「ひとりばえ」
かって住んでいた愛知県や岐阜県では種子を蒔かないのに生えることを「ひとりばえ」と言っていました。
しかし最近「ひとりばえ」は広辞苑には載っていないことに気付きました。
「ひとりばえ」という響きが懐かしく、今回はこの庭に突然生えてきた花を集めました。
キク科アザミ属の多年草
学名:Cirsium vulgare
分布:ヨーロッパ原産で北アメリカに帰化したため、セイヨウオニアザミとも呼ばれます。
日本では1960年代に北海道で確認され、本州や四国に定着。生態系被害防止外来種。
庭のヤツデの陰に植えた覚えのない植物があるのに気付きました(2020年5月31日)。
アザミとは分かりましたが、何アザミかな?
発育が早くてたちまち小径を塞いてしまいました(2020年6月9日)。
よく見るともう蕾が出来ています。
そして葉の先端には鋭い棘!
これはたいへん! 悪名高きアメリカオニアザミ! 慎重に退治しました。
本当は一花くらい見たかったのですが、孫たちが怪我をしては困ります。
今年7月4日、近くのお蕎麦屋さんへ行った時、駐車場の隅にピンクの花を発見。
まだ咲いたばかりの美しい花です!
しかし棘は鋭く、総苞もクリのイガのようです。
ブロックの隙間に落ちた種子から発芽したらしく、茎は木化していました。
会計の時、ご主人に伐採をお勧めしました。
シンテッポウユリ
学名:Lilium x formolongo
もともと繁殖力が強いタカサゴユリとの交配により日本各地で作られたものが野生化して交雑を繰り返しているようです。
昨年北の通路脇に突如現れて白い花が2つ咲きました。
テッポウユリは初夏に咲き、葉の巾がもっと広い。
ここから50mほど離れた畑に同じ花の大株がありますから、そこから種子が飛んできたのでしょう。
今年は丈が伸びて2茎に増え、1茎に3花咲きました。
一宮にあったタカサゴユリは花弁の外側に淡褐色の筋がありましたが、これにはありません。
今年はもう2株増えました。床上げ花壇の隙間とその後です。
痩せてはいますが花も咲いて生命力の強さを実証しています。
学名:Lycoris squamigera
ナツズイセンは2年前玄関脇に突如花が立ち上がって驚いた花です。
昨年は姿が見られず消えてしまったと思っていましたが、今年は8月20日、対側のハクチョウゲの株の中から1茎立ち上がって花を咲かせました。
予期せぬプレゼントが嬉しく、乾いた土にお礼の水遣りをしました。
モミジアオイ
2020年から紅白のモミジアオイが西側の木塀の前で咲いています。
しかし花は明るい方を向いて咲きますから、西隣の家の方を向きます。
上の赤は最もこちら向きに咲いた日に撮りました。たいていはこの白のように後姿です。
そして花殻がお隣へ落ちてしまうこともあり、謝らねばなりませんから移植を考えています。
昨年、数メートル離れた飛び石の間にひとりばえのモミジアオイが育ちました。
歩くのに邪魔ですが抜くのもためらわれそのままにするうちに10月に赤い花が1輪開花。
これは2022-10-28の記事にしました。
今年は2年目の左の株の方が 4年目の右の株より花が多くなりました。
南西に常緑樹が聳えているので、居間の方を向いて咲く花が多い。
花の少ない盛夏、ありがたい存在でした。
この大きな紅い色は1輪でも存在感があります。
飛び石の通路を邪魔しますが、あまり大株にしないよう管理しましょう。
アオイ科の植物には害虫(ワタノメイガやフタトリコガヤなど)が付きやすく苦労しますが、
このモミジアオイに何故か付きません。
若葉の頃にラミーカミキリを見ることがありますが、これは共存できます。
今年は下肢のフレイルが進行、室内も歩きにくくなりました。
思いきって近くの整形外科を受診し、そこでリハビリを受けることにしました。
希望者が多くて予約を取るのがたいへんです。