初秋の植物園2023(2)

あの厳しかった暑さはどこへやら、10月になると早くも秋冷の日々です。

前回の植物園歩きで支障がなかったことを確認、また楽しみが戻りました。

 

ガリバナ

下り花   サガリバナ科の常緑小高木

学名:Barringtonia racemosa

分布:南西諸島(奄美大島以南)、インド・東南アジア・太平洋地域。

 

西表島カヤックツアーのサガリバナの美しさをビデオで見てから忘れられなくなり、熱帯雨林温室に行くと見に行くのですが、開花しているところはなかなか見られません。

花は夜開き、早朝落花するからです。

ところが10月11日は午後2時というのに開いている花を少しだけ見ることができました!

 

この茎には7花、残っていました。

花の直径は4〜5cm、花弁は4枚で淡いピンクを帯びた白色。

 

たくさんの長い雄しべの花糸はピンク、中央に赤い雌しべが1本。

 

普通は雄しべと花弁は朝早く落ち、雌しべと萼片が残ります。

この花茎には今にも落ちそうな花が2花。

 

  昼間は大抵はこのように萼片と長い雌しべしか見られません。

 

黒いのは何でしょう? アリでした!

蜜が分泌されているのでしょう。

 

葉は単葉で枝の先端部分に集まって付き、互性。長さは20cmくらい、革質で無毛。

枝の先端部分や葉が落ちた部分から長さ20〜60cmの花序が下垂します。

 

花弁とたくさんの雄しべが一塊になって落ちています。

 

展示されている果実。大型で長さ5cm前後。種子は1個と。

種子は水に浮き、西表島ではマングローブの下を漂流して後背地や湿地で出芽するそうです。

 

西表島では花は6〜9月、夕方から開花し日の出と共に落花。

良い香りがコウモリやガを呼び、受粉を手助けしてもらうのです。

 

ツルラン

鶴蘭  ラン科エビネ属の常緑多年草

学名:Calanthe triplicata

分布:九州南部からオーストラリア北東に至る亜熱帯・熱帯

   絶滅危惧II類。

 

ガリバナの隣に咲くツルランも美しい花です。

左下にサガリバナが2花、落ちています。

 

花は直径3〜4cm。基部に橙色の隆起が見えます。

 

これは2011.11.10.に撮ったツルランです。

 

ブルンスビギア  ボスマニアエ

    ヒガンバナ科の球根植物

学名:Brunsvigia bosmaniae

分布:南アフリカの固有種。南西部(旧ケープ州)の荒地に群生。

 

熱帯雨林温室の2階通路がパッと明るい!(2023.10.11.)

淡いピンク色の花がぼんぼりのように咲いていました!

初めて見る花でした。右にも同じような花の鉢が2つ。

 

ナツズイセンを華奢にしたような花ですね。

 

左下の花は葯が未開、開花すると花被片のピンクが濃くなるようです。

 

右のブルンスビギアは種名不詳と。

アフリカの原生地のブルンスビギアの写真は朝日百科植物にもありました。

Googleで検索しても見ることができます。

 

 

この日はキイセンニンソウの葉をもう一度撮りたくて怖い外階段を一人で登りました。

その後咲き残っていたサガリバナや珍しいブルンスビギアに会えて記念すべき日になりました。

 

 



 

 

 

初秋の植物園2023

9月27日、涼しいのは今日だけと、9時からつくば植物園へ行ってきました。

4月春の花々を追って植物園を歩き過ぎたのか、下腿に浮腫と紫斑出現。

5月にショクダイオオコンニャクの花を見に行ったきり、夏の間は引きこもっていました。

この日は久しぶりの植物園をゆっくり1時間半歩きましたが大丈夫でした。

プロムナードはやはり初秋の色合い、トチノキなど落葉樹の葉が黄ばんでいました。

 

見上げると紅白のサルスベリの競演、これは初めて見る「絵」でした。

 

低いところの枝に咲いた紅いサルスベリの花。

 

その隣の紅はハクモクレンの実。

 

キイセンニンソウ

紀伊仙人草 キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性低木

学名:Clematis ovatifolia

分布:紀伊半島南部・熊本南部 

 

昨年からの宿題はキイセンニンソウの花。

2021.12.26. 白い羽毛に映える黒い実を見たものの、まだ花を見ていません。

 

これを見るために熱帯雨林温室の外階段を手すりに掴まりながら恐る恐る登ります。

しかし花期は8〜9月、暑いからといっても秋分過ぎではやはり遅すぎました。

花はセンニンソウと同じようですが、一度はこの目で見てみたいものです。

また来年?

 

すでに若い実ができて白毛も出始めていました。

 

センニンソウとの違いは「小葉・基部近くに関節があること」と。

画像が不鮮明ですが下のの部分のようです。

 

ショクダイオオコンニャクの実

 燭台大蒟蒻 サトイモ科コンニャク属の植物

この熱帯雨林温室には5月に開花を見た「ショクダイオオコンニャク」があります。

 

仏炎苞に窓が開けられここから雌しべと雄しべを覗きました。

 

この柱頭に偶々同じ時期に咲いた別の花の花粉を人工授粉し大成功!

 

国内でのショクダイオオコンニャクの結実は初めてのようです。

驚いたことに果実の下の花茎が逞しく伸長していました。

1週間に3cmくらいづつ伸びて9月13日の記録では129cmと。

 

見事に結実しています。果実の大きいものは直径3.5cmと。

 

上の帽子のように見える枯れ色の部分は付属体。

この下部に雄しべが並んでいました。

 

スタッフによる解説には実感がこもっっています。

 

ここに至るまでの経過は園の「コンニャク日記」で見ることができます。

ショクダイオオコンニャク成長日記

この周りには次の開花を待つ若い株が大きな葉を広げています。

 

この元気な若芽はまた何年か後、花を咲かせるでしょうか?

 

カツラの葉はもう黄色くなっていました。

明日から10月!記録的猛暑もやっと終わったようです。

もう行けないかと思った植物園、少しづつならまた行けそうです。

 

追記

この植物園の正式名称は「国立科学博物館 筑波実験植物園」。

国立科学博物館の収蔵庫は隣の建物です。
ここに恐竜の化石など500万点の標本が保管されているのですが、予算が少なく特に最近は光熱費の高騰で冷房費も節減中とか。

この窮状を訴え、今夏「地球の宝を守れ」という目標額1億円のクラウドファンディングに挑戦されました。https://readyfor.jp/projects/kahaku2023cf
するとたちまち目標額突破! 嬉しいことです(私も僅かながら応援しました)。

「らんまん」で牧野富太郎博士の植物標本が周知されたのも良いタイミングだったかもしれませんね。

 

 

 

暑く長い夏(ミヤマガンショウなど)

はや9月も中旬、秋の気配の漂う頃のはずですが、今年はまだ残暑が続いています。

日中は暑くて庭に出る気になれず、朝と夕に最低限の水遣りや草取りをするのみ。

そんな中、予期せぬ花が開花しました。

 

「ミヤマガンショウ」の返り咲き

 

深山含笑 モクレンオガタマノキ属の常緑高木

学名:Michelia maudiae

原産:中国(中国名:深山含笑)

 

我が家の庭に植えたミヤマガンショウは今年3月10日頃、たくさんの花を咲かせました。

これについては今年の4月に記事にしました。

 

9月6日、この木にまた花が咲いていることに気付きました。

 

春のような優雅な花は見当たりません。

 

北側道路に回れば花は後ろ姿。

 

あちこちに赤い実も見えます。初めての結実です。1花に1〜4個。

 

確かに愛知の庭に植えていたカラタネオガタマの実(袋果)に似ています。



愛嬌のある赤い実です。花に比べて実は少ない。

 

この赤い実の中はどうなっているのでしょう。

まだ新しい園芸品種のためか、検索しても実についての記載は見当たりません。

一つ採取して確認することにしました。

 

袋果を割るとクリーム色の楕円球の種子が見えました。果実 21x13 mm。

 

取り出した種子は12x8mm。

この種子も秋にはカラタネオガタマ や ハクモクレンのように赤くなるのでしょう。

 

レンゲショウマ

 蓮華升麻 キンポウゲ科、レンゲショウマ属の多年草

 学名:Anemonopsis macrophylla

 

この花はつくば植物園にあり、2021年9月2日のブログに載せました。

2021年春キエビネ発注時、レンゲショウマの苗を1株だけ加えました。

今まで高嶺の花と諦めていましたが、やはり一度は試してみたかったのです。

苗は蕾ができた状態で届き、辛うじて花も咲きましたが、この庭で咲かせた花ではないからブログには載せず、翌年を待ちました。

 

咲いたばかりの花を接写しました。

 

翌2022年、葉は出たものの花は咲かずに終わりました。

今年は元気な葉が展開(4月28日)。

 

蕾もできました(5月31日)。

 

ところが気温が高すぎるのでしょうか、蕾は大きくなりません(7月5日)。

1花も咲かずに蕾も葉も枯れました。

 

周りのセキヤノアキチョウジ・オダマキ・コウヤボウキ・ハンショウヅル・オウギカズラは枯れずに残っています。

もし来年発芽してくれたらもっと日陰になるところへ移植しましょう。

 

キレンゲショウマ

黄蓮華升麻 アジサ科キレンゲショウマ属の多年草

学名:Kirengeshoma palmata 

 

北側に植えたキレンゲショウマ2株のうち1株を今春 南の半日陰に移植しました。

ツリバナとアオバナギンバイソウに攻めらていたからです。

順調に葉を開いて蕾を付けました(6月6日)。

 

7月9日。これ以上開花が進まず、葉の色が冴えません。

移植に耐えてここまでは頑張ったのですが、連日の酷暑に力尽きた感じです。

5年前転居したときは愛知に比べて涼しいと感じたつくばでしたが、今年の暑さは山野草にはきつすぎました。

 

今夏の暑さも空調の効いたこの終の住まいに居れば安泰と思っていましたが、今夏は築5年にして空調4機のうち2機が次々と故障。

修理も順番待ちですぐには来てくれません。2機目は明日の予定です。

しかし前回修理に来た方々の本当に噴き出し流れる汗を見れば、何も言えません。

植物たちにも過酷な日々、特に山野草には厳しい夏でした。

 

ひとりばえ(モミジアオイなど)

「ひとりばえ」 

かって住んでいた愛知県や岐阜県では種子を蒔かないのに生えることを「ひとりばえ」と言っていました。

しかし最近「ひとりばえ」は広辞苑には載っていないことに気付きました。

Weblio辞書には 四日市市四郷地区方言と出ています。

「ひとりばえ」という響きが懐かしく、今回はこの庭に突然生えてきた花を集めました。

 

アメリオニアザミ

キク科アザミ属の多年草

学名:Cirsium vulgare

分布:ヨーロッパ原産で北アメリカに帰化したため、セイヨウオニアザミとも呼ばれます。

日本では1960年代に北海道で確認され、本州や四国に定着。生態系被害防止外来種

 

庭のヤツデの陰に植えた覚えのない植物があるのに気付きました(2020年5月31日)。

アザミとは分かりましたが、何アザミかな?

 

発育が早くてたちまち小径を塞いてしまいました(2020年6月9日)。

 

よく見るともう蕾が出来ています。

 

そして葉の先端には鋭い棘!

これはたいへん! 悪名高きアメリオニアザミ! 慎重に退治しました。

本当は一花くらい見たかったのですが、孫たちが怪我をしては困ります。

 

今年7月4日、近くのお蕎麦屋さんへ行った時、駐車場の隅にピンクの花を発見。

近寄るとあのアメリオニアザミ

 

まだ咲いたばかりの美しい花です!
しかし棘は鋭く、総苞もクリのイガのようです。

 

ブロックの隙間に落ちた種子から発芽したらしく、茎は木化していました。

会計の時、ご主人に伐採をお勧めしました。

 

シンテッポウユリ

ユリ科多年草

学名:Lilium x formolongo

タカサゴユリテッポウユリを交配して作られた園芸品種。

もともと繁殖力が強いタカサゴユリとの交配により日本各地で作られたものが野生化して交雑を繰り返しているようです。

 

昨年北の通路脇に突如現れて白い花が2つ咲きました。

テッポウユリは初夏に咲き、葉の巾がもっと広い。

ここから50mほど離れた畑に同じ花の大株がありますから、そこから種子が飛んできたのでしょう。

 

今年は丈が伸びて2茎に増え、1茎に3花咲きました。

 

一宮にあったタカサゴユリは花弁の外側に淡褐色の筋がありましたが、これにはありません。

 

今年はもう2株増えました。床上げ花壇の隙間とその後です。

 

痩せてはいますが花も咲いて生命力の強さを実証しています。

 

ナツズイセン

水仙 ヒガンバナ科多年草

学名:Lycoris squamigera

 

ナツズイセンは2年前玄関脇に突如花が立ち上がって驚いた花です。

2021-09-19 キレンゲショウマ など

昨年は姿が見られず消えてしまったと思っていましたが、今年は8月20日、対側のハクチョウゲの株の中から1茎立ち上がって花を咲かせました。

 

予期せぬプレゼントが嬉しく、乾いた土にお礼の水遣りをしました。

 

モミジアオイ

紅葉葵 アオイ科宿根草 米原
学名:Hibiscus coccineus
 

2020年から紅白のモミジアオイが西側の木塀の前で咲いています。

 

しかし花は明るい方を向いて咲きますから、西隣の家の方を向きます。

上の赤は最もこちら向きに咲いた日に撮りました。たいていはこの白のように後姿です。

そして花殻がお隣へ落ちてしまうこともあり、謝らねばなりませんから移植を考えています。

 

昨年、数メートル離れた飛び石の間にひとりばえのモミジアオイが育ちました。

歩くのに邪魔ですが抜くのもためらわれそのままにするうちに10月に赤い花が1輪開花。

これは2022-10-28の記事にしました。

 

今年は2年目の左の株の方が 4年目の右の株より花が多くなりました。



南西に常緑樹が聳えているので、居間の方を向いて咲く花が多い。

花の少ない盛夏、ありがたい存在でした。

 

この大きな紅い色は1輪でも存在感があります。

飛び石の通路を邪魔しますが、あまり大株にしないよう管理しましょう。

 

アオイ科の植物には害虫(ワタノメイガやフタトリコガヤなど)が付きやすく苦労しますが、

このモミジアオイに何故か付きません。

若葉の頃にラミーカミキリを見ることがありますが、これは共存できます。

 

今年は下肢のフレイルが進行、室内も歩きにくくなりました。

思いきって近くの整形外科を受診し、そこでリハビリを受けることにしました。

希望者が多くて予約を取るのがたいへんです。

 

 

高齢者の庭(2023年8月)

80才の坂を越えてから早くも2年が経とうとしています。

このところ老化の進行が早くなったようです。

歩き方もおぼつかなく、足が上がっていなくてつまづき易い。

台所の立ち仕事や植物園の散策も長くはできません。

この庭をいつまで維持できるか、悩ましい課題です。

 

Apple Watch

今月は思い切ってApple Watch を購入しました。

 

メカ音痴にはWatchの設定は難行でしたが、何とか始動できました。

待受画面には最近撮ったタイタンビカスの画像を選択。

iPhoneとのペアリングでお勧めの画像10枚が自動的に準備されたのです。

ボタンを押すと30秒間の心電図をとり、心房細動の有無が表示されます。

11年前 階段から落ちた後「心房細動」と診断されたものの一過性と判断して放置。

しかしその後もたまに頻脈があって気になっていたのです。

事故や転倒のときボタンを押すだけで救急電話にも繋がるようです。

 

タイタンビカス

   アオイ科フヨウ属の宿根草 

   アメリフヨウとモミジアオイの交配種 Hibiscus x Taitanbicus 

2019年に植えたタイタンビカスが今年は2mほどに育ちました。

 

後ろの「ユーパトリウム リトルジョー」と競い合って咲いています。

 

直径20cmもある花ですが1日花。

午後にはしぼみ始めてもったいないことです。

 

手すり

デッキから庭に降りるスロープには2年前に手摺を付けてもらいました。

植え込み用の添木を利用した息子の手造りです。

少しカーブしたところが気に入っています。

 

 

ロボット芝刈り機

この庭の芝の管理はすべて息子に依存していました。

しかし、私が80代になれば息子も50代、五十肩に悩む年頃です。

そこで今夏はロボット芝刈り機を導入しました。

但し、これは初めに作動範囲設定作業が必要です。

私には無理でこれも息子に一任。

毎夜設定通りに静かに作動しています。

その日伸びた分を毎日刈るという方式なので収納袋は不要です。

 

今夏も酷暑の日々、しかしまだまだ庭木は元気いっぱい、庭は鬱蒼としてきました。

この庭は2018年秋造園してからまだ一度もプロに剪定を依頼したことがありません。

前回息子が剪定してくれたのは昨年の12月8日。 

低いところの細い枝は多少私が剪定鋏で切っていますが、高所や太い枝はお手上げです。

今年はさらに勢いよく茂っているので外注を勧めるも同意得られず。

 

8月6日、ファン付き作業衣を着た息子が脚立とシュレッダーを車に積んで来ました。

昨秋はシュレッダーは主人の担当でしたが、今夏は前半でダウン。

 

でもお蔭様ですっきりしました。猛暑の中、本当にごくろう様でした!

軽くなった庭でモミジアオイの赤色が映えています。


きれいになった庭をチャーリーがデッキから見物?

いえ、東の方から到着するランチをひたすら待っているところです。

この子もはや2才になりましたが、今でも私の膝の上が大好きです。

 

2018年9月27日転居、更地から作った庭はまもなく5年になります。

初めは植え込みのみでしたが、すでに飽和状態、むしろ引き算の庭になりました。

管理者の体力減少に伴い、これを維持する工夫が要ります。

また楽しからずや。

新しいスーパーマーケット

2022年2月、家から車で10分弱のところに「ブランデカスミ研究学園店」がオープンしました。食の専門性にこだわった新しい感覚のスーパーマーケットです。

駐車場に入るのがたいへんだろうと、初め躊躇していましたが、試しに行ってみるとその心配も殆どなく、すぐに会員登録し、楽しみながら買い物をしています。

斬新な建物で商品はびっしり並んでいますが、私が何とか歩ける広さです。

初めは今まで近くになかった鮮魚売り場に直行、生きているエビやカニ、北海道から鹿児島まで各地から来た鮮魚に目を見張りました。その場で刺身にでもしてもらえます。

          

新れんこん

2日前、野菜売り場に行って驚きました。

何と早くも新れんこんが並び、その周りにハスの花が飾られていたのです。

 

濃いピンクや淡いピンクのハスの花や若い実が茎を短く切って活けてあります。

 

長い茎と大きな葉、枯れかかってはいるものの努力賞です! 写真が撮りたい!

今まで遠慮していましたが、思い切って近くの店員さん(?)に聞いてみました。

「ここは大丈夫ですよ。この花は今朝生産者から届いたのです。」と。何と店長さんでした! 思わず、「ブログに載せてもいいですか?」 快諾でした。

 

この時期の「新レンコン」はアクが少ないので刺身で食べるのがお勧めと。

ところが花に見とれて買うのを忘れました。次回必ず試しましょう。

 

世界のフルーツ

ここは世界のフルーツコーナー。今まで写真が撮りたかったところです。

この日は今までで一番品揃えが多いように見えました。

 

右からパイナップル(サンドルチェなど、パイナップル科)。

中央上はタマリンドマメ科)、中央黄色の2袋はリュウガンムクロジ科)。

右下はオールドココナッツ(ヤシ科)。

左上の赤いのはメキシコ産アップルマンゴー(ウルシ科)。

左下はヤングココナッツ。

 

中央上の赤いネットはドラゴンフルーツ(サボテン科)。

下の方はドラゴンフルーツを縦に半分に切ったもので白地に黒い種子が見えます。

右上はイエローピタヤ(黄色い皮のドラゴンフルーツ)。

その下はスターフルーツ(後述)。

どれも高級果実店価格ではなく、スーパーマーケット価格なのが嬉しい。

 

左上はランブータンムクロジ科・メキシコ産)。レイシ(ライチー)と同じ仲間です。

その下はお馴染みのアボカド(クスノキ科)。和名はワニナシ(鰐梨)。

緑色のネットは食べごろ、焦茶はオーガニック(この日は共にペルー産)。

右上の グアバ(フトモモ科)は初めて見ました。

その下はパッションフルーツ(たてやま)(トケイソウ科)。


スターフルーツ

   カタバミ科ゴレンシ属の常緑木本。

学名:Averrhoa  carambola

和名:五斂子(ごれんし)

英名:star fruit

原産:南インドなど熱帯アジア

 

スターフルーツはつくば植物園で撮った画像があります。

2022.9.15. 屋外に並べられた植木鉢で赤い花を咲かせていました。

 

紅紫色の花。花弁は5枚で長さ8mmほど。

 

2023.1.20.熱帯資源植物温室で黄色い果実がたくさんぶら下がっていました。

 

初めて見た日から気になっていた南国のフルーツ、ますます種類が多くなっているようです。

写真を見ていると好奇心が募ります。これから一つづつ試食していこうと思います。

80才を超えてからも、杖を片手にまだ何とか自分の脚で歩き、楽しみながら買い物ができるお店が近くにできて有難いことです。

ここではScan&Go決済を選択、商品のバーコードをスマホで読み取って入力しながらカートのバッグに入れますから頭の体操にもなります。

 



真夏の庭(2023)

隣家のお庭では毎年タチアオイが見事に咲きます。

この花が下から咲き進んでてっぺんに達する頃、梅雨が明けると言われています。

確かに今まで4年間はそうでした。

でも今年はもう咲き終わったのに、まだ梅雨明け宣言はなく暑さは盛夏並みです。

 

この季節の主役はウラハグサ。大株に育って風に揺れています。

 

ウラハグサ

裏葉草 イネ科の多年草

別名:フウチソウ(風知草)

分布: 本州太平洋岸地域(神奈川県〜和歌山県).....日本固有種

学名:Hakonechloa macra 

      Hakone は箱根、chloaは草。

 

「ウラハグサ」は一般には フウチソウ(風知草)と呼ばれています。

私も2022年ブログに載せるとき和名が「ウラハグサ」と知り驚きました。

2019年1月、つくばいの青竹を依頼した庭師さんの発案で小さな和庭ができました。

つくばいの左にツワブキ、右に枯葉のようなウラハグサが植えられました。

 

2019年3月、ウラハグサをカットし、後ろにオモトを植えました。

 

2019年4月 植栽後初めての春、待望の芽生えです。

 

2019年5月新しい葉が日毎に伸びます。後の白い花はニホンシャクナゲ

 

2020年6月、ツワブキと競い合って繁茂。

 

2020年9月29日 花穂が出る頃には葉は黄変し始めます。

晩秋、葉はすっかり枯れ色に(2020.11.29.)。

 

2022年スギゴケの維持を断念、シランを植えました。2023.5.開花。

 

ウラハグサはますます旺盛、つくばいが小さく見えます(2023.7.12.)。

 

花穂が風に揺れる様は「風知草」の風情です。

 

近づいて見ると確かに見えているのは裏側の葉。それで「ウラハグサ」!

 

花は主役の葉の存在を損なわぬよう配慮しているかのように目立たず控えめです。

 

1cmくらいの小穂に紫色を帯びた小花が散在(2019.10.24.)。

 

 

オウゴンオニユリ

  黄金鬼百合 ユリ科ユリ属の多年生草本

  学名: Lilium lancifolium var. flaviflorum

  分布:対馬のみ

  2021年「ヤマユリとオウゴンオニユリ」に既述

 

オウゴンオニユリはミニ菜園の前景になるようむかごを並べてありました。

しかしチャーリーを庭に離すと畑へまっしぐら!

アスパラもカブも食べられてしまいますので境界にネットが張られました。。

6月29日、オウゴンオニユリの蕾が膨らんできました。

 

7月5日 ほぼ満開です。

 

ネットの南にはモナルダの白花。

 

ヤマユリ

山百合 ユリ科ユリ属の多年生草本

 学名:Lilium auratum

 分布:東北地方から近畿地方に自生。北海道・四国・九州には栽培品が野生化。

 (2021年「ヤマユリとオウゴンオニユリ」に既述)

 

昨年16花咲いたヤマユリは今年はさらに大きくなって22花も咲きました。

初めての開花は7月2日。

この日は念願かなって二人の従姉妹が大阪と東京から来てくれる日。

花が少ないこの季節、ヤマユリの開花が待たれました。

そして当日、これまた願い叶って2花開花! 記念撮影できました。

 

あたり一面芳香が漂っていました。

 

赤い花粉に触れないよう要注意!



左の花は雄しべが退縮中。

 

南の庭ではユウスゲと競演。

これは一昨年ユリクビナガムシに食べられて開花できなかった株です。

今年は見事に開花。


アナベルの花も薄緑色になりました。ドライフラワーにする時期です。


猛暑の頃は植物園へは行けません。
冷房が効いた家の中から樹々の葉の色の微妙な違いを飽きず眺めています。