではニリンソウの群生。
セントウソウ(仙洞草)セリ科
常緑の葉が気になっていたセントウソウにも白い細かい花が咲いていました。
ミツワガシワ(三槲)ミツワガシワ科
早春の花ミツワガシワも終盤ながらまだ池一面に咲いていました。
昨春、夢中になった花です。
フデリンドウ(筆竜胆)リンドウ科
つくばね橋を渡った途端、久しぶりにフデリンドウに出会えました。
イカリソウ(錨草・碇草)メギ科の多年草
岩礫地(山地性)ではイカリソウ群が満開でした。
葉はハート型で艶がない。
イカリソウは蜜を貯める4本の距が船の錨のような形をしています。
トキワイカリソウ(常盤錨草)
本州の日本海側に自生。葉が落葉せず常緑で光沢があるのが特徴。
花は白色から紅紫色でイカリソウと同じ。
右上にはみつまたに分かれる若葉が見えます。
ヒメイカリソウ(姫錨草)
葉は冬は枯れ、葉の裏面には開出する細毛があるそうです。
距があるものとないものがあるそうですが、これは短い距がありますね。
スズフリイカリソウ
もう一種、奥の方に珍しいイカリソウがありました。
遠くで花が撮れていなかったので再訪、でも近寄れないので接写できません。
できるだけ拡大したら白い錨が短いことはわかりました。
この植物園ではカツラの大木の下に4種のイカリソウ(イカリソウ・ヒメイカリソウ・トキワイカリソウ・スズフリイカリソウ)が植栽されていたことがわかりました。
追加「バイカイカリソウ」
これは2015.4.24.愛知の庭で咲いたバイカイカリソウ(梅花錨草)です。
花には距がありません。
ヒメイカリソウがイカリソウとこのバイカイカリソウとの雑種だと今回知りました。
本当は春の植物達に会いに毎日でも行きたい植物園です。
この禍が何とか早く去ってくれますよう祈ってやみません。