ショクダイオオコンニャクの花 2023

ショクダイオオコンニャクについては既に2020年1月28日の記事に書きましたが、今月つくば植物園でまた2花開花しました(通算6・7回目)。

私は2度目ですから、今回は開花前後に行くことにしました。

 

 燭台大蒟蒻 サトイモ科コンニャク属の植物

自生地:インドネシアスマトラ(別名:スマトラオオコンニャク 

 

ショクダイオオコンニャクについてはつくば植物園のスタッフのブログ「コンニャク日記」で日々見ることができます。

5月19日、小さい方のショクダイオオコンニャク(高さ190cm)開花と。

5月26日(金)、大きい方は高さ258cm、すでに2020年の232cmを超えました。

開花が間近いことがわかり、午後3時、開花直前の姿を見に行きました。

この日はすんなり駐車できて行列もなく、開花後7日目の小さい花と開花前日の大きい花を見ることができました。

 

屋外階段を登って2階から入場、降りながら3株並んでいるところを写しました。

左が開花間際の大株、中央は花が咲かず葉が茂った株、右は19日に開花した小株です。

 

大株は近くから見上げるとやはり大きい。

下部のひだの部分が仏炎苞、上部は付属体。開花するときは仏炎苞が開きます。

 

2020年の花を見たのは開花直後でした。

今年は小さい方は5月19日(1週間前)に開花し、付属体はすでに倒れていました。

 

右下部に窓が開けてあって、内部が覗けます。 


 窓を覗くと上に雄しべ、下に雌しべが並んでいます。

 

今回は接写がうまくできませんでしたから、2020年1月の画像を添えておきます。

上の雄花からは花粉が出ています。下の雌花には子房・花柱・柱頭が見えます。

(今回はこの小さい方の株の花粉を、大きい方の株の柱頭に受粉する計画です。)

 

萎れかけた仏炎苞も光線の加減で美しい色に見えることがあります。

 

大きい花の開花状況はこの日からライブ中継が見られるようになりました

5月27日 14:10

仏炎苞が少しづつ大きくなって付属帯との間に 隙間ができています。

 

5月27日 20:56

夕食後 iPadでライブ中継を見ている時、異様な音と光に驚きました。

 

花火? ネット検索するとこの日は隣接する筑波大学の宿舎祭行事の一環として花火が上がったことがわかりました。

まるでショクダイオオコンニャクの開花を祝っているようでした。

 

これら4枚はiPadで見ていたYouTube画面をiPhoneで写したものです。

 

 5月27日 20:58 大きい方の株もこれで満開のようです。

画像には写せませんでしたが、付属体上部からは湯気のように立ち上る気体がゆらめき、周りに臭気が漂ってハエもきたようです。

この後も遅くまで、計測や人工授粉の作業が続きました。

 

5月28日(日)

この前後の現場の様子はつくば植物園のYou Tubeで見ることができました。

今月は「クレマチス園公開」に加え「牧野富太郎と植物を観る眼」の展示で混雑していたところへ、ショクダイオオコンニャク開花がテレビや新聞で開花が報じられて、この日の植物園は超満員、入園待ちの車の長い列が続いたようです。

 

5月29日(月)

今日未明に大きい株の付属体が早々と倒れてしまったそうです。

今までのは3〜5日は立っていたと。

休園日の月曜も朝8時30分から夕6時まで開園されるというのに残念ですね。

でも今回は倒れた付属体の中が見られることになりました。

また研修展示館には2014年開花した個体の実物大模型(272cm)が展示されています。

この前後の経過は園の「コンニャク日記」で見ることができます。

ショクダイオオコンニャク成長日記